皐月賞2022 最終予想

皐月賞2022 最終予想



過去10年良馬場時の平均ラップ


12.2-10.9-11.9-11.8-12.4-12.1-12.1-11.8-11.6-11.8

 ・前後半が46.6-47.2なので平均ペースになりやすい

 ・L2最速になりやすい

 ・良馬場時6年の全ラップ中、最速ラップが11.4なのでかなり遅め

 ・基本はペース耐性とポテンシャル能力に加えてL2最速となったときの加速能力が必要

過去10年稍重~不良馬場時平均ラップ

12.3-11.3-12.2-11.8-12.0-12.0-12.2-12.3-12.6-12.3

 ・前後半が47.6-49.3なので基本はハイペース

 ・後半で加速することはほとんどない

  →平均ラップはL1最速だが、これは大逃げした馬が垂れてL2で一気に減速していることが原因なので(ゴールドシップのときのゼロス)、実際は後半に加速能力が問われることはない

 ・ハイペース耐性とポテンシャル能力重視


中間予想

 天気がなかなか難しい。今のところは土曜日までは雨が降りそうだが、先週を見る限り中山はかなり高速化していた。一応高速馬場のパターンとタフな馬場のパターンを用意しておく。

高速馬場の場合

◎キラーアビリティ

 未勝利戦のパフォーマンスは正直異常だと思う。馬場が超高速馬場だったのでレコード自体に価値があるとは思わないが、問題はL1最速の10.8。これは当日の他の芝のレースを見ても抜けている数字だし、高速馬場での持続能力、ポテンシャル能力が武器になるはず。前走ホープフルステークスでタフな馬場でやれたが、高速馬場での持続能力戦の方が真価を発揮するんじゃないかな。

☆イクイノックス

 最初はこの馬とダノンベルーガを軽視するところから入ろうとしていた。というのもポジショニングが悪くて持続能力が高いタイプって皐月賞では苦労しがちというのがある(レイデオロやワグネリアンのようなタイプ)。ただイクイノックスに関しては前走が切れすぎたからイメージしづらいけど、そもそも新馬戦では、標準以上にはタフな馬場で先行してペースもそこそこという中でちぎってきている。ペース耐性やポジショニングもよさそうなんだよね。さすがにタフな馬場でハイペースとなったら不安はあるけど、高速馬場で平均ペースだったらこの馬は信頼できると思う。正直後半の持続能力だけだったらダノンベルーガより上とは言い切れないし、ダービーでは評価を変える可能性もあるけど、皐月賞に関してはこちらを上の評価にしたい。


タフな馬場の場合

◎デシエルト

 タフな馬場であればデシエルト本命は揺らがないと思う。まず2走前の1勝クラス戦が面白くて、ダートではあるが、48.4-51.6と超ハイペースを先行して粘り切った。面白いのが、単にハイペースというだけではなくて、L5で12.9と緩んでからL3でも13.0と緩んでいるにもかかわらず、L2で加速できている。展開的にはハイペース中弛みで後方で溜めていた馬が有利だったのは間違いないが(実際に逃げたオステリアは最下位)、それでも勝ち切れているようにハイペース耐性が高いと思う。前走は前半が緩すぎたし、それでも楽勝だったというところで、タフな馬場ならこの馬から行くと思う。

☆キラーアビリティ

 いろいろ考えたが、結局良馬場時と入れ替えただけになってしまった。ホープフルステークスがタイム的にかなり良くて、タフな馬場だったし、この馬場状態で2分1秒を切ってくるとは思わなかった。タフな馬場でも馬券的には重視したい。ただ、やはり高速馬場の方がパフォーマンスをあげてくるとは思うんだよね。

最終予想

馬場想定 標準
想定ペース 平均
馬場想定が難しいね。先週の中山がかなり高速化していたから高速想定でいたんだけど、土曜日を見る限りタフな馬場まで悪化していた。日曜でどこまで乾くかだけど、さすがに1日で高速化までは想定しない方がいいかもしれない。一応標準馬場想定ではいるが、ちょっと読めないね。展開だが、まあ逃げるのはデシエルトでビーアストニッシドが番手になるかな。ただ両陣営とも強気ではないし、特に岩田は基本的にはスローで逃げたいタイプ。ペースは案外落ち着くんじゃないかなと思う。ただ、馬場も軽くはないから後半がそこまで上がることがなく、平均ペースになりそう。後半のポテンシャル能力重視。
◎18イクイノックス
〇16デシエルト
△04キラーアビリティ
△12ドウデュース
△14ジオグリフ

◎18イクイノックス
 事前と予想を少し変えた。馬場がタフすぎたら本命までは打てなかったけど、今回は標準程度までは回復しそう。これは追い風というのと枠順が意外に悪くないんじゃないかなと思う。今回はデシエルトとビーアストニッシドが先行争いをするが、そこまでペースが上がらなさそうというところで、直前も長いので、外枠からだからポジションをとれると思うんだよね。平均ペースを先行してのポテンシャル戦は、新馬戦ともろに合致する。新馬戦のパフォーマンスを改めて分析すると破格だと思う。馬場も時計がかかっていたし、48.3-46.9とスローのように見えるが、これはイクイノックスがちぎったからスローになっただけで実質は48.3-47.9で平均ペースのはず。これをペース耐性とポテンシャル能力でスローまで上げてきた。これはパフォーマンスとしては化け物レベルだと思う。適性はばっちりだと思うし実力も抜けていると思う。極端にタフな馬場とかにならなければ二冠も取れると思うんだけどね。
〇16デシエルト
 本命と迷った。鞍上が岩田じゃなければ本命だったかな。前走のパフォーマンスは高かったが、あの競馬では今回は通用しないと思う。ただ、前走は48.7-47.0でスローだったが、個人的にはこの馬はハイペース耐性が高いと思っている(これに関しては芝のレースが前走しかないので、個人的な勘になってしまうが)。なので、今回ももっとタフな馬場になるか、陣営がペースを上げていくというようなコメントをしていれば本命もあったんだが、陣営はスロー逃げを示唆していて、岩田もスロー逃げが基本のタイプ。スローになってしまうと、さすがに今回のメンツだと厳しいかなと思う。中弛みもせずにたんたんと運んでくれれば面白いと思うんだけどね。
△04キラーアビリティ
 陣営がかかり癖を心配しているのが気になった。ホープフルでのペース耐性とポテンシャル能力は相当なレベルだと思うんだけど、あれは結局平均ペースをスムーズに先行できたのは大きい。今回は内枠で前もそこまでペースを上げてこなさそう。そうなってくると内で壁を作ろうとしているうちに、ポジショニングが悪くなってしまう可能性が高い。かかり癖がある馬で出していくのは勇気がいるからね。今の武史にそこまで期待するのも酷かなと思ったので、評価を下げた。
△12ドウデュース
 正直パフォーマンスとしてはトップクラスと比較したら、足りていない。朝日杯も中弛みで恵まれた割には僅差だったし、弥生賞もL1の伸びは地味。ただ競馬が上手いので、上手く先行しての馬券内はありうるかな、という程度の評価。
△14ジオグリフ
 札幌2歳を評価。ペース耐性とポテンシャル能力が高いのは間違いないし、適性はばっちり。あとはそれがどのレベルかというところで、レースレベル的に、イクイノックスの新馬戦や、ホープフルにはさすがに及んでいないだろう。この評価が妥当かな。


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