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社員みんなが作るストーリー、マネーフォワードの社内報「マネ報」。

こんにちは、マネーフォワードでコーポレートデザインを担当している金井です。4月に社内報「マネ報」をスタートさせて、この10月で半年が経過しました。なぜ社内報を書くことになったのか立ち上げまでの経緯と、実際書いてみて感じていることをまとめてみました!

「メッセージが届いていない?」社内報を始めた理由

ある日代表の辻に呼ばれて「MVVC浸透のために社内報をやりたい」と相談されます。辻が感じていたのは「社員が増えていく中で、メッセージが届きづらくなっている」という課題感でした。

確かに人数が増え、すれ違う社員の顔が分からない!みたいなことが起こっています。最近入社したメンバーにとって、辻は雲の上の人みたいになってしまっている可能性もあります。でもそれって社内報で解決出来るのかな?

社内コミュニケーションに関わっているメンバーでディスカッションを重ね、一度理想の組織を描いて、そこから現状とのギャップを探っていくことにしました。

画像7(増えゆくメンバー。2019年5月の創業7周年お祝い時。)

Culture Heroたちに聞いた、理想の組織の姿

四半期ごとにカルチャーを体現した人が表彰される「Culture Hero」という制度があります。マネフォカルチャーの代弁者ともいえる歴代Heroから15人を集め、「理想の組織」を考えるワークショップを行いました。

そこで感じたのは、多くのHeroたちが「もっと相互理解をしたい」「もっと熱い話もしたい」と思っていること。社員は素敵な人たちばかりだけど良くも悪くも大人であるとか、知らない人たちが増えていくと本音を出しづらいとか、ワークの中でポロポロと課題が聞こえてきます。

結果をカテゴライズしても、半分以上が「人間関係」に関わる内容で、「相互理解を深めて一体感を高めたい」という想いを持っていることが分かりました。

画像6(現状出来ていることも含めた理想の状態を出してもらった)

もし会社のメッセージが刺さっていないとしたら、仲間同士の顔が見えづらくなり、会社への興味が薄れている状態になってしまっているということなのでは?

であれば、まず仲間のことを知ってもらい、会社に興味を持ってもらう。「全国の拠点で働く600人弱のメンバー」が仲間のことを知る手段として、"社内報"は有効だと感じました。「社員にマネーフォワードのいちばんのファンになってもらう」、これを目指して社内報をスタートさせました!

フェーズを3つに区切り、"認知"からスタート

社内報は、3つのフェーズに区切って発信していくことに。

フェーズ1(認知):会社や社員に興味を持つ状態にする
フェーズ2(共感):承認・称賛のスパイラルを作る
フェーズ3(実践・協働):自らアクションを起こせる空気を作る

”知る”ことは相互理解の第一歩。まずはとにかく読んでもらうために、社員目線にこだわり、楽しくゆるく興味を持てるコンテンツの発信から行うと決めました。

一発目の記事はとても肝心...!こちらの記事でも話題になった、中学生インターンハルキくんの話題を選びました。初めての社内報にも関わらず91スターを獲得できました、わーい!

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シームレスに見てもらうために、社内の情報共有として使われているesaの中で社内報を書いています。ちなみに社内報のタイトル「マネ報」は、マネーフォワードの社内報という意味です。覚えやすいタイトルは、社長室の田中さんが考えてくれました〜。

思いのほか早く”共感”のフェーズ2へ

4月オープンだったことも功を奏し、"新卒社員の紹介記事"で様々な部署のみんなに読んでもらえて、いい感じにスタートダッシュを切ることができました!
想像以上に反響があったので、フェーズ1の「会社や社員を知ってもらう(認知)」記事に加えて、早々にフェーズ2の「思いや考えを知ってもらう(共感)」記事を増やしていくことに。

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社内報のカテゴリーは大きく3つ。

今日のマネフォ
イベントや出来事など社内の様子を"楽しく"伝える
メンバー&チーム
プロジェクトやチームの紹介とともに"想い"を伝える
みんなのライフフォワード
どのように人生をフォワードさせてきたのかという"価値観"を伝える。

反響が大きいのは、経営陣がバックグラウンドを語る記事や、海外や地方拠点のストーリー。想いが伝わるエモい記事が刺さっていて、フェーズ2の"共感"もいい感じで醸成されている感じです。

二ヶ月経過した時点で社内アンケートを取ってみたところ、"認知"が最も多く、次いで"共感"を感じてくれている様子が分かります。SlackやUniposでも社内報に関する話題が増えていて、称賛のスパイラルが少しずつ作られているのではないでしょうか...!

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話はそれますが、このアンケートの任意の自由コメント欄で、応援メッセージをたくさん頂きました。これもスパイラルのひとつだと思うし、本当にいい会社だなって思いました(笑)

画像4(優しい世界)

フェーズ3"実践・協働"と、その先の野望

そして、運用して半年。最初はこちらから情報をキャッチしに行っていたのが、徐々に「社内報にどうですか?」と情報をもらえるように変化していき、最近は「これを取り上げてほしい」「自分で書いてみたい」と打診してもらえるようになってきました。

社内イベントの告知や、制度・組織発足の背景、新サービスリリース時などに、マネ報を活用したいという流れになってきているのがとてもいいなーと思っています。まさに、フェーズ3の"実践・協働"に移行している段階ですね。

画像5(社内での情報発信に活用されるように)

今後は、社内プレスリリース的な役割も担っていけたらいいねと話しています。編集チームが書くのではなく、プロジェクトメンバーたちが自分の言葉で発信してくれるようになると、より「実践・協働」に近づきそうですよね!

最終的には会社の意思決定の背景が、社内報を通して発信されていく。一方的なメッセージではなく、受け取りたいストーリーとなっている。こんな世界に出来たら最高だなと思っています。

会社のストーリーを作っているのは社員のみんな

4月からこれまでに出した記事は64本。11人ものメンバーが記事を書いてくれました。社内コミュニケーションのメンバーたちのサポートなしではスタートすら出来なかったと思うし、事前チェックしてくれているメンバー、情報提供してくれる全国のメンバー、記事を書いてくれるメンバーなど、社内報が継続できているのは「社内のみんなの協力」のおかげです。

みんなが社内報を好意的に受け止めてくれているのも有り難いし、取材にもめちゃくちゃ協力的。そのうえ記事にすると超感謝されて、社内報ってすごく幸せな仕事だなと思っています(笑)社内報にもマネーフォワードの「Let's make it!(共に創る)」マインドが現れていますよね。

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(社内コミュニケーションに関わる人事/広報/社長室のみんな)

社内報を書いてみて感じたのは、会社に興味を失っているわけではなく、知れる機会を提供出来ていなかっただけなのかも?ということ。社内報というカタチでみんなのストーリーを切り取り、「こういうとこがマネーフォワードらしいよね」と伝えるだけで、多くの人が喜んでくれるんだということが分かりました。とはいえ、今はまだまだUUが200〜300程なので、これをより広げていくこと、高めていくことが出来たらいいですよね!

社内報でいちばんこだわっているのは「社員目線の発信」。会社のストーリーを作っているのは、あくまでも社員のみんなですそのストーリーをひとつひとつ束ねていくことで、みんながマネーフォワードに愛着と誇りを持ってくれたらいいな、そんなことを思いながら社内報を書いています。


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