NHKの土曜ドラマ「空白をみたしなさい」が終わってしまいました。

結末は、衝撃的でした。

せっかく、復生者とし　この世に生き返ってきたのに、

突然、復生者たちは、消えてしまいます。

もとに戻ったというか・・・

柄本佑さん演じる　土屋徹生も、

家族との絆を取り戻し、これから前向きに生きていこうとした矢先

己が、この世から消えてなくなるという事実をつきつけられます。

「なんで、自殺なんかしゃちゃったんだろう」と悶え泣く徹生が哀れです。

　このドラマを見て、自殺について考えさせられました。

普段は、意図して　頭の中から追い出していたことでもあります。

　最初は、自分は誰かから殺されたと　信じていた徹生が、

徐々に、自分の自殺に気づいていく過程は、スリリングでもあり、

哀しくもあります。

自殺する寸前まで、自分が自殺するなんて思ってもみなかった。

突発的なようにみえるけれど、

彼の心は、もう耐えられる限界を、とうにこえていた。

　コロナ禍で、有望な俳優の何人かが、自殺してしまいました。

どうして？　少しの間の辛抱だったのに・・・・・と、

ずっと疑問に思っていたのですが、その理由が分かった気がしました。

まだ頑張れる・もっと頑張れると、頑張り屋の自分が、

もう頑張れない自分を自殺に追い込んでしまうのですね。

　三浦春馬さんは、若くて有望で美しく、私はドラマではあまり

拝見したことはないのですが、

NHKの「世界はほしいモノにあふれてる」で

JuJuさんとの軽妙なやりとりが楽しく、録画して必ず見ていました。

少し、年齢より幼い感じがして、JuJuお姉さんに甘えている可愛い弟のよう

でしたが、亡くなる3回前ぐらいから、やけに落ち着いて、

大好きなお姉さんをしっかりと支える、頼もしい弟のようにみえました。

本も出されていたとか・・・

JuJuさんが、「これも春馬君からもらったの」「これも・・・」と言って

素敵なつげの櫛など見せてくれましたが、

春馬さん、俳優業のほかにも、あふれる才能のあった方なのですね。

それなのに何故・・・・？

　竹内結子さんも大好きな女優さんでした。あれほどの美人でありながら、

独特のもったり感？を醸し出せる貴重な女優さんだったと思います。

私は、シャーロックホームズの女性版で、シャーロックを演じた竹内さんに

大拍手！　続編を、本当に楽しみにしていたので、残念でたまりません。

私生活でも再婚されて、ベイビーも産まれていたのに何故・・・？

　もちろん、コロナ禍ということが、お二人の気持ちを窮地に追い込んだこ

とは、想像できますが、

お二人とも、亡くなる寸前に、物凄く後悔したのではないか？

「何故、自殺なんてしてしまったのか」と。

柄本佑さん演じる　土屋徹生のように・・・

頑張りすぎる人は、気を付けないといけませんね。

いつもの環境だったら、友人や仕事関係の親しい人とかが

肩をポンとたたいて「少し休んだら」とか、

言ってくれていたんでしょうが、

コロナ禍では、そんな触れ合いもなくなってしまったから。

　ドラマ「空白を満たしなさい」は、

自殺について考える良い機会を与えてくれました。

重いテーマではありますが、

しっかり心にとどめておこうと思っています。