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第25回 神戸国際宝飾展(IJK)にて「世界各国の知られざる色石たち」登壇

こんにちは。カラッツ(KARATZ)代表の小山慶一郎です。


前回のIJTに引き続き、今年開催されたIJK(神戸国際宝飾展)に登壇し、色石についてお話する機会を頂きました。

前回はこちら

はじめに

▼神戸国際宝飾展(IJK)に関して
阪神淡路大震災の復興を目的として開催されたのが始まりです。神戸ならではの真珠をはじめ、幅広いジャンルの商品が出展される西日本最大の宝石展示会です。

今回私がお話したテーマは、『世界各国の知られざる色石たち』です。
https://reed-speaker.jp/Seminar/2021/ijk/top/

前回のIJT(国際宝飾展)でも、色石の魅力についてお話をいたしましたが、今回はさらに別の新しい色石たちを、違った角度から解説いたしました。

近年人気が上昇している、様々な魅力をもつカラーストーン。それらの故郷は世界のどこかご存知でしょうか。一つの国の、一つの鉱山でしか採取出来ない石など、沢山の個性豊かな宝石達について、産地の情報を交えながらお話いたしました。

なお、IJK同様で今回の資料や内容は主催者側の都合により開示出来ませんのでご理解の程よろしくお願いいたします。


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会場はこのような雰囲気でした。

紹介した宝石の一例

今回取り上げた宝石の一例ですが、こちらの青い宝石たち、何か分かりますでしょうか?

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左:ベニトアイト
真中:ユークレース
右:カラーチェンジパライバトルマリン

どれも希少性のあるレアストーンです。

とくに、こちらのユークレースは、アニメ「宝石の国」をきっかけに一般の方からの知名度が急上昇した、注目の宝石です。宝石に興味がなかった方が、アニメやSNSなどをきっかけに関心を持つケースが増えているのは非常に興味深いことだと感じています。

ユークレースの名前は、ギリシャ語で「良く」を意味する「eu」と、「割れる」を意味する「klasis」という言葉が語源となっています。強い劈開性(一定の方向に対して割れやすい性質)をもっているため、取り扱いには注意が必要ですが、この美しい色彩と輝きは何物にも変え難く、美しく儚い、守ってあげたくなるような魅力的をもつ宝石です(硬度7.5)

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全ての解説は出来ませんが、他にもいくつかの美しい宝石たちの写真を、名前とともに簡単にご紹介いたします。

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メロパール

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モザンビーク産パライバトルマリン

最後に

今回神戸国際宝飾展(IJK)に登壇し、デザイナーの方の参加が増えていることを感じました。ジュエリーのデザインや製作をされている方から、「色石の新しい魅力を知るきっかけとなった」や、「今後はレッドベリルやデュモルチェライトインクォーツでもジュエリーを製作してみよう」というお声を頂きました。私の講演が、今後宝石業界をクリエイティブな分野で支えていくであろう若い方のインスピレーションになったことは非常に光栄ですし、嬉しく思います。また、「セミナーで紹介していた色石を買い付けたよ」という方もいらっしゃり、私自身も、楽しく、そして有意義な時間を過ごすことが出来たと感じています。

最後になりましたが、今回このような機会をくださったIJK主催者の方には感謝を申し上げます。今後も、多くの方に宝石の魅力をお伝えできるように情報発信に努めてまいりますのでお楽しみに。



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