【豊島区】ママ議員の想い

区議会議員になって1ヶ月半が経ちました。
私が感じたこと思うこと率直な気持ちを記録に残し
少しでも賛同してくれる方に応援していただきたいと思います。

5月は何をしていたの?

1.   会派の打ち合わせ
立憲・れいわ・市民の会の6名会派に所属し、正副幹事長会で話される今後の議会運営について、会派内の方針を話し合いました。

2.    会派代表者会と正副幹事長会 
会派の幹事長と副幹事長の2名が代表で出席します。
話された内容を持ち帰り会派内で再検討するため幹事長・副幹事長以外のメンバーは控室で待機します。

内容は、
交渉会派の要件人数について、本会議場での議席の場所について、会派の部屋割りについて、委員会のポストについて、所属したい委員会の数について等

要するに、4年間議会運営していく上での大切な決め事をしたということです。

3.  臨時会
専決議案について採決、議長・副議長(選挙)・監査委員(区長から任命)をしました。


働き方に問題アリ?!

2.    会派代表者会と正副幹事長会 
この会議について、
私は幹事長・副幹事長ではないので、控室で待機をしていました。

とある日のスケジュール(大体です)
10:00 正副幹事長会
10:30   一旦持ち帰り 休憩 (会派内で話し合い)
17:00 再開
17:30   一旦持ち帰り 休憩 (会派内で話し合い)
22:00 再開
22:30 一旦持ち帰り 休憩 (会派内で話し合い)
2:00      終了 お疲れ様でした!

このスケジュールを見て皆さんはどう思われたでしょうか?

休憩長すぎませんか?
終わる時間遅すぎませんか?

この日は結局何も決まりませんでした。
大人が何人も集まって一つも物事が決まらないって普通ですか?

まず、私の立場として
子育て中の母親にとって夜を拘束されると、
子育てを父親か祖父母か施設かシッターに任せないといけません。

だからこそ民間企業では、
ZOOMやSkype(テレビ会議)やチャット機能をうまく利用して
子育てしながらも仕事ができるような工夫を凝らしています。

控室で残るという行為こそ、
便利なツールが今の時代はたくさんあるから
それを利用すれば良いのではないでしょうか?

「ZOOMじゃダメなの?」

私は子育てがあるからという理由で会派の方に考慮してもらい
早めに帰らせてもらえる日もありました。

それを知った他の会派のどなたかが帰ったことについて
とやかく言っていたようですが、それも筋違いと思います。

共働きで夫もいきなり休めるような融通の効く仕事ではありません。
祖母もいますが仕事をしています。

そうなると、シッターか施設に預けるしか方法がなくなります。

幼い子どもにとってそれがどれだけ負担になるか
子育てしたことがある人は理解できるのではないでしょうか。


最初だけだから許されるの?

「正副幹事長会は、4年間の大切な決め事をする会議だから遅くなることもあって
最初だけだよ。普段の会議はこんな遅くならないよ!」

そんなことも言われました。

Q1  普段の委員会などの会議こそ大切なのでは?
正副幹事長会で話される内容のほとんどが区民と直接関係があるものと言えないと思っています(席や会派の部屋決めなど)

普段の委員会等の会議こそ区民の代表として物事を決める立場なので、慎重に議論すべきなのに、議事録を見ると30分〜長くても3時間で終了しています。日を跨ぐことはありません。

もしこの議題が、「今すぐ何かを決めなければいけない」という緊急性、重大性のあるものであれば夜遅くまで議論して当然と思います。
「夜遅くまで議論する」(ほぼ休憩で議論すらしていない)ほど重大だと区民の皆様は思われますでしょうか。


Q2 もし私が今後正副幹事長に出席する立場になったらどうなるのか?

考えるだけでもゾッとしています。

時間がよめないと、
「お迎えどうしよう、誰に頼もう。幼稚園に電話しないと。」
「いつ終わるの?」不安でしかありません。

事前に予定がよめないこと、夜帰れないことは
ママにとっても子どもにとっても負担になります。

子どもにとって親が夜帰ってこないのは心理的にも不安になります。
例え数日でも不安です。
虐待だって1日でも虐待すれば子どもにとって傷を負いますよね。

Q3 事務局の職員は残業をしています。この残業代は税金ですよね?
夜中までかかると光熱費もかかりますよね。
良いでしょうか。大切な決め事だから許される?私は上手に区民に説明できる自信がありません。
今回の正副幹事長会で話された内容の全てが区民にとって利益のあるものでしょうか?
議席の位置、部屋割りなどは何時間もかけずに一瞬で決めないといけないと思いませんか?

これは私の感覚ですが
仕事なんてどこでもできませんか?部屋が大きかろうが小さかろうが
どこの席に座ろうが
なんでも良いと思っています。

やっぱりおかしい!


この感覚私だけでしょうか?
子育て中の方は当然このような環境では安心して働けませんよね。


働き方改革はどこへ?

政治をやっている区議会が「最初だけ、、」と言ってこんな働き方をしていたら

女性政治家を増やそう!なんて言葉は矛盾します。

「女性政治家を増やそう」→「子どもいない女性政治家を増やそう!」

少子化の背景に女性の働く環境があると思っています。
子育ての大変さを本当に理解している人目線の働き方や制度を考えないと
2人目3人目産もうと思えないです。

「子育て中だって安心して両立して働ける」
そんな理解ある社会はまだまだ遠いと感じた5月の議会でした。
初っ端からほんと残念。

「子どもの権利条約」はどこいった?

平成18年に豊島区は他の区に先駆けて
「子どもの権利に関する条例」を制定しました。

その中に、
「子どもの心身を傷つけることなくいのちを守ります。」
「子どもと一緒にいる時間を大切にします」
「子どもの気持ちをよく聴き、意見を尊重します」  とあります。

うちの息子はすでに
「ママが夜いないのが悲しいの」
「○○(夜まで預かってくれる施設)にはいきたくない、幼稚園で終わりがいいの」
「ママと一緒にごはんが食べたいの」

こんな声聞いて皆さんはどう思われますか?
私は泣きたいくらい苦しいです。

子どもの権利条約を豊島区は守ってくれるのでしょうか
こんな身近な区議会ですら守れないのに。

区民にとって

私は区民の付託を受けて当選しました。
中にはママさんの票もたくさんあったと思います。
ママさん議員に頑張ってほしい、ママ目線、子ども目線から豊島区を変えてほしい!と思って下さった方もたくさんいたと思います。
とても残念な事実だったと思います。

こういうことが常態化すれば
ママ議員は増えず、ママ目線の政策は作れません。その結果、本当に「子育てしやすいまち」の実現へはほど遠くなります。


まだまだ改善すべき点はたくさんあります。次回へ続きます。

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