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第124弾「すっとこどっ恋」

ハーイ!みんな元気?あたしけいご。

124曲目はこれ。すっとこどっ恋。長年不眠症で悩んでいるかたが、あたしのギターを聞いている時だけは「数億年ぶりに眠気感じました!」ってなるくらい、なにかがあたしにはあるらしい(らしい!)。という訳で、子守唄感高めな曲をつくりました。今回は、どうしても『すっとこどっこい』と言いたかったので、適当なコードを弾きながら、どこにこの言葉をいれたらいいのかを探りました。そして、あとから、歌詞をつけて完成です!謝謝!

「すっとこどっ恋」 作詞・作曲 Keigo Sakatsume

恋は恋のまま 変わらない
すっとこどっ恋 ショータイム
僕たちの恋は 終わらない
すっとこどっ恋 しょ

まだ 僕の祈りは 叶えられていない
ただ 君の命を そばで見ていたいよ

恋は恋のまま 変わらない
すっとこどっ恋 ショータイム
僕たちの恋は 終わらない
すっとこどっ恋 しょ

まだ 君の祈りは 叶えられていない
ただ 僕の命を 握り締めていたいよ

恋は恋のまま 変わらない
すっとこどっ恋 ショータイム
僕たちの恋は 終わらない
すっとこどっ恋 しょ

本当は歌詞をつけたバージョンを撮り直すのが筋だと思うけど、デモのデモで(取り急ぎ、まずはメロディーだけ)録音したときの声がよかったから、このまま採用しました。歌詞は、ニュアンスで感じてください。音楽をつくるときは、毎回、具体的に「あの歌詞にグッときました」とかそういう感じではなくて、全体を通じて、聞いていたら「なんだかわからないけど、どこに心が動いたのかわからないけど、涙が出そうになりました」ってなってもらえたらいいなあと思う。漠然と、涙を、感じてもらえたらうれしい。そう思うから、まずは、自分自身が『涙』を感じることができるように、作る。

昔、学校のプールの時間のあとは、眠くて授業に集中できなかった。あれは、水泳という行為が疲れるからだと思っていたけど、多分、違う。水の中を泳いだり、水の中で浮かんでいることに、リラックス効果があるのだと思う。無意識のうちに、はりつめていた部分とか、こわばっていた部分が、水の中にはいることで少しだけ溶けて、緊張がほぐれて、だから眠くなるのだと思う。これは、あたしの、根拠のない自論だけど、間違いない気がする。音楽にも、似たような効果を感じる。日常的に、自分でも気がつかないうちに張り詰めていた部分が、一瞬だけ、ほぐれる。氷結していた感情が溶け出して、気がついたら涙になって流れていた。そういうの、いいなあと思う。

バカだって、純粋だったら、尊いのだ。すっとこどっこいっていうのは人を罵る時に使う言葉だけど、なぜか、こういう言葉に親しみを感じる。言葉はただの入れ物で、結局、どんな言葉を使うかよりも「どんな気持ちで使うか」だと思う。上品な言葉も、もっともらしい言葉も、気持ちがなければからっぽだし、常識はずれでも、周りからバカにされるような言い方でも、そこに心がこもっているのなら『本当』になる。バカって言葉も、冷たく乾いた感じで使えばひとを殺す凶器にもなるけど、温かく潤いのある感じで使えば、目の前の人間を全肯定する言葉にもなる。使い方なんだなあ、と思う。

言葉って、魔法みたいなものだと思う。音楽も、同じ。言霊って言葉もあるけれど、言葉は、自分が自分(相手)にかけている呪文だと思う。いい感じの言葉を投げ続ければ、いい感じの花が咲く。悪い感じの言葉を投げ続ければ、いい感じの花が咲くことは難しくなる。世界は言葉でできているから、普段、自分がどんな言葉を選んでいるのかが、自分が生きる世界を決める。無理だと思えば無理になるし、できるかもしれないと思えばできるかもしれない余白が生まれて、人間は冷たいものだと思えば冷たい部分ばかりが目に尽くし、本当は誰だってみんなと仲良くやりたいと思っているのだと思えば、ひとりひとりのなかにある「不器用な優しさ」に、目が届いたりする。

ライブの告知ばかりで申し訳ありませんが、今週8月24日&25日に、横浜のごちゃまぜの家で定期演奏会があります。やっぱり誰かに聞いてもらえたらうれしいという思いがすごいあるから、もし、時間があったら是非遊びに来てください。参加費は無料です。生きていると「自分なんて」みたいに思っちゃうこともあるけど、芸術って必ずしも『作る側』だけに価値があるものじゃなくて、『見る側』のひとがいてはじめて価値が生まれるものだと思う。だから、誰かの作品を見ること、同じ空間に居合わせること、命を目撃することも、かけがえのない行為になる。境界線なんて、あってないようなものだから、作るも、見るも、本当はない。ただ、「ある」だけが、ある。

そんでもって、8月31日(土)のライブ!9月9日(月)のライブ!命を賭けます!きっと後悔はさせない!実際に聞いてみたら「意外とよかった」でおなじみ、我々Agape!Agapeとは神の愛!とりわけ『罪人』に向けられた愛!伝えます!ゴッズラブ!伝えるとか、おこがましい言葉!感じます!まずはあたしが率先して感じます!ゴッズラブ!ゴッズラブを率先して感じるあたしを、是非、目撃してください!誰かを幸せにするとかおこがましい!自分が自分をしあわせにするとき、あふれだしたものが(幸せのおすそ分け的なあれで)見ている人にも伝染する!そんな感じが理想です!お客様満足なんてクソくらえ!あたしのお客は、あたしです!あたしがあたしをよろこばせるとき、副産物として『みんなの幸せ』も生まれちゃったみたいな状態を理想と考えます!とか!はい!あたしはなにを言っているのでしょうか!

最近は「距離感」について考えていた。あたしはひとりの時間がないと無理なタイプの人間だから、誰かといる時間と同じくらい、いや、それ以上に「ひとりになる」ことが必需品になる。きっと人間って、ある程度のキャパを超えると『人間を、人間として扱えなくなる』のだと思う。新宿駅の人混みでは、とてもじゃないけれどひとりひとりを大事に扱うことなんて無理で、ぶつからないように、流れを滞らせないように、心を無にして雑踏を進む。満員電車も、自分もほかのひとも『ものみたいなものだ』と思わなければ、耐えきれない。看護婦さんとか、お医者さんも、似ていると思う。毎日死んじゃうひとが当たり前にいる病棟では、患者さんひとりひとりに、まるで家族のように寄り添うことは難しいのだろうなあって想像する。大事なひとが、毎日死んじゃったら、とてもじゃないけれどメンタルがもたない。だから、ある意味、冷酷になることは「生きるため」に必要なことだと思う。

離れることが、優しさを生むことがある。あんまりうまく行っていない恋人や両親と、距離を置くことで「ああ、あのひとにもこんな良いところがあったのだ」とか、気がつくことが多い。この距離感なら優しくできる。これ以上離れるとさみしい。これ以上近づくと優しいだけではいられなくなる。とか。きっと、人間には適度な距離感があるのだと思う。ただ、この距離感も、厳守すればいいって話ではないと思う。時には、優しいだけではいられないかもしれないけれど、それでもなお『近づこうとする意思』って言えばいいのかな、これが必要になることがある。怖いことかもしれないけど、自分がおかしくなってしまうように感じることもあるかもしれないけれど、それでも「飛び出していく意思」が、自分を、人生を開くことがある。自分を守るための距離感が、いつの間にか、自分を閉じ込める檻みたいなものになってしまう前に、飛び越える自由があることを、忘れたくないなあと思う。

じゃあ、またね。愛してるわ。バイバイ。

坂爪圭吾 keigosakatsume@gmail.com

【イベント情報】

8月24日&25日(土&日) 15時~16時@神奈川県横浜市「ごちゃまぜの家」

8月31日(土) 13時~@東京都新宿区四谷「シアターウイング」

9月9日(月) 19時半~@東京都吉祥寺「曼荼羅」

○バンドプロフィール紹介

Agape(アガペー=神の愛という意味がある)

2014年2月14日。Guitar & Vocal の坂爪圭吾が、当時同棲していた彼女に振られ、振られた勢いをそのまま活かすかたちで、「ひとは家がないと生きていけないのか」という問いを持ちながら、定まった家がない状況で如何にして生きていくかという実験を開始。

その体験談を綴ったブログ『いばや通信』が、爆発的な人気を博し、結果的に日本全国、世界20ヶ国ほどに、トークイベントなどで招聘されるようになる。「とにかくやばいことだけをやる」というコンセプトに基づいた会社、【合同会社いばや】の代表としてブログや講演活動に専念するなか、“家を熱海に買ってもらう”というゴールを果たした頃に、会社が円満解散。

ホームをレスしてからちょうど5年後。2019年2月14日。イタリアはヴェネツィアで、ある女性を通じて「音楽をやりなさい」という啓示を受けた坂爪圭吾が、日本に帰国後、一日一曲の曲作りに邁進するなか、一人、また一人と毎月メンバーが増えていき、現在5人体制で活動している(今のところ全員無宗教)。

メンバーのほとんどが、“中学校の授業以来”という驚愕のバンド結成状況の中、「ド素人から成長していく姿を公開していくことが、自他共に勇気が出るのではないか」と開き直り、約半年で、およそ百数十曲の音源を作る。それらの楽曲は、「ジャンルはなんですか?」とカテゴライズされないために、様々な趣向が凝らされている。

メンバーそれぞれが、駄目なら駄目なりに、失敗したら失敗したなりの姿を晒していくスタンスで、“技術だけではない何か”を感じてもらえるような演奏を心がけている。

◯メンバー紹介

Guitar & Vocal の坂爪圭吾(34)音楽活動歴約半年で、毎日一曲のペースで創作し、百数十曲の持ち曲のほとんどの作詞作曲を手掛けている。

Bass 保科亮太(31)音楽活動歴約五ヶ月で、「圭吾さんがギターで、ドラムは重そうだから」という理由でベースに挑戦。作詞も手掛けている。

Guitar 竹谷純平 (34)音楽活動歴約四ヶ月で、「誕生日が一番早いのと、唯一の長男だから」という理由でリーダーに抜擢。愛されキャラでありつつ、“アニキ”の愛称で親しまれる。ライブ時のMCと、エレキギターでのソロ演奏に注目。

Keyboard & vocal 稲村彰人 (26)音楽活動歴約三ヶ月で、仲良くしていた先輩たちに、半ば強制的にバンドに加入させられる。が、秘めていた才能が開花。その独自の世界観と歌唱力から、米津玄師さんに対抗しないかたちで人気を獲得している。

Drums 嘉向徹(28)バンド結成前から坂爪たちと親しくしていた、最後の精鋭。メンバー全員が「アガペーのリズム体になるのは、彼しかいない」と断言し、その登場を待ち続けていた。“ドラムというより、大地そのものを叩きたい”という独特の表現は、幼少期から海とさざ波の中で育った背景に起因している。音楽活動歴、堂々の0ヶ月で、初ライブに挑む。

◯バンドからのメッセージ

まずは「1年後、見ててください!」を合言葉に、Agapeを応援してくれているファンと共に成長していきたいと思っています。年齢的にはアラサーですが、まだまだ多感な我々Agapeの音楽を、ぜひリアルで体感していただけたら嬉しいです。


バッチ来い人類!うおおおおお〜!