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【言葉を発する全ての人へ】排気ガスを出し続けよう。誰かの世界を破壊してしまうほどに。



暑い。
道がうねるような暑さだ。

僕は昼ご飯を求めて、線路沿いの国道をガードレールと一緒に歩いていく。車が僕の横を通るたび、排気ガスでさらに顔が熱くなる。


害がありそうな空気だまったく。


そう思いながら、デニムの右ポケットからおもむろにスマホを取り出す。

最近自分で言葉を発信し始めたせいか、
他の人がどんなことをボヤいているのか気になってみることが多い。毎日投稿していると「楽しみにしてるね!」と言われることがちょっとだけ増えた。

まだ日本の0.000001%程度にしか届いてないだろうが、左に連なる0はどんどん押し倒していこう。


僕らの排気ガスは有害か?無害か?

現代には声を発する人たちが溢れている。

・夢を語る人
・生活の知恵を語る人
・日常を記録する人
・映画のレビューを書く人
・自作小説を書く人

用途は様々だが
毎日言葉を発信し続けて、自分の目指す未来に歩みを進めている。


言葉という排気ガスを吐き続けながら。


昔から思うが、
良い言葉は自分の世界を壊してくれる。

「うわっ、グサッとくる…」
「何気なく感じていたことってこれか」
「うるせぇ、お前に言われなくてもわかってる」

まぁそんなこともある。

何かと真摯に向き合い、本質を突き詰める人の葛藤から生まれる言葉はまるで排気ガスだ。

物凄い量のCO2が含んでいるようなもんだ。

地球がCO2を吸って、壊されていくように
僕らは誰かの吐くその空気を吸って、自分の世界を壊していく。

だから僕は、何かを見聞きして、そのまま受け取って自分も言ってるような、空気をそのまま吸って吐くような人にはなりたくないなと考えたりするようになった。


でも、言葉を吐き続ける人は
ガス欠が来たりするもんだ。

何かを言い続けても、ガソリンを沢山飲みながらじゃないと動かなくなるんだなと、ひしひしと感じる日々だ。


人に会わなくても、特別な経験をしなくても
日々の小さい点にフォーカスする。

そこからガソリンを見つけ
自分に汲み続け、飲み続け、吐き続けよう。


僕らが日々、発する言葉に含まれる
排気ガスの濃度はどれほどか?


壊すことは何も悪いことばかりじゃない。

いつだって何かを壊す物は


逆に何かを救っているのかもしれないんだから。




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