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政と呂不韋の論争から考えるよい人間関係を築く法

週間ヤングジャンプに連載中の「キングダム」を今年になって読み始めました。政(せい)と呂不韋(りょふい)が繰り広げる秦国内の権力争いが集結する40巻まで読破しました👍

キングダムとは中国の春秋戦国時代を舞台に、大将軍を目指す少年・信と秦国の王・政の活躍を中心に、中華統一を目指す物語です。

40巻までは、
・王位継承をしているが、まだ若く影響力が低い国王の政
・元商人であるが様々な策略によって秦国を動かすポジション(相国)まで上り詰めた実権を握る呂不韋
秦国の権力争いが大きなストーリーの柱になっています。

そして、クライマックスの39・40巻に、政と呂不韋が議論を交わすシーンが描かれますが、これがなかなか深い〜。

「天下とはなにか?」「為政者とはどうあるべきか?」「人はどういう存在なのか?」「そのためにどうやって国を作ろうとしているのか?」などなど語ってます。今回は人間関係について焦点を当てます!

中華の統治をする方法は金か?武力か?

為政者は国民に血を流させてはなりませぬ。…略… ”暴力”ではなく”豊かさ”で全体を包み込む。それが私の考える正しい『中華の統治』です。

これ、政と呂不韋のどっちの言葉だと思います?

この言葉だけ読むと、素晴らしい人じゃんっ!ってわたしは思うのですが。実は敵である呂不韋の言葉なんですよねーっ!

暴君のそしりを受けようが、力で……中華を分け隔てなく一つにする。

こっちは、政の言葉。
力ずくかいっ!?武力でかいっ!?おいっ!!

でも、双方しようとしていることは「中華の統治」なんです。

同じことを目指してるなら、政と呂不韋は敵じゃなくても良くないですか?でも、そこには味方になれない大きな溝がありました。

ただ、素晴らしい世界を作りたいだけじゃない。

結局、政と呂不韋が争っているのは、中華統一だけじゃない。呂不韋は全てをコントロールする権力が欲しい。そのために「金(と金が生み出した人々の我欲)を操って国を治める」と言います。しかし、政はそれは「人へのあきらめだ」と言い放ちました。

呂不韋は人をあきらめているから、人をコントロールしようとしている。その手段が権力(金とポジション)なのです。人への希望・期待もっている人間だったならば、呂不韋は権力を握ろうともせず、経済に一番明るい人間として秦国・政に登用され続けたのかもしれません。

コントロールで築かれた人間関係はどこから来てる?

人は、不安や恐れがあればあるほど、相手を自分の思った通りにコントロールして自分の思った通りにことが運ぶようにしたい、って気持ちが出て来ます。そんなの無理なのにね。

おそらく、会社の中のマネジメントも、家族も、友達関係も、恋人も一緒なんじゃないかと。この人はわたしを騙す人。わたしのこと悪く言う人。わたしのことを痛めつける人。わたしに嫌がらせをする人…。全ての人間関係において不安で接している限り、よい関係性は結べません。

良い人間関係を築くには?

不安で付き合う人間関係から脱却するには、まずは自分の中にある"光"を見直していくことなんだと思います。

政は争いが起こる理由をこう言ってます。
"人が闇に落ちるのは、己の光の有り様を見失うから。(それが)見つからず、もがき、苦しみ、悲劇が生まれる。"

自分の中の光を見つけ、周りにも光を灯すこと。まずは自分の中の光ですよ。

光を見出す人間関係…しいてはチームだったり、組織だったり、会社だったり、そういう集団の関係性にも影響して来る。政は人は”光”と信じて、中華統一をしようとしているからね!

それでは(^o^)また、来週!
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