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動きと筋肉の活動 -本当にその時ハムストリングは働いているか?-

7月テーマの「フットボールと筋肉」も9記事目です。
PITTOCK ROOMのそう記事数も今回で59となり、今週中には60記事に到達しそうです。

また、今週頭に、購読者数が100人を突破しました。

最初の月からもうすぐ100人とか言っていて、やっとです笑

連載開始から購読し続けてくださっている方、今月からの方など様々だと思いますが、より多くの方に楽しんでもらえよう良いマガジンにしていければと思います。


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さて、7月PITTOCK ROOMの最初の記事となった、イクサポのこちらの記事。

この記事では

・大腰筋
・ハムストリング
・広背筋

3つの筋肉が必要な筋肉として紹介されています。
記事にあるようにこれら3つの筋は重要性の高い筋肉と言えるでしょう。


では、そもそもそれらの筋はどんな動きの中で活動しているのでしょうか?


例えばハムストリングは、7月のPITTOCK ROOMの記事の中で、

・股関節伸展に働く
・スプリントの中で、接地直前に大きく働き、接地の衝撃を吸収し、加速の力を生み出す役割
・骨盤のコントロール

などの役割が解説されてきました。


ハムストリングは、大殿筋などの他の股関節伸展筋と協調して「股関節を伸展する(伸ばす)時に働く」と考えると、下の瞬間のロナウド選手ではは、右足のハムストリングや大殿筋が効果的に働いているということになります。

マンジュキッチ選手は左のハムストリングや大殿筋が働いているということです。


さて、本当にそうでしょうか?


また、大腰筋は、股関節を曲げる(屈曲)働きをします。
つまり、下の瞬間のロナウド選手は、鋭いシュートのために大腰筋を働かせ股関節を屈曲させているということです。


さあ、こちらも本当にそうでしょうか?


動きと筋の活動は、直感的なイメージと必ずしもリンクしていないことがあります。

大切な筋がわかって、何となくそんな感じがするけれど、そもそも動きの中でどうしてその筋肉が大切で、その動きのどのタイミングで働いているかがわからないために、応用ができないかもしれません。

今回は、動きの中で筋肉がどのように働いているか、スプリントとキック動作を例として考えていきます。

そこから傷害予防やパフォーマンスの向上に繋げるための考え方までまとめていきます。


■スプリントの筋活動

まず、先ほどのロナウド選手やマンジュキッチ選手の写真にあったようにスプリント動作から考えてみます。

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