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3月4日 エンゼルス・リポート

侍ジャパンフィーバーに沸く日本。そんな中、エンゼルスは今日、アリゾナでドジャースとのオープン戦を戦いました。赤vs青、『ロサンゼルス』をチーム名に持つチーム同士の戦いから、「①今日の注目ポイント打者編/②今日の注目ポイント投手編/③選手の試合後コメント/④ネビン監督の試合後コメント」をお届けします。


1.今日のエンゼルス注目ポイント(打者編)

今日も、エンゼルスのスターティングラインナップは公式戦さながらでした。1番ウォード/2番トラウト/3番レンヒーフォ/4番レンドン/5番レンフロー/6番ウォルシュ/7番ドゥルーリー/8番ウルシェラ/9番オホッピー。大谷選手がオフの日のスタメンと言われても全く驚かないですね。今日はレンヒーフォがDHだったので、ここを大谷選手と入れ替えたらそのまま開幕戦のスタメンの可能性だってあるかもしれません。


仮に今日の打線に大谷選手が3番に入るとすると、ベンチにレンヒーフォ/フレッチャーとなるので、対左が苦手なウォルシュ(キャリア通算で、対左投手打率.198、OPS.600と苦手に。対右は.272、OPS.834なので、明らか。)のところで、昨年右打席で結果を残したレンヒーフォを代打に送ることもできるようになります。また、外野の誰かがオフの日は、レンヒーフォが外野にスタメンで入ることもあり得ますよね。いろんな選手がマイナーから上がってきたり、他球団からDFAされた選手を獲得したりしてやりくりしていた昨年から考えると、チームに厚みの出る良い補強ができたと思います。


(ちなみに、新加入のレンフロー・ドゥルーリー・ウルシェラの3人全員が左投手の方が得意にしているので、ウォルシュをここに挟むと投手交代しづらくなるというアイデアもあるかもしれません。)


今日の試合では、このメンバーが出ている際に得点を奪うことはできなかったものの、レンヒーフォが打者の時にヒットエンドランを使ってチャンスを作ったり、8番のウルシェラが2安打で上位打線にチャンスを回したりと、良いシーンはいくつも見ることができ、よかったです。WBCアメリカチーム合流直前のトラウトも、ヒットにはならなかったものの、外野に良い当たりを飛ばしていました。


2.今日のエンゼルス注目ポイント(投手編)

今日の投手陣からの注目ポイントは、先発した新加入左腕のタイラー・アンダーソン。昨季所属したドジャースでの成績は、15勝5敗。防御率は2.57で、WHIPはなんと1.00という素晴らしいものでした。(大谷翔平選手によるノーヒッター撃破で覚えておられるファンの方も多いと思います。)


ベッツにフリーマン、クリス・テイラー、マンシーと主戦級が並ぶ古巣ドジャースとの対戦がエンゼルスでの初登板となりましたが、危なげないピッチングを披露。2イニングを投げて、2四球も無安打、無失点。フリーマンこそ歩かせたものの、ベッツやマンシーをしっかり抑えたナイスピッチングに、解説のグービーさんもたくさん褒めておられました。


その後、アンダーソンからマウンドを受け継いだのは、「ヒューマン・グリッチ(人間バグ)」のニックネームを持つサイドハンドの、ジミー・ハーゲット。昨年度何度もチームを救ってくれた頼れるリリーバーが、1イニングを無失点に抑えて、元気な姿を見せてくれました。また、Twitterでも紹介しましたが、ハーゲットが投げている際にキャッチャーのオホッピが見せた強肩も素晴らしかったです。


逆に、1点だけ不安が残ったのは、新加入のリリーバー、カルロス・エステベス。今シーズンの守護神候補の最有力者ですが、3連続四球も含めて4四球。押し出しでの失点を許してしまいました。エステベスはオープン戦2試合目の登板ですが、前回も制球に苦しんでいたので、少し心配です。開幕に向けて、うまく修正してくれることを望むほかありませんね。



3.先発したアンダーソンの試合後コメント翻訳

さて、Bally Sports Westの中継の中で放送された、先発のアンダーソンの試合後コメントを紹介しましょう。


-初登板でしたが、どうでしたか?

「自分にとっては、ピッチクロックの中で投げるチャンスというのが大きかったです。もちろん相手打者もしっかりアウトにしたいですが、まずはピッチクロックをどう感じるのか。急いだりするようなことがあれば、調整も変わるので。それを確かめるのがゴールでした。」


-急いでいるように感じましたか?

「ノー。急いだとは思いませんでしたが、たくさんの注意をピッチクロックに向けていたとは確実に感じました。もう数試合投げれば、自然と後何秒かわかるような感覚も出てくるかもしれませんが。」

ということで、アンダーソン投手はピッチクロックにかなり注意を割いていたようですね。また、古巣との対戦ということで「少しは意識した」とも語っていました。同じLAでも、チームスタッフも変われば、首脳陣も違いますし、そんな中でどんな成績を残してくれるのでしょうか。今シーズンの活躍に期待したいです。



4.ネビン監督の試合後コメント翻訳

ネビン監督は試合後、上述したように苦しんだエステベスについて、「彼は新しいことにチャレンジしているんだよ。」「全く心配していない。」とコメントされていました。ブルペン陣のマネジメントには定評のあるネビン監督なので、KKもあまり心配はしていませんが、次回の登板ではしっかり結果を残してほしいですね。


また、今日は相手のドジャースに、ネビン監督のご子息カイル・ネビン選手が所属しておられて、試合にも出場していました。試合前にはドジャースのデーブ・ロバーツ監督の粋な計らいで、ラインナップカードをご子息と交換するという場面もあり、とても幸せそうにされていたのが印象的でした。




おわりに

本日も記事を読んでくださってありがとうございました!皆さんのコメントや優しいお言葉が力になっています!今日もWBCの試合を見る予定の方が多いと思いますので、楽しんでくださいね〜!KK


参照した記事
Jeff Fletcher記者 『Angels rally in ninth to pull out tie against Dodgers』The Orange County Register

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