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少年ジャンプ2024年3号感想

今週の表紙は坂本!!!最近表紙ではスリムバージョンの姿が多かったので、こっちの姿、しかもピンは久しぶりな気がします。


2023/12/18発売
表紙:SAKAMOTO DAYS
巻頭カラー:SAKAMOTO DAYS
センターカラー:キルアオ
センターカラー:鵺の陰陽師
センターカラー:カグラバチ

SAKAMOTO DAYS

DAYS 148 推し活

カラー
坂本、南雲、神々廻、豹のORDER時代イメージ!?めちゃくちゃかっこいい。横並びに座っている人物のイラストはJCC時代の坂本、南雲、赤尾のイラストを彷彿とさせますが、南雲の表情の違いが印象的。めちゃくちゃ荒んじゃった感。新聞に殺連のもじり「SA 2 REN」があるのが好きです。

SAKAMOTO DAYSは電車内のシーンが多いイメージがありますが、鈴木先生が電車好きなのかな……。

本編
かっこよく登場した先週の引きから引き続き虎丸を助ける坂本。「俺推しの奴!?」は笑ってしまいましたが、それちゃんと把握してたんですね。難聴系主人公のごとく触れない感じかと思ってました。

虎丸を連れて館内を逃げ回るシーンは「これ!!!このアクションをずっと楽しみにしてた!!!」ってめちゃくちゃ盛り上がりました。様々な武器の展示+元最強の殺し屋・坂本ときて多彩な暗器によるアクションがないはずがないと思ってました!!!この辺ジョン・ウィックで見た感もある。敵の忍者「ニンニンマン」も癖強で、サカモト味満載。

虎丸の出戻りシーンの決めコマは美術館という舞台を生かした最高の一枚。これを痩せた坂本ではなく、メインビジュアルの太った坂本でドーンと描いてるのも最高。サカモトでベスト回を選ぶ機会があるなら間違いなく上位に食い込む回だったと思います。作品タイトルがちょうど「殺しの神」になっていてサブタイトルにぴったりだし、すごいものを見せてもらった……。

結構意外だったのは虎丸に爆弾が埋め込まれている話を聞いて坂本は怒りを露わにしたシーン。坂本って感情が読みにくいシーンが多いので、こういう怒り方するんだ……、みたいな気持ちに。晶の復讐を止めたがっていたところからも、(まだ)殺し屋ではない子どもが殺し屋の世界に巻き込まれるのが地雷っぽい雰囲気があります。娘もいるし、特に女の子がそういう目に遭うことが耐え難いのかも。

アオのハコ

130 拝借します

ここで針生先輩に勝たなきゃならなくなるのは予想してましたが、実際に目の当たりにすると「ウワーーーッ!」ってなりますね。

スポーツマンガ成分強めの回でありながら、「技術磨く時間も大事だけど気持ちの部分でいい影響受けられそうなら行ってもいいと思うけどね」で彼女のところに行く流れはやっぱりアオハコ!!!いい!!!ってなりました。

アニメ化楽しみだな~~~。

呪術廻戦

第245話 人外魔境新宿決戦⑰

今までずっと宿儺の漢字を間違えていたので反省しています。でも、創作の人名(宿儺が人か?という問題はある)って難しい漢字が多くて……、一発変換できなくて……。

そして本編。秤と裏梅の戦いの方が本編みたいな戦いになってる!!!秤はどう見ても内臓が飛び出てるように見えるのに食らいついて行っているのが確かにもう人ではないのかも感があります。

ここでも「孤独」のワードが見え隠れしているあたり、呪術廻戦のテーマは人間、愛、孤独あたりにあるのかもしれません。

ところ変わって虎杖、日車 VS 宿難の方では作戦通り宿難に死刑を出すことには成功するが、その「没収」対象は術式ではなく呪具に適用されてしまうというトラブルが発生。かなりぞっとする展開ですが、こういう「自分の術式への理解が浅く、予期せぬことが起きる可能性が高い」という部分で覚醒組(って言い方でいいのかな?)の強力な術式のパワーバランスをとっているのかな~という気もしました。メタ視点だと宿難が強すぎてそんなハンデ要らんでしょ!?!?!?にはなる。

キルアオ

page 34 夜はサーフィンできないから遊ぶんだ

タイトルがそのまま過ぎる。そして、まんま「笑ってはいけない(以下略)」の「声を出してはいけない!!」版でした。ここに来るまでにキャラを立たせているため、こういうゲームに丸々1話使ってもちゃんとおもしろい。こういうところ、しっかりしたマンガだな~と毎度感心してしまいます。

そして天馬とアネゴ、これはもう交際秒読みなんじゃない!?というかもう事実上は付き合ってるとしか思えなくて微笑ましさすらあります。天馬、ぐいぐい来るけど献身的で、相手が嫌がるようなことはしないバランスなのでぐんぐん好感度があがる。

十三がしなきゃならないことが気になる中、ノレンが天馬に相談することはもっと気になる引きに。十中八九、十三の件だと思うんですが、天馬って十三が殺し屋であることを知っているので、今後どうなるのかがめちゃくちゃ気になる……!!!

あかね噺

第91席 用事があるんで

あかねが幼なじみと話をする回だったので、落語界の外にある世界の広がりを感じられてよかったです。ここが今回の話の肝というわけではないと思うんですが、落語界自体が少し特殊で閉じた雰囲気があるので、この後の大きな転機に向けて少し息抜きのような気持ちを持てた感じ。

あと、からしとひかる、仲が良さそうでここも微笑ましい。ひかるがちゃんとあかねを意識していて、会も声かけて欲しかったってところがめちゃくちゃかわいかったです。

二ツ目昇進の話はもう少し段階を踏むかと思っていたんですが、ここで開口一番にかかってくることで、このあとの噺に一気に緊張感が高まってきました。落語という題材で山場を作るのって難しそうだな~と毎度毎度思っているので、今回のこの話の流れは一気に気持ちが引き込まれました。

アンデッドアンラック

No.188 同じ不死

ある程度風子とラトラで仲間集めできそうだったのに、なんでアンディから仲間集めのヒントが?と思っていたんですが、ジュイス探しの難易度がめちゃくちゃ高かったことがわかって一週間越しに納得。それにしても「性別がない世界からいる」というところは想像していましたが、その世界では「親がいない」というのは想像していませんでした。確かに死も性別も病気も老いもない世界ってそもそも繁殖という概念がないんですね。

今ループでの円卓の席順も公開されてますます盛り上がってきたユニオン勢力。能力未発現のニコ、戦闘能力がなさそうなイチコはともかく、現段階だとラトラ、一心もまだ席を獲得していないのは意外。でもそもそも人数がめちゃくちゃ多いので席が足りなくなるのはそれは確かにって感じです。

ここにきてアポカリプスからジュイスへの感情が描写されたことにも同様しました。クロちゃん、スプリングの件もあるので、UMAは必ずしも人間を嫌うわけではないっぽいですが、あんまり人間側に肩入れしているのがバレると前周スプリングの二の舞になるのは予想できます。

不正義が上位十理特攻の能力というのはなんとなくわかるけど、具体的には思いつかないので早くその能力を見たいところ。名前も見た目もわからないとなると捜索には時間がかかるのかな……と思わせてからの発見まで3P。こうなると多分来週はもう顔合わせがあると思います。私はアンデッドアンラックのパワーを信じています。

グリーングリーングリーンズ

第4話 「やるからには」

主人公の勝負内容は飛距離勝負に決定。経験者相手に大丈夫か?というところはえげつないハンデで補う流れに。勝ちたいけど実力差がある、じゃあハンデをつけてもらおう!!!という正直さ、私は好きです。とはいえ「飛ばない貸しグラブ」「好きな人のグローブ(破れない)」の辺りは卑怯すぎて笑ってしまいました。普段からここでいい関係を築いているからこそできるノリなんだろうな……。

そこから飛ばないはずの貸しグラブでもしっかり飛距離を出す萩尾に対し、最大のハンデは「王賀からの助言」という流れに自然と繋がるのはこの勝負としても、この作品の流れとしてもいい感じ。話がさくっと進んで本題(主人公の能力やこれからの目的)に向かっていくのは、取っつきにくい競技を扱う上ではかなり有用な進め方な気がします。スポーツものは読者が競技そのものに飽きてしまうと厳しいと思うので、そういうのを意識した話の運び方なのかも。

Dr.STONE

2D:FUTURE ROAD MAP

全3話なので3話出てから感想書いた方がいいような気はしますが、とりあえず今回の分での感想です。

ドクストと言えばロードマップ!これが出てくると気持ちがあがります。というか、クロムが考えたクラフトが過去にあった(今回は机上のみにあった)話や、気軽にとんでもないものクラフトなど、連載中のお約束をきっちり詰め込んできていて、「この外伝を読んでいる読者がなにを望んでいるか」に即した構成になっているのが上手い。

また、連載中では現代にあったものの復刻という形で行っていたクラフトが今回ついに現代技術を越えることになった場面では、ホワイマンの技術を使ってかつて成しえなかった素材を生み出すという手段を使ったのも上手かったと思います。現代技術を越えているんだから現代技術を超えた技術を使うって流れはシンプルなんですが、シンプルがゆえに美しい帰結です。

なんかやたら美しい千空とコハクのコマなんだった!?という疑問やもっと大きな疑問を残して次回へ。てっきりまた1か月先だと思っていたので、来週続きが読めるとわかって小躍りしそうになりました。

鵺の陰陽師

第31話 初任務

毎週言ってるような気がしてきましたが、かなり本格的に恋愛イベントに入って来た……って感じですね。2人をデートの対象に見てごめん!それでちょっと避けちゃってごめん!ってしっかり謝れるのは令和主人公。とはいえそれを素直に言って許されるのは学郎が2人に対してここまで真面目に接してきたからという積み重ねがあってこそだと思います。

また、狂骨は本当に代葉の何?兄?

恋愛イベントを一通り終えてからの、不穏な幻妖の出現。シルエットで見ると学郎と過去に出会ったことがある相手にも見えるので不穏だし、その相手だとするとちょっと登場早くない!?みたいな印象もあります(でも四訥とも因縁がある気がするし今回出てくる相手としては妥当なのかも)。もしかしてこいつ、中ボスなのかな……。

逃げ上手の若君

第138話 大将検定 1338

久々な気がするガチ戦闘回。それぞれの因縁の相手との対決とあってハラハラしますね。

時行、貞宗がお互いに敬意を抱いて戦っているところが武士らしくていい感じ。その上で時行が目指す弓が貞宗の「研鑽された技術」というのがホントにアツいシーンでした。将として成長しながらも逃げ上手の本質を垣間見せるところもよかったと思います。一部で感じたタイプの「良い!!!」が詰まっていてめちゃくちゃ盛り上がる回でした。

また、新田殿の活躍ですが、これが史実に残ってるって恐ろしい時代だなと思います。恐ろしすぎて気になるから調べておこうかな……。

累々戦記

第3話 祈る繭

先週ちょっと言及しましたが、剥がし屋の宣伝ちゃんとしてもらっていたようでよかったね、と思いました。しかし思ったよりも繁盛している……。涅森の性格が割とカウンセラー向きなのかもしれないし、累糸がなくてもちゃんと対応してるっぽいのでいい人たちだなと思います。この設定があるから全校生徒に興味がある(と書くと語弊がありますが)朝風が相棒なんだろうな……。

1話で力のお披露目、2話で活動始動、3~4話で2話よりも強力な敵と相対するという流れは非常にオーソドックス。相手も神社に住み着く怪異らしく、オカルト系のストーリーとしても外していません。おしゃれな感じの絵柄に対して、ストーリーの作り自体は比較的易しめなので読みやすさがあり、落ち着いた感じが好きです。

女子キャラが大きめに扱われるのは初ですが、デザイン、絵柄ともにとてもかわいい。

カグラバチ

第14話

サブタイトル見つかりませんでした!!!どこだろ……。

今回は柴さん、チヒロの潜入組がメインの回。やっぱりチヒロの怪我はかなり深い様子。意外とちゃんと言われたことは聞くタイプっぽいので言いつけを守っていたにもかかわらず、戦闘が避けられなくなってしまったのは普通に心配です。

シャルが大分痛めつけられていてかわいそうなんですが、なんか……、絵が上手くて……、ちょっといい……、になってしまった自分に反省しました。でもホントにあんなに笑っていたシャルがこんな……!!!早く助けてあげてくれ!!!

と思ってたらすげ~かっこいい見開きで助けに来た。出るたびに言ってしまって申し訳ありませんが、この妖刀の能力が金魚の形してるのめちゃくちゃお洒落。空気に重さを感じるような絵が印象的な見開きでした。

ウィッチウォッチ

137 王様になれ

バンの馴染み方がいい感じ。なんだかんだニコを立てつつ仲良くやっているところが微笑ましくて良かったです。天竜人ネタは「ホントにそれでいいの!?」感があって笑いました。

「お前家乗っ取りに来てるだろ!」が今週のマイベスト突っ込み。また、こういうネタ(ギャグ寄りの回)だと本当にカンシが強いですね。

きれいな因果応報オチで収まりもよかったです。

夜桜さんちの大作戦

作戦207. 第二次夜桜前線

突然のアマゾン。それぞれの仕事・修行の風景を描写してここから先の最終決戦に向かうぞ!!!という回。4歳で開花ってヤバくない!?と思うんですが、このあたりそもそも双子自体がめずらしい(あり得ない?)って話だったのでその辺の回収もそのうち合わせて来るのかも。

作戦名が「第二次夜桜前線」なのが相変わらずかっこいい。

アスミカケル

Round26 截拳道

部下を思いやるお嬢様って最高で……、最高で!!!

あと普通に尊徳の顔がいい。川田先生ってこういうタイプのイケメンを書くと思っていなかったので(前作は途中までしか読んでいないためあまり詳しくない)ちょっと嬉しい喜びでした。

ここで二兎ではなく、奈央さんの試合が始まることは予想していましたが、思ったよりも尺を取りそうな雰囲気。奈央さんもお嬢様も好きなキャラクターなのでじっくり見られるなら嬉しいです。

僕とロボコ

第166話 みんなとおでん

おでん食べたいだけでこれだけ話作れることあるんだ……って普通に感心してしまった。

私がロボコを全巻読めていないせいだと思うんですが、凡人のお母さんが常に包丁構えているキャラなのを知らなかったのでなんかもうずっと画面がシュールなことで笑ってしまい、負けたような気持ちに……。喧嘩のまま終わるとコメディでも悲しい気持ちになるので、最後はみんな笑顔でおでんが食べられてよかった。

魔々勇々

No.15 「おかあさんといっしょ」

味方勢の過去がどんどん明かされていく中、今回はエリシアの過去。魔王と気候の相性が良すぎる点は運が悪すぎるものの、それよりも勇者がいると魔王に狙われるかもしれないって理由で村から追い出される辺りがかなり世知辛いな……って思いました。この辺、私は村の人間を責め切れないと思ってしまうので余計につらい。

エンドの紋章「死屍累々」で叶えたい願いの中に“死者の蘇生”があったの、エスカバの願いがこれなんじゃないかな……、という気がしてこの辺にまた悲しい話が来るんじゃないか?と期待しています。期待しているって書くと私が人でなしみたいになってしまいますが……。

暗号学園のいろは

第五十三号 「それでも地球は(戦争で)回っている」

綿菓子さんと合流できた!という喜びよりも心配が勝ってしまった今回。いろはのチアのあこがれはアンヴィシャス、しかし暗号兵としてのあこがれは綿菓子だと言い切ったシーンはかっこよかったし、それをはっきりと暗号で伝えた(伝わったら相手の勝ちになるのにあえて)ところが本当によかったです。

また、綿菓子側も東洲斎に「勝つ」宣言をしたいろはに対し「勝てるものなら」と返したのも印象的。本当にこの2人の関係は意外と1話からしっかり描かれていて、一旦ここに収束したのは純粋に構成の上手さを感じました。

ツーオンアイス

第13話 アダルト

サブタイトル「アダルト」通り、元恋人ペアとはいえ「大人」として競技に向き合うところを見せてくれたところに好感が持てました。じっさい、その「恋」という「感情」そのものは演技に使えるというのは納得だし、大技になってくるとそれどころではないというのにも説得力があります。なにより、何があっても「演技中は絶対に動きを止めたり手を離したらあかん」→「危ないから」というところは正論過ぎて、これをちゃんと言ってくれるところがよかったです。

そして「神の子」の足音……。ホラーかと思った。24日にデート(デートではない)というイベントよりもインパクトある。こんな出方することあるんだと思いましたが、ラスボスだと思えば納得かもしれません。

ROCK THE JUMP

私は自発的にあんまり音楽を聴かないため、こういう企画で好きな作家さんが何を聞いているのか知ることができるのは普通にうれしい。こういう企画、もっとやって欲しい。

少年ジャンプ2024年4・5号 予告

次は合併特大号!!!新年がつくのは3号までなのかも。巻頭の呪術廻戦楽しみです!!!

センターカラーが4作品あることってあるんですね。合併号だから特別なんでしょうか(読み始めたのがここ数年なのであまり詳しくない)。

2023/12/25発売
表紙:-
巻頭カラー:呪術廻戦
センターカラー:アンデッドアンラック
センターカラー:アオのハコ
センターカラー:ツーオンアイス
センターカラー:Dr.STONE

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