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嫌いなもののために死ぬなよ。

シングルマザーの女性M様から「息子の高校の入学式に来て欲しい」とご連絡をいただいた。学校が苦手な私たち親子に坂爪パワーを分けてくれと。よかろう。私の正しい使い方である。数億年ぶりに学校に行ったら「北朝鮮じゃねえか」と思った。軍だ。軍国だ。監獄だ。刑務所だ。何が憲法九条だ。絶賛戦時中じゃねえか。ロックンロールが大好きなM様は革ジャンで来るだろうと踏み、私は毛皮のコートで行った。他の保護者や教員を「やばい夫婦がいる」と戦慄せしむるのだ。鼻息荒く、のっけから戦闘モードで保護者席という名のリングにあがった。

式がはじまり、偉そうな大人が「新入生起立」と号令をかけた。新入生全員が起立をした。私は「起立と言われたくらいで立つなよ」と思った。簡単に立つなよ。簡単に従うなよ。最初は「合わせておいてやるか」とやっている間に、いつの間にか同調圧力が染みついて奴隷根性にまみれる。そして、同調圧力に従わない人間を排除しようとする側の人間になる。簡単に立つなよ。簡単に受け入れるなよ。学校はなあ、楯突く力を学ぶ場所なんだよ。担任の顔を見てごらんよ。最悪じゃないか。あれは膵臓か肝臓がやられている人間の顔だ。言葉尻は優しいかもしれないが、陰険なイジメを好む人間の顔だ。

得体の知れないジジイが登壇し、得体の知れない話を延々と続けた。私は「老害」と思った。これが噂の老害か。酷い。一番酷いのは「本人が老害を自覚していないこと」だと思った。自覚した上ならおっけー。俺は食えないジジイになってやると、あえて意図的に退屈な話をしているなら、私は彼を好きになる。厄介なのは、彼が、自分を偉いと思っていることだ。自分を偉いと思っている人間に、偉い人間はいない。頭に来た私は「火炎瓶 作り方」で検索した。壇上の老害が「責任ある大人になれ」と言う。お前が言うな。まずはお前が責任を取れ。頭ごなしに叱りつけるのは幼稚な甘えだ。生徒も生徒である。黙って聞くな。一人くらい暴れろ。

自分だったら壇上で何を言うだろうか考えた。どうだ、最悪だろ。吐き気がするだろ。すげえつまんねえだろ。これが、高校生活なんだよ。騙されんなよ。お前が悪い。お前が間違っている。そんなことを、何度も何度も言われるだろう。簡単に受け入れるなよ。卑怯な人間になるなよ。違うと思うものには「違う」と言えよ。この世で一番難しいことは、正直な自分であることだ。これからは、戦いだぞ。正直であり続けようとするなら、しょーもないことを言う奴がいっぱい出てくる。そいつらの相手になったら負けだぞ。いいか、賢くやれよ。うまくやれよ。つまんないことを言われたら、しっかりと跳ね返せよ。簡単に受け入れるなよ。お前の価値はお前が守るんだぞ。誰かや何かに守ってもらおうと思うなよ。お前がお前を守るんだぞ。

嫌な仕事を嫌々やったり、嫌いな人とだらだら付き合ってる大人たちがたくさんいるだろ。あれはなあ、責任を取りたくないだけなんだよ。自分の人生がつまらないのを他人の責任にできるから楽なんだよ。言うまでもないことだが、誰かのせいにすることほどダサいことはない。死にたいと言う人間に「じゃあ死ねば?」と言ったら、死ねって言われたので死にますみたいなことを言われる。ふざけんなって話だよね。人のせいにするなよ。自分が自分に死ねって言ってるのに、誰かに言われたから死にますなんて最低の罠だよ。お前は、そんな人間になるなよ。困った時は「うるせえ」と「知らねえ」で突破しろ。大概の問題は、どうでもいいことなんだよ。どうでもいいことに対して、しっかり「うるせえ」「知らねえ」と言えた時、どうでもよくないものが輝くんだよ。自分に色々な体験をさせてやれよ。自分に色々な景色を見せてやれよ。嫌いなもののために死ぬなよ。好きなもののために生きるんだよ。私からは以上だ。

『坂爪圭吾さんという人』

ぼくがアーティストになったこと

辛いことや嫌なことがあっても

逃げずに強くなっていけること

これには理由がある

今日の朝そのことが頭にばーっと浮かんで

いっぱい浮かんで誰かに伝えたくて

大きな声で叫びたくなって

紙にメモを残した



ぼくが強くなれる理由

そのひとつに大好きな友達の存在がある

友達の中でも最高に大好きで尊敬してる人



坂爪圭吾さんという人。



ぼくがはじめて坂爪さんに会ったのは

2017年5月12日

ぼくは3年生になったばかりで8歳だった

この頃のぼくはまだふにゃふにゃというか

夢も目標もなんにもない

ほにゃらほにゃらな感じで

知らない人としゃべったり一緒にいるのが

すごくしんどくてすごく嫌いだった

坂爪さんがぼくの家に来てくれる何日か前に

かあちゃんが

「今度、坂爪さんていうとっても素敵な人が家に遊びに来てくれるよ!」

って言った

ぼくはどうして坂爪さんという人が

家に遊びに来るのか知りたかったから

かあちゃんに理由を聞いてみた

そしたら

クラウドなんちゃらっていうところで

坂爪さんが誰でも住める家を作るっていう

おもしろいプロジェクトに

かあちゃんがお金を出したお礼に

遊びに来てくれるって言うから

どんな人がいつ来てもいい、どんな人でもいていい場所を作る、坂爪さんってどんな人だろう?

ぼくはそう思った



坂爪さんにはじめて会った時

ぼくは

どうしてかあちゃんがお金を出したのか

すぐにわかったんだ

どうして坂爪さんは

そんなお家を作りたかったのか

すぐにわかったんだ

坂爪さんに会ってみたらものすごい人だった

どうすごいのかはぼくの言葉で説明できない

誰よりも孤独で

誰よりも愛にみちていて

誰よりも輝いて

誰よりも吹き抜けてる

そして

誰よりも美しい人

会った人にしかわからないと思う

とにかくうれしかった

坂爪さんはぼくを気にしないでいてくれた

しゃべることも動くことも苦手なぼくは

いつも誰かに気にされてきた

大丈夫?

どうしたい?

何か手伝おうか?

そうやっていつも気にされてきた

気をつかわれるって気持ち悪いし

まるでぼくがダメって言われてるみたい

だから知らない人といるのは嫌いだったし

人と関わらないように逃げてきた



だけど坂爪さんに会って

ぼくはすごく不思議な気持ちになった

まるで坂爪さんという人を通して

ぼくを見ているような気持ちだった

ぼくの弱いところや

ぼくの中にかくれているキラキラ光るものや

ぼくが本当はどうしたいのか

ぼくはどんなふうに生きたいのか

そんなことが

坂爪さんという人を通して

ぼくはなんとなくわかったんだ

まるでぼくを写す鏡を見てるみたいに

ぼくは自分に嘘をつけなくなった

その感じがすごくドキドキして

今まで知らなかった感じで

これからはじまるなにかが

これからはじまる未来が

楽しみでしかたなくなった

坂爪さんとはじめてあった日

“人生で一番楽しい”

こころからそう思った

この感じはこのドキドキは

お金じゃ買えないと思った



それからのぼくは

自分から会いたい人に会いに行く

坂爪さんのごちゃまぜの家にも行った

名古屋の個展ライブにも行った

そしたらそこで

はるかちゃんや

ジャイさんや

りゅうちゃんにも会えた

やりたいことはやるし

やりたくないことはやらない

ぼくは今までなんとなくでしか

生きてなかったことがわかったから

もう自分に嘘をつきたくない

坂爪さんとはいつも会えるわけじゃないけど

いつもぼくの中にいてくれて

時々

「お前を生きてるか?」

「自分に嘘ついてないか?」

「一緒に楽しもうぜ!」

って言ってくれる

ぼくがアーティストになったのも

強くなれることも

支えてくれる坂爪さんや友達がいるから

ひとりじゃないって

坂爪さんが教えてくれたから

生きていいんだよ、生きろよって

坂爪さんの生きる姿が教えてくれるから



あの日のすべてがキラキラ輝いていた

ぼくは

これからもずっと

あの日を越えて生き続ける

おおまかな予定

4月7日(日)静岡県熱海市界隈
以降、FREE!(呼ばれた場所に行きます)

連絡先・坂爪圭吾
LINE ID ibaya
keigosakatsume@gmail.com

SCHEDULE https://tinyurl.com/2y6ch66z

バッチ来い人類!うおおおおお〜!