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2023年09月13日の日記:ブギーポップは呪われる

※新刊のネタバレを含みます

『ブギーポップは呪われる』、ブギーポップシリーズ4年ぶりの新刊ということで発売日に買って、ようやく読み終えました(時間がかかったのは単に読む時間をなかなかとれなかったからで、いつもより分厚い!とか読みづらい!ということではない)。

タイトルがシリーズ1作目の『ブギーポップは笑わない』に近かったのでどんな感じなんだろうと思っていましたが、舞台が深陽学園だったり、炎の魔女が活躍していたり、他にも新刻、末真にも出番があったり……と懐かしい面々が登場。竹田くんの登場も嬉しいところ。作中の時間軸は『笑わない』の少し後辺り。

そして、ここでも水乃星透子の存在感は相変わらず。そりゃナイトウォッチシリーズにまで影響する存在なので当たり前ではあるんですが、それこそ『呪い』のように残り続ける存在であることに恐怖すら覚えます。

また、MPLSも統和機構の人造人間も炎の魔女も、それぞれがそれぞれで動いている群像劇っぷりもまた『笑わない』のセルフオマージュ的で、なおかつ、『笑わない』時点では知らなかった情報を持った状態でその答え合わせをするような感覚もあって楽しめました。

また、ブギーポップを倒す(?)ために「宮下藤花」本人を狙う敵、というのも良い意味で無粋でよかったです。

シリーズとしては長く、今回は新刊が出るのに4年かかっていますが、1冊1冊は完結しているので(エンブリオなどの例外もあり)ストレスなく、新刊が出たときに買って読むというスタイルで読めるところがいいですね。

まだブギーポップシリーズとナイトウォッチシリーズ以外は手をつけていないものも多いので、次の新刊を待ちつつこの辺りも読み進めていきたいと思います。

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