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スタッフコラム|銀河通信社 結晶育成キット

ジャンルにとらわれない自由な表現を行うアーティスト・小林健二氏によるプロダクト「銀河通信社 結晶育成キット」。材料や道具があらかじめセットされており、用意するのはお湯やタオルのみと手軽に結晶づくりをお楽しみいただけます。少年少女たちの自由研究にもぴったりで、ギフトにも人気の品となっております。

皆さまにご紹介させていただきながらも、実際に育成を試したことがなかった筆者。今回初めて挑戦してみたところ、思いのほか奥深く、めくるめく結晶世界に没入してしまいましたので、その様子をご紹介したいと思います。

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まずは、こちらが今回わたしが作成した「湖水晶」の完成品です。
思いのほか美しい仕上がりとなり、愛しさがこみ上げます。

※母岩の大きさ、気温などの外的環境、育成の仕方などによって仕上がりには個体差がございます。予めご了承ください。

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説明書に従って、粉末状の「結晶の元」を付属の容器にお湯を入れて溶かします。結晶の核となる母岩には「種結晶」と呼ばれる小さな青い結晶の核のようなものが付いていました。「湖水晶」はこの種結晶の周りに薄い透明な水色の結晶が育つというタイプ。予め接着されている支え棒付きの紐で、これまた予め開いているフタの穴を利用して吊り下げるようにさかさまにセットします。説明書もとても親切で、温度をうっかり下げすぎてしまった場合は...等々、手取り足取り教えてくれます。

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温度がゆっくりと下がるように容器の周りを付属のアルミシートと発泡スチロール、キットが入っていた箱を使って保温し、温度変化の少ない暗所に置いて1日待ちます。

1日経ったら、引き上げてみて結晶の育成具合を確かめます。おお、小さなキラキラ結晶が付着しています。その後は蓋を外して、溶液を蒸発させながら結晶を成長させてゆきます。

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順調に成長が進んでいた2日目に、すでに日課となったモーニング結晶チェックをしてみると、なんとキラキラだった結晶の角がとれて縮んでいるではありませんか...。慌てて説明書を見ると別紙にFAQが見つかりました。
「湖水晶」の場合は温度が急に上がると結晶が溶けてしまうそうで、ものすごく寒かった年末にエアコンを強めたのが原因のようです。空調などで温度変化の多い時期は冷蔵庫を利用するのも良いかもしれません。(ちなみに温度変化がもっと大きいと、母石から種結晶が外れて落ちてしまう可能性があるそうで、その対処方法もしっかりと書かれていました。)

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室温が低い廊下に置きなおして、待つことさらに数日。冒頭の結晶が完成しました!完成した結晶は空気に触れていると結晶の透明度が下がるそうなので、100均で見つけてきた展示用のケースに飾りました。
容器の底にも副産物?として細かな結晶ができています。育成に使用した溶液は人体には無害とのことですが、大量の水と共に排水するようにとの指示がありました。

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すっかり楽しくなってwebで結晶関係のサイトを検索したところ、
・環境を整えればもっと成長させることも可能なこと
・今回挑戦した結晶(おそらくミョウバン結晶)以外にも、自宅で結晶化に挑戦できるものがあること
・鉱石はもっと長い年月を経て、このように結晶化したものである、という事実への感動
・「時間結晶」なるものが存在するらしい

などの知識を得ることができ、すっかり結晶作りに夢中になってしまいました。さっそく手近にあった塩を使って、ひっそりと結晶づくりを始めました。まだ数ミリほどですが大結晶に育つ日を楽しみに...

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ということで、「結晶育成キット」に関するコラムはパート2に続きます。
次回は当店では一番人気の高い「夜光結晶」の育成をレポートしてみたいと思います。どうぞお楽しみに。(P)


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