告白をし続ける生き方

わたしは今までの人生でたった1回だけ告白をしたことがあります。大学生の時です。何度か友達同士で会い、帰り道が一緒になるので、よく話をするうちに、ドキドキするから「あ、好きかもしれない?」と思いました。

「好きかもしれない」と何度も自分の中で繰り返すのですが、「好きだ!と思っているわけではない」という思考も同時に繰り返されていて、なんとか「好き」という気持ちを否定しようとしてました。

この行動、ワケわかんない?(笑)

なぜなら「好きだ!」と認めたとしても、付き合うことが叶わなかった場合に「好きな人に受け入れてもらえない自分」という結果になるから、そんな未来は来て欲しくない。好きだ、と認めなければ、告白しなくたっていいし、もしかしたら「受け入れてもらえない自分」に立ち会うこともない。

それは、異性だけじゃなくて、家族、友達、いろんな人間関係において起こり得ます。

行きたいのに、行けない

先日、ユヌスセンターに行ってきました。ユヌスセンターはわたしが2012〜2013年の間、働いていたところです。

今年、2月23日にユヌス先生を特別ゲストに迎えたイベントを終えてから、ユヌスセンターに御礼も言いたかったので行きたいな、と思っていました。でも、さっと行動に移せない。わたしがユヌスセンターに行って御礼を言ったからといって、何が起こるのだろう?皆の時間を奪うことになりゃしないか?と思っていたのです(通常、訪れる場合はアポイントが必要です。わたしは1年在籍していたので)。

実際、訪れてみると元・同僚に「FB見てて、バングラデシュにいるのかな?って思ってたよー!いつでもおいでよ!」「何でもっと早く来なかったの?」と言われました(なんだったんだ、わたしの無用の不安は…)。
そして、用を済ましている間にユヌス先生のミーティングが終わったようで、元同僚で秘書が「ユヌス先生に会ってく?」と言ってくれました。
ドアを開くと、いつも通り、ユヌス先生とハグをし、握手し、先日の感謝を伝え、いつもの「元気かね?」から始まり、わたしのアップデートもお伝えしました。「鞣し工場の移転問題のことが影響して、仕事が進みません。バングラデシュで働く日本人の同業者は気を揉んでます」なんて言うと「あれは1000年かかるね!」なんてジョークで返してくれました。

ユヌス先生はじめ、ユヌスセンターの元同僚たちは「いつでもYES」でした。

好きだからこその不安

帰り道、リキシャに乗りながら、人生で1回の告白体験を思い返していました。ユヌスセンターに行くのは、わたしにとって告白みたいだな、と思ったのです。大好きなユヌス先生をはじめとして、元同僚たちに受け入れられなかったらどうしよう?と思って足取りが重くなっていた。わたしはユヌスセンターの皆んなに会いたかったんだ!感謝を伝えたかったんだ!っていう告白をして、受け取られなかったらどうしよう?という不安が自分の中にあったんだな、と思いました。

好きだからこそ、YESって言われたい。
好きだからこそ、NOって言われたら傷つく。

でも、それって相手の反応に振り回されて生きてる。

わたしは、好きだって表現したかった
(でも、拒否されるかもしれない)

わたしは、ありがとうって伝えたかった
(でも、受け取ってもらえないかもしれない)

わたしは、ごめんなさいって謝りたかった
(でも、許してもらえないかもしれない)

自分の正直な気持ちの告白をしたいのに、相手にどうされるか結果が怖い。

相手がどう思うか、どう言われるか、どういう態度で出てくるかは、分かりません。もしかしたら、傷つくかもしれない。でも表現したいことを表現しないまま、終わって行くと、別の形で自分を傷つけることになります。後悔です。

告白するのは人間関係だけじゃない

そして、人間関係だけじゃなくて「告白する」に似たことを日々わたしたちはやっているのではないか?と思います。

たとえば、
・日比谷のスタバで気になる話をしていた隣の人に声をかけた時。
・ユヌスセンターで働きたい!と思ってユヌス先生に直談判した日。
・ユヌス先生特別ゲストの講演に来て欲しい!と声をかける時。
・バングラで作ったレザー商品を初めて販売する時。⇦は今マサに!('ω';)

本当に心臓が口から飛び出るかも?って思った告白と同じドキドキがある。

「わたしはこう思っているんだ!どうですか?」と尋ねるのが、まるで告白のようだと思うのです。本当に本当にそうしたいと思うからこそ、理想の結果が出なかった時を想像したら怖い。

でも、わかっていることは、告白しないと相手の反応は分からない、ということ(言わせるって言う人もいるのでしょうが…)。そして、結果がわかならいままにすると、結果が出ない時よりも、後悔することがあること。そして、うまくいった時のことを振り返ると、全てそれは素晴らしい未来を開いてくれる扉でした。

ユヌス先生は愛を伝え続けている人

ある意味、ユヌス先生は数え切れぬ程の告白をしてきたんだと思います。グラミン銀行の前身のプロジェクトを立ち上げて、人々がそのサービスを利用し始めるまで、6年かかったと言っていました。6年間、告白し続けた。そして、遂にはその扉を開けた。

だから、ユヌス先生はあれほどに誰に対してもオープンでフレンドリーで愛に溢れている人なんだと思います。

愛を伝え続けたからこそ、愛が体から溢れ出ている人。

そして、ユヌス先生を見ていると、愛を伝える側の人生って素晴らしい人生だな、と思います。愛を伝えることに何の恐怖もない。その素晴らしさを知っているからだと思います。

わたしは、人間関係において基本的にはビビりです。仕事も人間関係が欠かせないから、仕事も基本的にはビビりでした。こんなに、たくさんの愛情を受けたのに、どうして委ねて信じて告白をしてこなかったのだろう。

全ての怖れを脇において、愛を伝える続ける仕事をする。結果がYESだろうとNOだろうと、告白し続ける、つまり、愛を伝え続ける側の生き方を選ぶ、そうすることも選べるんだよ、と、ユヌス先生は教えてくれたように思いました。

わたしは結果がどうであれ、告白し続ける人生を選びたい

☆お知らせ☆
バングラデシュで作っているレザーグッズ開発メルマガはこちら→
バングラデシュ日常ブログはこちら→
follow me!→ instagram facebook

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?