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ミッションと事業の繋がりをデザインする理由

こんにちは。マネーフォワードでコーポレートデザインをしている金井(@keiko_kanai)です。

事業会社においてサービスを作らないっていうのは、邪道であり、放棄であり、もはやインハウスデザイナーである意味がないのではないか?
そう思い悩んだ時期がわたしにもありますw

でも、最近は、事業会社だからこそ、コーポレートデザインをやる意味があると思っています。

コーポレートデザインは、会社をひとつのパッケージとしてデザインしていくというのがイメージに近いのですが、中でも大事にしているのが「ミッションと事業の繋がり」です。

ミッションってなに?

ミッションとは、会社の信念であり、北極星であり、社会に対する使命であると言われていて、自分たちがなにをするのか、どこに向かうのかという羅針盤になるものだと思っています。企業理念と同じような意味合いで使われている場合もありますよね。

この羅針盤が曖昧だと、自分たちがいったい誰のどんな課題を解決するべきなのかが曖昧になって、事業やサービスが無尽蔵に生み出されることになり、社会からも社内からも「この会社って何がしたい会社なんだっけ?」という曖昧な存在になってしまうのではないかなーと思ってます。

・私たちは、どんな信念を持っているのか?
・私たちは、どんな世界を描きたいのか?
・私たちは、そのために何をする必要があるのか?

サービスが「機能」や「価格」ではなく「体験」や「価値観」で選ばれる時代が訪れ、その「体験」や「価値観」は何をベースに作られるんだろう?と考えたときに、「自分たちはどんな世界を描きたいのか」という信念が軸になっているんじゃないかと思っています。

この信念を強く感じられる会社は、価値観が明確であり、価値観に基づいた体験が提供されている。その会社のどのサービスを使っても、どのタッチポイントでコミュニケーションしても、同じ価値観に基づいた体験が得られる。これってつまり強力なブランドでもありますよね。

マネーフォワードのミッション

マネーフォワードの場合だと「お金を前へ。人生をもっと前へ。」という、個人や法人のお金の課題を解決することで、ユーザーの人生をよりよいものにしていきたいというミッションを掲げています。

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これは、お金の課題だけを解決して便利にすればよいということではなく、
その先のユーザーの人生や社会がよりよいものになるところまでが提供すべき価値ってことなんですよね。
なので、事業やサービスにおいても、「どう人生を前に進めるのか」「どんな社会にしていくのか」「よりハッピーになるにはどういうことが必要なのか」というのを追求していくことがとてもとても大事なことだなと思っています。

そんなわけで、事業やサービスはミッション(信念)を具現化するもののひとつであってほしいという思いから、コーポレートデザインにおいてはこのようなことを大事にしています。

・会社のミッションビジョンを明確にしていくこと(言語化や視覚化)
・ミッションと事業がつながっていること(事業ミッション策定)

俯瞰して見ても、どのサービスを使っても、根底にある同じ価値観を感じられる。そんな、ミッションが伝わる会社になっていけたらいいなぁと思って、日々ミッションと向き合っていきます。



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