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キックとヒップロック -「軸足を安定」させるとは?-

昨日、ヒップロックの概要をまとめた記事をマガジン内に再投稿しました。

多くのスポーツで片足動作が重要となることを考えると支持脚のヒップロックポジションが取れるかどうかは大切なポイントかと思います。

ここまでは、スプリントや方向転換でヒップロックをまとめていましたが、キックにおいても、その質的な向上に一役かってくれるかもしれません


■ヒップロック

ヒップロックに関しては、毎度のことながら「骨盤と股関節を機能させ軸を作る『ヒップロック』とトレーニングへの応用」をご確認ください。

中殿筋など、お尻の筋肉や体幹の筋肉などが強調して働くことで、逆側の骨盤が上がり、接地した瞬間や力を発揮する瞬間の支持脚の安定性や爆発力が高まります。

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ヒップロックがわかりやすいスプリンターの動画↑

マネのドリブル時のヒップロックがわかりやすい動画↑


ヒップロックは、上の動画のように、主にスプリントやランニング、方向転換等の走る動作で言われることが多いです。しかし、サッカー選手においては、それだけでなく、キックでもこのヒップロックが重要になると考えられます。


■キックの軸足とヒップロック

片足で体を支える時には、ヒップロックのポジションでなくとも、骨盤の位置を保つために股関節外転筋(中殿筋など)や内転筋、体幹の筋などが働きます。
ヒップロックポジションではそれがより顕著になります。

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片足立ちでの現象を考えると、キックの軸足でも股関節外転筋、内転筋などの働きが重要であることが予想されます。特に外転筋は、逆側の骨盤が下がらないようにするためになくてはなりません。

そうであるならば、ヒップロックはキックでも重要なのではないか?という仮説が立てられそうです。

実際に見てみましょう。

まずはミドルシュートです。
動画に続いて、キックを静止画でも見てみます。

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写真は、

・踵接地の瞬間(最初の接地)
・足裏全体が地面に触れた瞬間
・ボールインパクトの瞬間(厳密には一瞬後)
・フォロースルーで足が一番高く上がった瞬間

の4つの瞬間です。

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