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少年ジャンプ2024年6・7号感想

発売が土曜なのをすっかり忘れていて発売されてからびっくりしました。最近は電子月曜、紙火曜のことが多いですよね。

2024/01/06発売
表紙:-
巻頭カラー:ONE PIECE
センターカラー:マッシュル-MASHLE-(特別読み切り)
センターカラー:首化粧(読み切り)
センターカラー:僕とロボコ
読み切り:マッシュル-MASHLE-(特別読み切り)
読み切り:首化粧

表紙

今週は辰年に合わせて龍の着ぐるみでの集合表紙。普段緑色の服を着ているデクの似合い方がずば抜けている……。尾田先生と堀越先生は質感のある龍の被り物を描かれていて、やっぱめちゃくちゃイラストがうまい人たちだな~~~と思いました。

個人的に好きなところ

  • 着ぐるみにパンパンに詰まっている虎杖(かわいい)

  • あかね、千夏の父みたいになっている坂本(かわいい)

  • ピンクの龍でご満悦なニコ(かわいい)

  • 無の表情のチヒロ(かわいい)

ONE PIECE

第1103話 “ごめんね、お父さん”

もうタイトルからつらい。とはいえ、ボニーとベガパンクが和解できていたことは最近の数少ない良かったことの1つだと思います。くまからもらったこのサファイアは今後重要なアイテムになりそうな雰囲気を醸し出していますが……、もしかしてジニーかボニーの体にあったものだったりするのかな……。

エッグヘッド側の状況を既にあまり思い出せなくなってきているんですが、みんなが動けないのは覇王色の覇気的なものって解釈でいいのか、サターンの固有能力なのかはまだわからなそう。

ボニーの能力が「赤子に“エキス”で能力を与えられるかの“実験”」の成功例であった、というのはかなりデカい新情報。この能力も他の実の能力と同様に「自身の解釈によって強さが変わる」という「意思」に依存したものであるあたり、やっぱり実の能力と人の意思はかなり密接な関係にありそうな雰囲気ですね。

ジニーに“薬物実験”を行い、ジニーの青鱗病はその副作用であることもわかりました。この話からは「珀鉛病」も連想され、世界政府はますますきな臭くなってきています。珀鉛病ははっきり中毒症状って言い切られているので世界政府が関わっているとする場「珀鉛」そのものに何かがある気はしますが、現段階では予想の域を出ません。とはいえどんどん情報が開示されている現状、関係があるなら近いうちに明かされそうな気もします。やっぱり最終章ではあるんだな~と思いました。

「心がこわれそうだよ」「このまま死んだ方が…」「楽かもしれない…………」というボニーの悲痛な心情には胸を締め付けられるような気持になりましたが、そこにくま登場!!!というのは熱い展開。くまの一撃、どうかサターンに有効な一打であって欲しいです。

しかし実の父から虐待を受けていたサンジはこの状況をどう思うんだろう……、というのが地味に気になりました。

別件ですが、MONSTERSのアニメ、楽しみですね!!!

SAKAMOTO DAYS

DAYS 150 いじめっ子

スラー一派の猛攻すごすぎ!?警備の人たちがすごい勢いで死んでいくこの感じ、関東支部襲撃のときのことを思い出します。殺連所属の人たちホントロクな目にあってないな……。殺し屋に連なるものだから仕方がない、という理由付けがあるにしても無情。

神々廻 VS スラー一派3人 はあまりにも無理があるので神々廻側に助っ人(周か大佛あたり?)が来るか、スラー側が会長を探しに散るかのどちらかになるとは思いますが、3人相手でも全く怯まない神々廻はORDERの格を感じてよかったです。しかしキャロライナリーパーの戦い方派手だな……。この人孤児院組でもなさそうだし仲間になった経緯とその理由が地味に気になります。

ちゃんと豹の戦いで得られた情報が生かされていたので「豹……(泣)」になりました。

南雲 VS 楽 はそれぞれの陣営のエース対決感があり、この殺し屋展編の盛り上がりどころの1つになりそうな雰囲気ですね。今週は南雲の方が優勢に見えるものの、ここで決着がつく気もしないので坂本かスラー辺りの合流はあるかも。

しかし、篁さんとリベンジマッチしたそうだった楽、心が強くていいですね。「無理無理」って言ってたけど意外とドリトライ精神なのかも。

呪術廻戦

第247話 人外魔境新宿決戦⑲

そろそろ新宿決戦が⑳になりそう。まだこの丸数字が使えそうで安心しました。㉚もまだ大丈夫そう(何の心配してる?)。

日車に対する宿儺の様子、お気に入りの玩具で遊んでいるようにも見えて高専組の必死さ、犠牲と退避したときの残酷さが色濃く出ていると感じました。こういうタイプの中ボスは他作品でもそこそこ見る造形ですが、現状ラスボスと言える存在が主人公陣営にこれだけ被害が出ている段階でやってくるとかなり絶望感の強いムーヴ。ここから入れる保険ある?状態。

しかし宿儺のテンションをここまで上げるだけあって日車の才能も凄まじいですね。反転術式なんてあの五条ですら死亡すれすれの状況で会得した術式だし……。日車もかなり追い詰められていたとはいえ反転術式は元々の資質が大きく作用すると言われていた気がするので(違っていたらすみません)、やはり天才ってことなんだろうなと思いました。

こういう能力者の登場は作品内パワーのインフレを引き起こしかねないものですが、呪術廻戦に限って言えばもう最終決戦に入っているからOK的な、RPGゲームで最終盤に仲間になるキャラクターが無育成でも今まで育ててきたキャラクター並み、それ以上に強いみたいな雰囲気があります(幻想水滸伝Ⅱのユーバーみたいな)。

対して虎杖に対してはあからさまに興味のない宿儺の在り方は、自罰的であり、自身の最適な死を求める虎杖の在り方ととことん相性が悪く、より虎杖を追い詰めているのも見ていてつらいところの1つ。

今回、日車も命がけでその剣を虎杖に託しましたが……、虎杖の脳裏に七海の姿が過ったのを見て……、祈りというのはほとんど呪いのようなものだなと思うのと同時に、もしかしたらそれこそが虎杖の持つ呪いなのではないか?みたいなことまで考えてしまいました。

私はすでに世界のことよりも虎杖のことが心配になっています。虎杖、本当にどうなっちゃうんだろう。

アオのハコ

132 わかってるよ

先週の「そんなことないですよね」と並べるとサブタイトルで会話してるみたいになりますね。だからなに?という話ではありますが……。

先週から引き続き、千夏のバスケにかける想いの回。

転勤を告げられたときの気持ち、「バスケがなければならないという気持ちは思い込みで、なくなったとしてもきっとすぐに慣れてしまう」ということをわかった上で、「それが嫌だ」というのが千夏の原動力になった、というのはまさに青春!って感じでアオのハコの魅力が詰まった回だったな~~~と思いました。

そこから大喜がいつも見ていたシュートで得点につなげる、という演出も美しかったです。

僕のヒーローアカデミア

No.411 史上最悪の敵

先週でAOFとの決着がつき、この上がったテンションで死柄木も倒してしまうのでは!?と思わなくもなかったんですが、さすがにそんなことはありませんでした。

4thを盗られただけでもかなり危険な状態なのに、それを相手が使用してくるというのはかなり最悪の状況に感じます。ヴィラン側の主要人物を倒したことでちょっと安心してしまっていましたが、そもそも死柄木1人でも十分すぎるほどに危険因子であることを再認識させられた感じ。

舞台が静岡なのはなんでだろうと思っていたんですが、富士山をターゲットにしてきたことで「そういうことか!」と納得しました。破壊のスケールの大きさを示す方法として、日本一の山の破壊(噴火)、という状況を引っ張り出してくるのはすごいですね。

【読切】マッシュル-MASHLE-

返ってきたマッシュ!!!私はジャンプの購読を再開したのがここ1年とちょっとくらいなのであまり詳しくないんですが、完結した作品の後日談が載ることってよくあるんでしょうか。うれしい企画でいいな~と思います。

ゲストキャラからみたマッシュの姿……、という話で、今回だけでも楽しめるものだったのでアニメ2期応援企画としてはピッタリでしたね。自分の羽ばたきで岩を浮かせ、先生のアドバイスを聞いているアピールするマッシュがめちゃくちゃよかったです。

キルアオ

page 36 決意ノレン

サーフィン大会開幕!!!ノレンがしっかり練習を生かして波に乗れているところは流石だな~と思いましたが、これで乙姫に勝てるかと言えば難しいと思うのでそこがどうなるんだろうという不安はあります。十三が勝つのが丸いとは思うものの、天馬戦のときのようにフィジカルで勝てるタイプの競技ではなさそう。

サブタイトルにもなっているノレンの決意は「(男女間の友情が成立するかは)人による!」それはそう、という結論ですが正論ではあります。人による、それはそう。

乙姫とギャル姫のやりとりがかわいい回でした。

グリーングリーングリーンズ

第6話 「決着」

萩尾がちゃんと実力を出した上で(ハンデはある)、八枝崎がそれを上回るという気持ちのいい決着。観客がマジになって八枝崎を観察するシーンも主人公の「力」を感じさせる表現でよかったです。

打つ瞬間の大ゴマもしっかりかっこいい画で魅せてくれて、一気に世界観に引き込まれました。

1話の感想でで主人公の武器を何にするんだろうみたいなことを書いた気がするんですが、その答えが出たのが今回6話。急きすぎず引っ張りすぎないいいペースで話が進んでいる印象。この勝負によって「勝ち」に意味を見出した主人公が競技を続けるというのはシンプルでわかりやすく、スポーツものとしての良さが詰まっていた回だったと思います。試合後の萩尾の態度が爽やかだったのもよかった。素直に今後も期待したいと思えるマンガです。

アンデッドアンラック

No.190 憧れの人

ジュリア(ジュイス)と風子の類似性をセルフオマージュで表現する手法がループものという作品の性質とぴったりあっていて、良い。前回ループの風子を彷彿とさせるジュリアの無茶苦茶も微笑ましさを感じます(建物倒壊したのは笑えないかも)。

そしてそこからトップのところ(ブラジル)へと文字通り飛んでいく行動力は流石。

いいね!!!
アンデッドアンラックはこうでなくちゃなあ!!!

【読切】首化粧(白井カイウ / 浜田志紀)

重い!!!

でも作品としては完成度が高くておもしろかったです。

義しくありたい人間とそれを貫き通せない世界というのがテーマだと思うんですが、その中で「自分だけが醜いことに耐えきれず、他の人間も醜いことを確認したい」というのは理解できるけれど理解したくない絶妙なラインの感情で、色々考えさせられました。

死んでしまった「兄」が義しさの象徴として描かれているストーリーでしたが、その兄の視点で見た世界が本当に義しかったのかどうかはわからない、というところもストーリーを味わい深くしていたと思います。

累々戦記

第5話 修練の山

5話で修行回を挟むんだ!?と思いましたが、読んでみると修行回というよりは涅森の掘り下げ回って感じでしたね。涅森の身体能力の高さの理由がわかってよかったです。1話から匂わせている暗い過去については今回はちょい見せ。

剥がし屋(剥離師)にも本部的な存在があるっぽく、次はその組織との衝突を匂わせてターンエンド。せっかく涅森側の事情の話をやったので、おばばとの関係とかおばばがどういう存在なのかとか、その辺りの掘り下げがあったら嬉しかったな~と思いました。組織の話があるなら次回以降で出てきそうな気はします。

あかね噺

第93席 私の言葉

「実力の半分も出せていない」から「今の倍!!腕上げれるってことですよね!!」はあまりにもジャンプ主人公メンタルで笑ってしまいました。あかね噺って一見ジャンプっぽくないのかな……、と見せかけて話の骨子はしっかり王道ジャンプマンガっぽさもあるんですよね。それにあわせてテンポや見せ方が上手いので、人気が出るのも納得って感じです。

ここで父の破門の件について、「本当の理由」「未完成の演目」という不穏な言葉が出てくるところもやっぱり少年マンガしてて熱い。話がまた盛り上がってくるところだと思うのでこの先の展開が楽しみです。

鵺の陰陽師

第33話 村の異変

今回はそれぞれの思惑説明回という感じで、状況は膠着したままでした。鵺ではこういうのちょっとめずらしいな~と思いましたが、それだけ連載の状況が安定してきて、キャラクターの掘り下げに尺を取りやすくなったということなのかもしれません。

四衲がちゃんと怒りを抑えて最善策を探れる実力者である描写と、学郎がそれに対して論理的な説得を試みたところが好印象でした。この辺は好みの問題の問題です。

次回はみんなの協力バトルを見られることに期待。

ウィッチウォッチ

139 イカすゲーム

この話、本当に大丈夫なのか!?と思っていたらちゃんと許可済みだった。流石です。

それにしてもこのレベルで時事ネタを入れてちゃんとおもしろいギャグに昇華しているのはマジですごい。マンガって「おもしろくて当たり前」という意識がどこかにあるので、こういう才能って見逃してしまいがちなんですが、普通に化け物みたいな才能だなとしみじみ再認識しました。

スイカゲームに2週目がなくてよかったと心から思った回でした(もはやウィッチウォッチの感想ではない気がする)。

僕とロボコ

第168話 新春占いとロボコ

晴れ着でも膝出てるんだ……、ってまじまじカラーを眺めてしまった。晴れ着のロボコ、かわいいですね。

今回も自虐ネタがすごかったんですが、なんか「自虐ネタってつらいな……」という気持ちをおもしろさが上回ったので、そういうことってあるんだ!?って驚きました。ツッコミの鋭さと話題のスルー力のおかげだと思います。ロボコがマイペースでよかった。

ロボコあるあるですが、最終的に悪行を自白して謝るところ、憎めなくて好きです。

逃げ上手の若君

第140話 一人前1338

先週生死を心配した2人が無事でよかった!!!

小次郎の無双ぶりが遺憾なく発揮されているコマに感動しました。この辺りは1部からの成長を見たからこそというのがあると思うので、読んでてよかった逃げ上手の若君って感じです。

時行側も因縁の相手との対決で、相手に自分を認めさせたという熱い展開。これが史実ってマジ!?

いかにもここから時行の快進撃が始まる!!!感たっぷりのラストでしたが……、この先どうなっちゃうんだ!?と史実に詳しくないが故の臨場感を味わっています。

カグラバチ

第16話 沈黙

シャルがどんどんかわいくなってませんか!?!?!?

ここで治癒能力が他人にも適用できることがわかったので、もしかしたらシャルが正ヒロインなのかも……、みたいな気持ちになってきました。立ち位置的にドクストで言う(初期の)スイカみたいな感じだと思っていたんですが、これは正ヒロインあると思います。

そして私の盛り上がりに反し、本編はそんなこと言っていられない状況へ。この言い方だと神奈備の人たちは死んだっぽいのが悲しい……。せめて全滅ではないことを祈ります。

神奈備の人たちの死は悲しいですが、ここで満身創痍同士の一騎打ちというシチュエーションが熱いのも事実。ラストから4P、静と動の画面作りが上手く、というか段々上手くなっている感じがして、どんどん期待値が上がっています。

いや……、シャル、ホントにかわいいな……。

夜桜さんちの大作戦

作戦209. 追跡者二刃

おじちゃんのことが生理的に……のところは笑ってしまいましたが、姪にそんなことを言われたらめちゃくちゃショックなのもわかるので初めて狂一郎に同情しました。でも狂一郎は自業自得だと思う。

元々太陽に対する感情がめちゃくちゃなだけあって、太陽の真似をしたことで燃え尽きるほどダメージを受けている狂一郎もおもしろかったです。でもこれもやっぱり自業自得だと思う!!!

アスミカケル

Round28 非日常

奈央さんがマジでバトルジャンキー過ぎる。ヒロインがこんな戦闘狂なことあるんだ(バトルマンガだとよくある)。

その上で奈央さんの父が「娘が殴られるところを見るのは嫌だ」という感情を持っていることも描き、さらにそれでも「格闘技が好き」という競技を続ける理由を示すのが誠実だと思いました。

二兎を誘った奈央さん自身が格闘技の楽しさを感じていて、二兎がそれに共鳴する、というお互いを高め合う関係性になっているのがいいですね。

暗号学園のいろは

第五十五号 「雀蜂百まで踊りを忘れず」

話がおもしろかったことは前提として、こんなに作画に頼った回があっていいんだ!?という驚きと感動がありました。岩崎先生の画力への信頼度が半端ない。

数字を言って、16回ごとにそれを足す、というシンプルなゲームをここまでビジュアルに振り切っているのはもう単純にすごい。画力の高さだけではなく、構図やポージングのセンスもずば抜けている。いいものを見ました。

そしてストーリーはいろはと東洲斎のタイマンへ。この対決をいろはが望んだ、というのが熱い展開。なんだかんだ匿名希望、縁ちゃん、東洲斎さん、凍、すべてに対して正ヒロインルートがあるように見せているのは絶対わざとなんだろうな~~~と思います。

巻きに見える展開なので、終わりが近いのかなと思わなくもないんですが、この辺は西尾維新原作なのでまだちょっと判断つかない感じ。

魔々勇々

No.17 「My First Kiss」

クプトゥラ撃破からの流れがだいぶ巻きな感じがしますが、グリシャの邪悪さを見せた後のミネルヴァ連れ去りは普通に心配ですね。ミネルヴァの言う通りすぐに死ぬようなことはないとは思いますが、グリシャの目的がはっきりしない以上この世界にとっていい展開にならないことは目に見えているので……。

連れ去られる直前のヒロインが思い切った行動に出る、というのはよくあると言えばよくある展開ではありますが、それがミネルヴァというのがちょっと意外でなかなかよかった。ここで能力を使ってエリシアの視線を外させている辺り、サブタイトルの視点ってミネルヴァなのでは?感があり、それもいい。

本音を言うと掲載順位心配だな~~~と思っています。

ツーオンアイス

第15話 召命

クリスマス回から思ってたんですが、作中時間と現実時間がリンクしてるの、芸が細かいですね。おそらく冬というのがフィギュアスケートに置いて重要な時期なので、この辺りだけでも併せたくてやっているんだと思うんですが、ちゃんと計算されていてすごい(合併号もあるのに)と思います。

たっくんとの再会、思ったよりも爆速でちょっとビビってしまいましたが、ここでまっすぐ4回転半の跳び方を聞きに行く隼馬も全然空気を読んでなくてすごい。でも、スポーツマンガの主人公はこれくらい競技に対して熱があるのが個人的には好みです。

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