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TARGET frontierで牝系分析してみよう(初級編)

競馬データベースソフト「TARGET frontier」で牝系分析をしてみましょう。牝系分析は、確実にあなたの競馬予想の武器となってくれるはずです。

ここでは牝系とはなにか、についてまず基礎知識をお伝えします。すでに牝系とはなにか知ってるよ、牝系を分析したくてウズウズしてるよ、という方は、「TARGET frontierで牝系分析してみよう(中級編)」にお進みください。

①牝系とは何か?

そもそも牝系とは何か?を語る前に、父系についてかるく触れておきます。というのも、現在の競馬予想における血統分析は、父系をチェックすることがメインとなっているからです。その手法をまずは押さえることで牝系分析にも転用できるはずです。

父系とは、その馬の父馬、その父馬、そのまた父馬と父方の父から連綿と受け継がれてきた関係を指します。この父から受け継がれてきた血統の繋がりを父系あるいはサイアーラインといいます。

「この馬の父は短距離を得意としていたロードカナロアだから短距離に適性がありそうだ」とか「この馬の父系はノーザンダンサー系だから高速馬場は合ってないかもしれない」など父馬や父系の特徴からその馬の持っている資質を探ろうとするのが、父系を競馬予想に活かすためのオーソドックスな手法です。

牝系(母系やファミリーラインともいう)は、その馬の母馬、その母馬、そのまた母馬の母馬と母方の母から連綿と受け継がれてきた血統の繋がりを指します。

サラブレットも人間と同じく、父母からほぼ半々の遺伝子を受け継いで誕生します。しかしながら、競馬予想ではほとんど父系のみを重視しており、牝系は蚊帳の外に置かれているのが現状です。

②牝系分析がマイナーな理由

牝系分析がマイナーな存在なのは、それほど競馬予想にそれほど有効じゃないからではないの?と思われる方もいるでしょう。

それは半分正解半分誤りです。1頭の種牡馬には数百から数千頭もの産駒がいますので、それだけのサンプル数があればその種牡馬の産駒の特徴は掴めてきます。得意としている距離や、苦手としている馬場状態など容易に掴めます。父系は分析しやすいのです。

一方、1頭の牝馬から産まれてくる産駒は10頭前後です。その10頭から、その牝馬の産駒の特徴を掴むのはとても困難ですので、次に産まれてくる産駒がどのような特徴を持っているのかは実際に走ってみないと分からない、という側面が大きいのです。このサンプル数が少ない問題が牝系分析をマイナーなものとしている半分の理由ですが、解決する次善策は「TARGET frontierで牝系分析してみよう(中級編)」で説明しています。

牝系分析がマイナーな理由のもうひとつが、そもそも牝系分析を実現するデータが無い、ということです。競走馬は全てファミリーナンバーと呼ばれるグループのいずれかに属しています。ディープインパクトは2-f号族、アーモンドアイは8-f号族といった具合に。

JRA-VANが提供するデータにこのファミリーナンバーは含まれていませんので、そのJRA-VANのデータを分析するデータベースソフト「TARGET frontier」にも当然ファミリーナンバーには対応していません。分析できないから誰も分析をしない、当然牝系分析はマイナーな存在なままとなっているわけです。

しかしご安心ください!「TARGET frontier」で牝系分析をする手段を見出したので、そちらは「TARGET frontierで牝系分析してみよう(上級編)」でご紹介します。

③それでも牝系分析しなくてはならない理由

競馬は、パリミュチュエル方式で、配当が決められます。競馬ファンからの掛け金を一旦プールし、そこからテラ銭としてJRAがお金を抜き、残った掛け金を当たった人に分配する、という流れです。

当たった人で分配するので、当てた人が多ければ分け前は少なくなりますし、自分一人しか当たっていなければ独り占めできます。

ごく一般的な予想をしたり、あるいは著名な競馬予想家の人の予想に乗っかりすると多くの人と同じ結論に至り、よしんばそれが当たったとしても多くの人で分配するので、あまり儲からないということになります。

他者と違う視点を持つことが、パリミュチュエル方式で勝つための唯一の手段です。他者と違う視点を持つ、といっても常に逆張りしろ、という訳ではありません。あくまでもある程度の信憑性が担保された上で、他者が見逃しているデータに着目しようということです。

そしてその穴場データ筆頭としてオススメしたいのが、「牝系」なのです。

正直、競馬の血統予想で「父系」はあまりにメジャーとなってしまいました。研究も進んだため、血統予想は誰が行っても大体同じような結論に達してしまいます。当然、その似通った結論で馬券を買う人も多くなり、その結果、ある程度当たるけれども儲からない、という状況になっています。つまり父系はレッドオーシャンなのです。

牝系はブルーオーシャンです。父系と組み合わせて分析することでさらに競馬予想をレベルアップできる可能性があります。牝系分析に興味が出てきた方は、「TARGET frontierで牝系分析してみよう(中級編)」にお進みください。





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