第20弾「オニキス」


ハーイ!みんな元気?あたしけいご。

20曲目はこれ。オニキス。もう、気分は「荒削りな俺を見てくれ」って感じよ。あんまり歌詞は見ないで、ただ、感じてくれって感じの音楽です。オニキスっていうのはパワーストーンの一種で、魔除けとか、迷いのない信念を象徴するような強さ、みたいな石言葉があります。この石を、重要なものとして大切に扱う国もあれば、不吉な石として忌み嫌う国もある、石です。

「オニキス」

押し寄せる光と影 ど真んなかを削り取る
古傷はまだ痛むけれど 動けなくなる前に

繰り返す いまはまだ ひとりきりだとしても
生き延びている まだ 息してることを 確かめて

自分を解きはなって 思うまま 飛びたい
二度と戻れなくていい あの空を超えたい

誰の声も もう 届かない 深みまで 沈み込む
ハッピーエンドは馴染めないけど 最愛の爪痕を

闇がなければ また 光もないのだと
漆黒を削り取る その先に見える 光まで

自分を解きはなって 思うまま 飛びたい
二度と戻れなくていい 永遠を 超えたい
オニキスの夜の空で 僕を待ってる 僕を

生きている いまもまだ ひとりきりだとしても
生き抜いている まだ息してることを 確かめてる ただ

自分を解きはなって 思うまま 飛びたい
二度と戻れなくていい この空を超えたい
オニキスの夜の空で 君が待ってる 君が

あたし、自分の名前に『爪』って漢字があるからなのか、爪痕を残したい欲求がすごい強いみたい。名前の影響力ってすごいわよね。コミュニケーションの取り方って千差万別だと思うけれど、あたしは、寄り添うと言うよりも『ショック療法』に近いやり取りが大好物。破壊するのも、破壊されるのも、大好き。自分の頭が「がーん!」ってなって、古い自分は一旦死んで、新しい自分が顔を出す。そういう瞬間には、ある種の快感があると思うの。

人間って矛盾を抱えた生き物だと思うから、よくなりたい、立派な人間になりたい気持ちと同じくらい、その裏側には「ダメになりたい」「堕ちるところまで堕ちてみたい」って気持ちを、常に抱いている生き物だと思う。だから、悪いとされている感情を抱くことは、決して、異常なことではない。それは、人間として「当たり前のこと」なんだって、そう思うことができるようになってから、あたしはあたしを受け入れることができるようになった。

あたし、思うの。ツイッターとかをやっていると、自分の言いたいことと、みんなが聞きたいことの一致が、いいねの数で可視化されることが面白いんだけど、一番共感を集める言葉が「傷つく前に傷つくな」とか「嫌われてもいいじゃないか」とか、そういう感じの言葉なの。これって、きっと、とても多くの人たちが「周囲からどう思われるかということにがんじがらめになって、自分の好きなように生きることができない」ってことだと、思うの。

でもさ、冷静に考えてみましょうよ。傷つきたくないって考える気持ちはわかるけど、でも、一回も傷つくことなく終わった人生って、なんの価値があるのだろう。生きるって、無傷で墓に入るレースではないと思う。死ぬときに、自分の肉体全部を使って、使い果たして墓穴に「よっしゃー!(生きたー!)」ってヘッドスライディングすることが、真の意味で生きた人間の最後だと思うの。思い切り泣いて、思い切り笑う。それが、豊かさだと思う。

だから、あたしは、提案したい。傷つかないためにどうすればいいかを考えるんじゃなくて、思い切り、思い切り傷ついてみましょうよ。傷ついて、傷ついて、それがめちゃめちゃ痛かったら、そのときは思い切り泣けばいいのよ。泣いて、泣いて、泣きまくったら勝手に元気になるから、懲りずに同じことでも、違うことでも、がんがんやればいいのよ。懲りずに、がんがん、やり続ければいいのよ。なにも学習なんかしないでもいいのよ。笑って、泣いて、思い切り生きた。それが、素晴らしいことだってあたしは思うのよ。

今日、ロンドンでイベントがあったんだけど、あたしが音楽をはじめたのを見てくれた女の子が「わたしも、ずっと、絵を描きたいと思っていた。それで、坂爪さんが、毎日投稿することに刺激を受けて、生まれてはじめて、絵を描いた。今日は、それを、もってきました。見てもらうことは死ぬほど恥ずかしいことだけど、でも、見てください」って、一枚の絵を、見せてくれたの。これが、最高の、瞬間だった。彼女は別れ際に、あたしに、こう言いました。応援していますって言うことは、なんだか違うなって感じる。一緒に頑張っていきたいです、と、思っています。だって。最高じゃない???

じゃあ、またね。愛しているわ。バイバイ。

坂爪圭吾 keigosakatsume@gmail.com

【イベント情報】

4月14日(日)13時~16時@大阪 「音楽×トークイベント」開催決定!!

非常にありがたいことにライブ出演のオファーをいただいたわ。うれしい。とってもうれしい。内容としては、みなさまとお話を楽しみながら、途中、二、三曲をお披露目させていただく感じになります。生けいごちゃんから放たれているエネルギーはそれなりのものがあるから、それに触れるだけでも参加の価値があると思うわ。あと、もし、こんなあたしと「イベントを開催したい!」なんて思ってくださる方がいたら、是非、お気軽にお声をかけてちょーだい。交通手段さえどうにかなれば、あたし、何処までも行くわよ。

関西(および日本国民)のみなさま、kozotte、遊びに来てちょんまげ!!

バッチ来い人類!うおおおおお〜!