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haru nomura × KEIBUNSHA 柿渋染め和紙のブックカバーとしおり

この度、当店の新たなオリジナルグッズとしてブックカバーを製作しました。お願いしたのは、京都・東山のアトリエで、染色家の野村春花さんが手掛けるブランド「haru nomura」。自然の素材を植物を煮出した染料で染める”草木染め”の手法を用い、かばんを軸に、巾着やストール、ウッドビーズのアクセサリーなどを手掛けられています。

haru nomura × KEIBUNSHA 柿渋染め和紙のブックカバーとしおり

ブックカバーの素材に選んだのは、和紙。柿渋を幾重にも塗り重ねることで強度と耐久性が生まれ、和紙特有の柔らかな手触りはそのままに、樹皮や使い込んだ革のような風合いに。最初は一枚の紙から仕立てていましたが、ひとつひとつ異なる表情を楽しんでいただければ、と塗り重ねる回数や柿渋の種類、媒染により、色や質感の異なる仕上がりの和紙を縫い合わせ、まるで一点もののアートピースのようなブックカバーが誕生しました。

和紙に柿渋を幾重にも塗り重ねることで、樹皮や使い込んだ革のような風合いに

読書の最中に裏表紙が外れないよう取り付けられたベルトや、外出時にかばんの中で開くのを防ぐゴム紐。長くお使いいただけるよう施されたリネンの裏地など、試作を重ね使い心地にもこだわりました。カバー見返しには、すっかりおなじみとなったタイベックのタグ。裏表紙、そして余った和紙から生まれたというしおりには、コラボレーションの証のスタンプが。

私たちの要望を細やかに汲みとりながら、持ち運ぶ喜びと実用性の詰まった、想像を越える素敵なアイテムへと仕立ててくださいました。

ベルトやゴム紐、リネンの裏地…。使い心地にもこだわった細やかな手仕事が光ります。
表紙見返しには製作時の日時や気温、染料が記載されたタイベックのタグ。

和紙やリネン、書籍の紙、染料の柿渋、元を辿ればすべて植物。徐々に柔らかくしなやかに、私たちの手にしっくりと馴染みます。育てるように変化していくさまもぜひお楽しみください。

みなさまの日々の読書のよき相棒として、長くご愛用いただけると嬉しいです。

haru nomura × KEIBUNSHA
柿渋染め和紙のブックカバー+しおり 9,750円(税込)

製作 haru nomura
素材 和紙(阿波・土佐)・柿渋・木酢酸鉄(墨色和紙)・リネン(裏地)
produced by 恵文社一乗寺店

※柿渋染めのため、色移りする可能性がございます。草木染めの特性としてご理解いただけますと幸いです。

haru nomura - 野村春花

京都を中心にかばんの製作と展示会を開催しながら、ホテル客室のインテリアやデザイナーとのコラボレーションなど精力的に活動している。

・HP:https://haruka-nomura.info
・Instagram : @haru_nomura
・Twitter:@harukanomura

(写真:藤林 文:岡本)

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