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クイーンハーツ2021【ゴルシ産駒血統】カワカミプリンセス・キングヘイロー

まだ頭が追いついていません。

まず解析に入る前に、私は京都サラブレッドクラブに出資しています。

このクラブは安価な馬代金で短距離ダートを狙う、堅実なクラブです。
主な募集馬の父はマジェスティックウォリアーやシニスターミニスターと聞けば理解していただけると思います。
更新頻度も多いし、魅力的な馬が多いのでメインクラブとして楽しんでいます。(*ダイマ)

そんな京都サラブレッドクラブから、まさかまさかまさかのゴールドシップ産駒が募集されることとなりました。

土日の競馬で痛い目にあって少し冷静になってきましたので、血統を見ていこうと思います。

びっくり

良い勝負をする産駒はほとんどが良い配合をしています。

では、クイーンハーツはどうでしょうか?

クイーンハーツ2021

なんというか、色々びっくり

とりあえずウマ娘的に言えばゴルシ×カワカミプリンセス&キングヘイローでパワフル特盛ですね🤣

前提のお話

ゴルシ×キンカメ×サンデー×テースト

長くなりすぎたので別記事にしてます。
読まなくても大丈夫です。

まとめると
母父キングカメハメハは悪くはないけど軽すぎるので勝ち上がるのが難しそう
ハマればいい子が出ると思うんだけど。。。

本題

クイーンハーツ

クイーンハーツの内容に入っていきます。

別記事でキンカメ×サンデー×テーストの話を懇々としてきましたが、クイーンハーツと見た目上がかなり似ているからです。

母父キンカメ
母母父キングヘイロー(ノーザンダンサー×ヘイロー)

ザッッッッッッッックリ見れば、

キンカメ
サンデーサイレンス(ヘイロー)
ノーザンテースト(ノーザンダンサー)

という構成自体は近しいですが、中身は全く違います。

結論から言うと、芝マイル~2400の重賞まで手が届くか、緩&ズブ過ぎて勝負にならないかの二択だと思います。

キモはカワカミプリンセスです。

カワカミプリンセス

カワカミプリンセス

まず、キングヘイローがヤバい。
長くなったのでこちらも個別記事にしています。

キングヘイローをまとめると、
父ダンシングブレーヴ スピード型種牡馬 
グッバイヘイロー ヘイロー≒サーアイヴァーの特濃1×2 
合わさったら
スピード型種牡馬×ドローン≒ヘイロー≒サーアイヴァーの3×2・3
スピードとキレを爆縮したエグイ血統

サンデー×リファールのディープタイド兄弟を重ねると
イクイノックスみたいな馬が生まれる

カワカミプリンセスは激特濃なキングヘイローに、さらなる相似クロスを重ねています。

カワカミプリンセスの母母父セクレタリアト

キングヘイローの記事にも書きましたが、セクレタリアトとサーゲイロード(サーアイヴァーの父)は相似クロスした半兄弟です。
セクレタリアトを想像していただくとわかるように、このクロスはプリンスキロを増幅し、大きなストライドで素晴らしいスピードを生み出します。

カワカミプリンセスから見ると、セクレタリアト≒サーゲイロードの5・5×3で持っており、ドローン≒ヘイロー≒サーアイヴァーの4×3・4を補強しつつもいわゆるセクレタリアト(と薄くシアトルスルー)が持つナスキロ(ナスルーラ×プリンスキロ)で素晴らしいスピードと柔らかさを加え、完成させたのがカワカミプリンセスです。

カワカミプリンセスの現役時代は、地を這うチーターのようなしなやかで伸びやかな走りでした。
本田騎手が「こんなに手ごたえがないのに走る馬はいない」と評したのは、この柔らかさに起因していると想像します。


ゴールドシップとの相性

ここからようやく本当の本題です。

クイーンハーツ2021

5代血統表だけ見たら、インブリードはHaloの4×5のみです。
しかし、ゴールドシップとは
ヘイロー≒サーアイヴァー≒ドローン 4×6・5・6
ザミンストレル≒トライマイベスト≒ニジンスキー 5×5・7
 
というスピード&キレとパワーの増幅ができています。

またザミンストレル≒トライマイベスト≒ニジンスキー以外にも散りばめられたバックパサー的血統も多くあり、アメリカ要素を多く含みつつスピード増強できるのは非常に理想的です。

ナスルーラも数えられただけで12本 約5%
Sir Gallahad=Noor Jahan=Bull Dogに至っては18本以上引いており、いかにアメリカの影響が大きい血かと言うのがわかると思います。

懸念点は、やはりキングカメハメハの優位性がなかなか見い出せ無いことが挙げられます。

ゴールドシップの血統からすれば、異系のマックイーン以外の血統はカワカミプリンセスとがっちり結合します。
しかし、キングカメハメハは父系ミスプロ+スピード型ノーザンダンサーで(ゴールドシップ視点では)血統構成がふわっとしており、かと言ってアウトブリード的でもないので良くも悪くも中和剤的な印象を受けます。

まとめ

母母カワカミプリンセススピード&キレ&ストライド&パワーを凝縮した血統をしており、ゴールドシップの血と結合できそう。

基本的にはしなやかな大飛というイメージになるため、一般的な牡馬と違い、福島小倉というより東京京都でスピードに乗せて直線を駆け抜けるタイプになると思います。

その点に関してはキングカメハメハもプラスになりそうで、見た目の筋肉が少なくても、しなるようなバネ感のある筋肉であれば非常に面白いと思います。

懸念点は、もともとゴールドシップ産駒は父譲りのトモの緩さが高確率で遺伝します。
トモが緩いため、スタートで後ろが沈み出遅れたり、スムーズなスピードアップができないというテンプレゴルシになります。

古いアメリカの血が濃いと解消されやすいので、バックパサーの強いクイーンハーツ2021なら大丈夫そうな気はしますが、こればっかりは遺伝と成長に望みをかけるしか無いです…


血統論のnoteなのに、馬体で締めるのは変な話ですが

柔らかくバネがあれば馬体が薄くても買い

ムキムキでも硬いかトモユルユルなら様子見

楽しみに立ち姿と歩き動画を待ちたいと思います。

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