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嘘も方便

日蓮宗のお経に、
「妙法蓮華経 方便品第二(ほうべんぽんだいに)」
というのがあります。
「方便をもって説かれる教えの真意を示すお経」
です。

ざっくり言うと、
「仏の知恵は非常に奥深いので、方便(便宜的な手法)を用いて、その人の資質に応じて教えを説いている。しかしなかなか伝わらないものだ。」
というものです。

凡人の私たちは、
方便をもってしてもなかなか理解できないものです。

剣道でいうと例えば、
例題(1)
「竹刀は左手で振りなさい。」

子供の頃から言われ続けてきました。

なぜそう言うかというと、
右手の力がどうしても強いので、
左で振れと言えば、丁度良い具合になるとの思惑です。

ところが、私のような純情(すなお)な子供は、
右手の力を抜いて、言われたとおりに左手一本で振ろうと懸命に努力します。
結果、うまく振れないので肩の力だけで打つような変な打ちになってしまいます。

例題(2)
「大きく振りかぶりなさい」

どうしても打ちたい一心で、
ちょんちょんと当てに行くような打ちになりがちです。
なので、大きく振りかぶれというのです。
こう言われてやっとまともな振りになるとの思惑です。

ところが、またまたスナホな私は、
竹刀の先がお尻につくぐらいまで振りかぶるのです。

私のようなこざかしい子供には、次のように指導すべきです。

(1)「両手の力が均等になるように振りなさい」

(2)「左の拳をおでこの高さまで振り上げなさい」

指導する立場の方々、充分お気を付けください。

ゴルフも同様です。

左手でスイングしなさい。
(得意のドローボールが出なくなる)

大きく打ちなさい。
(体が伸びあがるほどオーバースイングになってOB連発する)

私のようなこざかしい大人には決してこのようにアドバイスしてはなりません。

仏様、うまくご指導お願いします!


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