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リゾートしらかみに乗る話

秋田ー青森を五能線経由で結ぶリゾートしらかみ。日本海と白神山地の絶景を楽しめる、JR東日本の観光列車だ。

2020年夏、コロナも落ち着いてきたかな~といった感じのころ(結局全然落ち着かなかった)、合同説明会の帰り、新宿駅。一週間後のリゾートしらかみの指定券の空きを確認してみる。ガラガラだった。これは行くしかないのか、日本海側の指定席を購入。家に帰って秋田駅前のホテルを予約。とんとん拍子でことが進んだ。

秋田までは青春18きっぷを使い、東北本線と奥羽本線経由で。翌日朝にリゾートしらかみに乗って青森へ。青森駅周辺を観光して、新幹線で帰京する行程だ。

東京707発宇都宮858着 まずは上野東京ライン宇都宮ゆき。東京駅ではガラガラだったが、赤羽あたりで高校生がどっと乗り込んでくるものの、浦和あたりで一気に下車していった。大宮を過ぎ、似たような駅をいくつか過ぎると建物も減ってくる。だがしかしここは日本最大の平野、関東平野。山間部に入るのではなくだだっ広い平野を電車は疾走してゆく。貨物ターミナルが右手にみえると、まもなく宇都宮に到着。

宇都宮912発黒磯1004着 黒磯1023発新白河1047着   新白河1054発郡山1132着 郡山1139発福島1227着 関東平野が終わり、東北へ。郡山は都会。

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↑黒磯駅にて、JR貨物の電気機関車金太郎

福島1251発米沢1338着 この区間は一日に数本しか列車がなく、これを逃すと16時までない。24分の乗り換えで昼ご飯を調達し、車内へ。本数が少ないだけに、18きっぱーと思われる人がかなり乗っていた。列車は標高を上げながら、県境の峠を越えてゆく。この区間は山形新幹線が同じ線路を走り、線路の幅も在来線に採用されている狭軌(1067mm)ではなく、標準軌(1435mm)となっており、使用される車両も標準軌かつ峠越えの馬力がある車両に限定されている。また、山形新幹線はこの区間がスピードアップのネックになっており、専用線の建設計画もある。

米沢1340発山形1425着 米沢盆地、山形盆地と二つの盆地を北上し、山形に到着。

山形では1時間すこし乗り換え時間があるので、駅周りをあるいてみる。どこの地方都市でも共通だが、郊外の巨大イオンに客を取られている印象だった。ただ、中心市街地でも再開発が進み、人を呼び戻そうという動きがみられた。また、山形城址が駅から近く、体育館や野球場などが配置されているが、この一帯を小綺麗に整備し、低層のショップやカフェを誘致すれば、山形市中心部の新たな魅力になりうるのではないかなと思った。

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↑山形駅

山形1546発新庄1704着 ここからさらに山形盆地を北上。山形新幹線の終点、新庄へ。新庄はさびれた街というイメージを持っていたが、街の規模が小さい分、駅周辺にコンパクトにまとまっていて、住みやすそうだなと感じた。

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↑かつては鉄道のまちだった新庄

新庄1732発秋田2012着 いよいよ秋田県へ。湯沢、横手と小さな街を経て大曲に着く。ここから秋田新幹線が合流し、一路秋田へ。大曲秋田間は新幹線では一駅で、それほど時間もかからないと思っていたが、線形も悪く、一時間弱も要した。余談だが、秋田駅に同着するこまち35号は、東京駅を16時20分に出発している。新幹線すごい…

さて、秋田に着いたものの、なんとほとんどの飲食店が閉まっている。しかも駅前は暗く、人も少ない。まじかよ秋田。とりあえずホテルに荷物を置いて、スーパーで地元の魚や総菜を買ってホテルで食べようと、約1キロ離れたスーパーへ。ところがどっこい、北海道の魚と工場から届いた当たり障りのない総菜しかない。泣く泣く元来た道を戻り、ホテル近くの末廣ラーメンへ。普通にうまかった、最初からここにすればよかった。

翌日

駅弁を仕入れ、ようやくリゾートしらかみ乗ります。

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秋田820発青森1329着 所要時間めっちゃ長いです。でも飽きないほど車窓がきれい。東能代で方向が変わり、五能線へ。ここから右手に白神山地、左手に日本海の絶景が広がる。言葉よりも写真の方が分かりやすいですよね、見てください。

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そんなこんなで気づけば青森に到着。青森駅周辺は、八甲田丸やねぶたの家ワ・ラッセなど、短時間でも観光できるスポットが集結している。特にワ・ラッセは大迫力のねぶたが展示されており、一見の価値がある。

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短時間ではあったが、観光して16時頃の新幹線で帰京。速すぎる新幹線であっというまに東京に着き、崎陽軒の弁当を買って家に帰った。

秋田青森には初めて訪問したが、まだまだ巡っていない所も沢山あり、次は車で色々と見に行きたいなと思った。

おわり




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