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会社の思いが伝わるオフィスにしたい!〜Vol.3:デザインに落とし込んでいく

こんにちは。マネーフォワードでコーポレートデザインをしている金井(@keiko_kanai)です。

先日7月9日に、マネーフォワードは3年ぶりに本社移転をしました!オフィスデザインのプロセスの中で、どんなことを考えて何したのかを書き残すブログの最終編になります!Vol.1、Vol.2はこちらからどうぞ。

Vol.1:マネーフォワードらしさを考える
Vol.2:言語化してコンセプトを決めていく


5:空間・機能・内装に落とし込んでいく

いよいよプロジェクトも大詰め、コンセプトである「Let's make it !」をベースに、実際のオフィスをつくりあげていく段階になります。マネーフォワードらしさやコンセプトについてはずっと議論してきているので、デザイン会社さんから提案いただくデザインは、ほぼイメージから外れることなく決まっていきました。

・あそびごころや自由さを感じるものづくりの空間
・ユーザーの人生に寄り添っていく誠実さやぬくもり感
・今もこれからも成長し続けるベンチャーマインド
・みんなで"つくるプロセス"も楽しむ文化

コンセプトを決める前に考えていた上記のようなメッセージを、どう落とし込んでいったかというと、、、

あそびごころや自由さを感じるものづくりの空間

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執務エリアの窓側をぐるっとフリーエリアにしたり、Refresh RoomをON/OFFがはっきりわかるような振り切った空間にしたり、ひとりでこもれるような個室を作ったり...。集中力を高めたり、リラックスしたりしながら思い思いの働き方をすることでアイデアが生まれやすい空間を作っていただきました。

ユーザーの人生に寄り添っていく誠実さやぬくもり感

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マネーフォワードは「お金を前へ。人生をもっと前へ。」というミッションを掲げています。ユーザーの人生に寄り添っていくサービスづくりを大切にしているので、パーソナライズや人生を想起する「家」感をところどころに取り入れていただきました。

今もこれからも成長し続けるベンチャーマインド

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このあたりは「未完成」で「つくりかけ」のデザインで表現しています。一緒につくっていくというメッセージとともに、まだまだ目指すものの途中だよ!ここから作っていけるよ!という思いもこめられています。あえて塗装が終わってない壁の会議室などがあるので、もし来社いただいた際には探してみてください。

こちらのブログもあわせてどうぞ!


6:"つくるプロセス"を体験してもらう

今回の「Let's make it !」のコンセプトの中でも大事にしたのが、
みんなで"つくるプロセス"も楽しむという部分です。

コンセプトを空間やデザインで表現するだけではなくて、プロセスを実際に体験してもらったり、一緒に作っているような楽しさを感じてもらうことができたらいいなと思って、プロジェクトメンバーみんなでいろいろなトライをしてみました。

施工前のまっさらな状態のオフィス見学ツアーを行ったり、

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執務エリアの柱をみんなでペイントしたり、

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(↑当日の様子や動画を見ることができます)


「マネーフォワードらしい」会議室の名前を社内公募して、みんなで投票で決めたり、

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着々と進んでいく工事の様子を毎週社内に共有してもらったり、

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オフィスも使うほどにどんどん成長していくものだと思うので、リクエストを取り入れながら、みんなで進化させていけたらいいな。


個人的な気づき

プロジェクトの中で自分は、マネーフォワードの姿勢や思いを「マネーフォワードらしさ」として表し、体験してもらうにはどうすればいいんだろう、というブランド体験の部分をずっと考えていたんだろうと思います。

そして、実際に社員がオフィスでどう過ごし、どのような動線でどう使われ、どうなっていると嬉しいのか。このユーザー体験の部分は、総務・インフラ・人事のプロジェクトメンバーがずっと考えてくれていてくれました。運用と改善が続いていくユーザー体験のほうがずっと大変だし、働く社員のみんなにとってもブランド体験とは比較できないほど大事なものだと思います。

じゃあコンセプトなんて要らないのでは...と弱気になる瞬間もありますが、ブランドの軸がなければ、どの企業のオフィスも同じようなオフィスになってしまうし、コンセプトがなければブランド体験とユーザー体験がバラバラになってしまいます。これは事業やサービスにも言えることですよね。

こちらの記事がとてもわかり易かったので、引用させていただきます。

ぼくはこれからのオフィスデザインにはある意味CIデザインのような考え方、デザインプロセスが求められるのではないかと考えています。

それはただ働くための空間ではなく、会社としての文化や目指すビジョンを形として表すオフィスデザインをする必要があるということです。

ただ入り口に大きく会社のロゴを設置するのではなく、オフィス空間として会社の考えを体現する、会社の文化や社員の行動を反映した空間にするということが大切になってくるのではないかと思ってます。

当たり前なんですが、Apple社のロジックであなたのオフィス作ってもいいものにはならないですよ、だって会社違うからということです。

大きな会社の目指すところと自分たちの会社の目指すところを混同しないよう、自分たちのビジョンが揺らがぬよう、デザインすることが求められます(当たり前だろ)。

引用元:Masanori Kasanoさんのスタートアップにおけるオフィスデザインのお話


そして本当に大事なのは、実際の事業・サービスを「Let's make it !」な姿勢で作っていくことだと思います。このような姿勢を大切にしていけるように、少しでもオフィスを通して社内のメンバーやご来社頂いた方に感じて頂けるように、ユーザー体験ともあわせてブランド体験もブラッシュアップしけるように頑張ります。


最後に

プロジェクトマネジメントを担当してくださったディー・サインさん、オフィスデザインを担当してくださったSIGNALさん、プロジェクトメンバーのみんな、あたたかく協力してくれたマネフォのみんな、ありがとうございました!期間も短くて大変だったけど、本当に楽しいプロジェクトでした。

マネーフォワード愛が溢れるSIGNALさんからは、プロジェクトの最後にこんなプレゼントをいただきました。(会議室名を"日本の紙幣に描かれた人物"にしたのですが、その入口に使用しているイラストのステッカーです)素敵すぎるやろ。

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マネーフォワードは「Let's make it !」していける仲間を募集しています。コーポレートデザインやブランド構築が気になる方、様々な全社プロジェクトのプロジェクトマネジメントに興味がある方など、気軽にメッセージお待ちしておりまーす!


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