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1月11日|『ビボう六』刊行記念トークイベント 佐藤ゆき乃、中川学、有松遼一「妖怪の書き方、描き方、謡い方」

2023年11月に刊行された小説『ビボう六』は、おかげさまで発売直後から大きな反響をいただいています。 著者の佐藤ゆき乃さんは、本作で、心優しい妖怪が暮らす「夜の京都」のファンタジーを描き、第3回京都文学賞を受賞しました。主人公の土蜘蛛の怪獣・ゴンスに込めた思いを、こう語ります。

「人間の肉体を持たないものによって心情を描いてみたいと思ったんです。『焦って冷や汗が出た』とか『拳を握り込んだ』みたいに、肉体を通すとそこに心情が収斂されてしまう感覚がありました。だから、体をなくしたときに心はどう描けるんだろうかと。そこで作ったのが、怪獣のゴンスなんです」
中川学さんは、京都のお寺の住職でありながら、イラストレーターとしても活躍。泉鏡花原作の絵本『化鳥』『龍潭譚』、京極夏彦・文『えほん遠野物語 やまびと』など、妖怪や怪物を描いた幻想的な作品を数多く発表し、高い評価を得てきました。

有松遼一さんは、京都で活動する能楽師ワキ方の新鋭。著書『舞台のかすみが晴れるころ』収録の曲《半蔀(はじとみ)》のように、幽霊や妖怪といったこの世ならざるものの存在を、謡(うたい)の声によって表現してきました。

京都で活躍する中川さん、有松さんと、デビューしたての小説家・佐藤さん。異色の組み合わせで語らう「妖怪の書き方、描き方、謡い方」。
新年のスタートを楽しむにもってこいの、妖しく楽しい一夜を、ぜひお楽しみください!

Webサイト「ミシマ社の本屋さんショップ」概要より



<開催概要>
■登壇者: 佐藤ゆき乃、中川学、有松遼一、三島邦弘(司会)
■日時:2024年1月11日(木)開演19:00(開場18:30)/終了21:00頃
■会場:恵文社一乗寺店COTTAGE(ハイブリッド配信)
■主催:ミシマ社
■定員:30名

※お申し込みは「ミシマ社の本屋さん」まで
(恵文社一乗寺店では受付けておりませんのでご注意ください)。

● 会場(恵文社一乗寺店「COTTAGE」)ご参加はこちら
● オンライン配信ご参加はこちら


<登壇者プロフィール>

佐藤ゆき乃(さとう・ゆきの)
1998年生まれ。岩手県二戸市出身、滝沢市在住。2017年に立命館大学文学部に進学し、在学中は京都市内で過ごす。2022年に「備忘六」で第3回京都文学賞を受賞(一般部門最優秀賞)し、2023年11月にちいさいミシマ社から『ビボう六』として上梓。本作がデビュー作となる。

中川学(なかがわ・がく)
1966年生まれ。京都のお寺の住職をしながら、イラストレーターの二足のわらじを履いている。“和ポップ”なイラストは国内外で定評があり、様々な書籍の挿絵や装丁を手がける。近年は絵本制作に力を入れていて、手がけた作絵に『世界でいちばん貧しい大統領のスピーチ』(汐文社)、泉鏡花『絵本龍潭譚』(2023年9月刊)『絵本化鳥』『朱日記』(以上、国書刊行会)、『だいぶつさまのうんどうかい』『おいなりさん』(以上、アリス館)など多数。2023年1月にちいさいミシマ社から詩画集『幸せに長生きするための今週のメニュー』(詩/ロビン・ロイド)を上梓。

有松遼一(ありまつ・りょういち)
1982年東京都生まれ。能楽師ワキ方。京都大学大学院文学研究科博士課程(国文学)研究指導認定退学。同志社女子大学嘱託講師。 京都大学在学中の2007年に能楽師ワキ方・谷田宗二朗師に入門。現在は、京都を中心に全国の舞台に出演。アメリカ、フランス、韓国などの海外公演にも参加。大学の講義では能楽や和歌など古典の魅力を伝え、能が現代に生きる芸能・舞台芸術であることを問い続けている。2022年3月にちいさいミシマ社から初の単著『舞台のかすみが晴れるころ』を上梓

三島邦弘(みしま・くにひろ)
1975年、京都生まれ。出版社2社で単行本の編集を経験したのち、2006年10月に単身、株式会社ミシマ社を設立。「ちいさな総合出版社」を標榜し、ジャンルを問わず一冊入魂の本を刊行している。現在は、東京・自由が丘と京都市の2拠点で活動。著書に『計画と無計画のあいだ』『パルプ・ノンフィクション』(以上、河出書房新社)、『失われた感覚を求めて』(朝日新聞出版)がある。2021年10月より書店と出版社をつなぐ「一冊!取引所」の代表もつとめる。今年5月に『ここだけのごあいさつ』(ちいさいミシマ社)を上梓。

※当イベントに関するお問い合わせは、「ミシマ社の本屋さんショップ」へのメール、もしくはミシマ社オフィス(TEL:075-746-3438 / 平日 10:00〜18:00)まで電話くださいませ。


<注意事項など>
*お客様都合によるキャンセル・返金は承っておりません。
*チケットの転売・共有は固くお断りいたします。
*イベント中のカメラ / 携帯 / スマートフォン / タブレットなどによる撮影・録画、および録音は禁止いたします。

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