こんにちは、木原啓子です。
Story of Life 私の人生　
前回は、 第98話：社員旅行 〜 1992年 2度目のグアム編 Part 2 をお送りしました。2度目のグアム社員旅行のお話をしましたが、今回からは、2度目のハワイ社員旅行のお話をしようと思います。

1989年あたりから始まったバブル景気による恩恵を受けて、会社はその後数年に渡って仕事の受注が過去最高を更新し続けていました。
社員数は私が入社した時の倍近くになり、福利厚生としてプレジャーボートを保有し、毎年豪華な海外社員旅行という、かなり贅沢で楽しい日々を5年に渡って過ごしていました。
が、1993年後半にはバブル崩壊の煽りをもろに受けるようになり、会社の業績もそれに合わせて下降の一途を辿っていきました。
そんな訳で、この会社にとって、1993年の2度目のハワイ旅行が最後の海外社員旅行となったのでした。

この年の社員旅行は、前回のグアム同様に早割を利用して計画され、9月14日出発、9月19日帰国の4泊6日、またまた敬老の日を絡めた日程となりました。
今回でハワイも2度目だし、前回「強制的な島内観光」で半日潰れた教訓を生かして？、航空券とホテルのみのフリープラン。
ホテルも午前中にチェックイン可能な「アーリーチェックイン」を申し込んでいました。

オアフ島は、グアムよりもずっと大きな島だから、前回訪れることが出来なかった所が沢山あったので、旅行までの間は皆さんと一緒に「地球の歩き方」を読みながら、じっくりとプランを楽しく考えるという日々が続きました。
「絶対に行きたい」リストには、ダイヤモンドヘッド、ハナウマベイ、サンディビーチ、ハロナ潮吹き岩、ハレイワ、タンタラスの丘など、数多くの名所が上がっていましたが、今回はレンタカーを2台借りることになっていたので、ドライブしながら全部回れそうな感じ。
ワクワク指折り数えながら、出発の日が来るのを待つ日が続きました。

あれ？カピオラニ公園のテニスは？
テニスは、旅行が決まった当初は、当然「ハワイでやることリスト」の中に含まれていたのですが、私がハワイ出発の1ヶ月前に膝の前十字靭帯を損傷してしまったことが大きな一因で、今回のプランから消えてしまいました。
また、社員の誰もが「バブル崩壊の煽り」を肌身に感じ始めていた頃なので「2度とハワイに来ることはないかも知れないから、ここでしか体験出来ないことをした方が良い」ということで、テニスはリストから外そうということになったのでした。

そして、待ちに待った出発当日。
毎度の如く、近所のお兄さんが朝早く家でピックアップしてくれ、会社に出社。
ハワイ行きの飛行機は夕刻出発なので、午後2時まで仕事して店じまいし、車3台に分乗して成田へ行くところまでは「お約束」で。
空港は結構混んでいたので、速やかに出国手続きをし、搭乗ゲートの近くのお寿司やさんでビールを飲みながら時間潰しとなりました。

私達の乗った飛行機は午後7時に成田を出発し、現地時間午前8時にホノルル空港に到着しました。
空港でレンタカーを2台借りて、ホテルに直行！
今回もシェラトンワイキキに宿泊することになりましたが、2度目だからホテル内の施設も、近所のABCストアーも全部把握しているので、前回のような緊張は全くなくて（笑）
お昼にフロントに集合して、ランチとハロナ潮吹き岩に行くことになりました。
集合までに結構時間があったのですが、今回もラナイがない山側のお部屋だったので、部屋から海は見えない…
ということで、まずはホテル前のビーチに行って30分くらい、海辺のお散歩をしてきました。

全員が揃ったところで車に分乗し、まずは腹ごしらえということで、カピオラニ公園にほど近い、有名なハンバーガーレストランである「チーズバーガー・イン・パラダイス」に行きました。
今まで、ファストフードのハンバーガーしか食べたことがなかったので、ハンバーガーレストランがどんな感じなのか、興味津々で（笑）
メニューを見ると、ハンバーガーだけではなく、サラダ、エビやチキンなどの「おつまみ」メニューや、ロコモコも有りました。
ハンバーガーだけでも何種類もあって、どれにするか迷ってしまいました（汗）
その上に、オプションもある！
お値段は…
ファストフードとは比べものにならない位にお高くてビックリ！
各自食べたいメインを注文し、エビやチキンは、皆でシェアすることにしました。
ドリンクは「冷たいビール」と言いたいところでしたが、これからドライブに行くのに、運転手が気の毒ということで、全員ソフトドリンクで我慢（笑）

ココナッツシュリンプや、チキンウイングをつまみながら、ハンバーガーが来るのをワクワクしながら待っていると、大きなお皿に「ドーン！」と大きなハンバーガーと、山盛りのフライドポテトに大きなピクルスが乗っていました（驚）
高さは、マクドナルドのビッグマックよりもずっと高くて、「一体どうやって食べるんだろう？？」と、周りをキョロキョロ見回してみたら、食べ方は人それぞれで…
一番多かったのは、ある程度手で潰して高さを低くし、一気に齧り付くパターンだったので、私も真似をしてみたのですが…
一口では口に入らず、お皿の上に具をポロポロ落としてしまい、ちょっと恥ずかしくなって、またもや周りを見回してみたのですが、皆さん私と同じような感じで、落ちた具を手掴みで食べてる人が殆ど（汗）
ハンバーガーは、今まで食べたものとは比べ物にならない位、衝撃的な美味しさ！
ボリュームは文句なしだし、このお値段で食べる価値はあるなと思いました。

余談ですが、その後（2000年代になってから）ハワイに何度か訪れましたが、ここのハンバーガーだけは、滞在中必ず1度は食べるようになりましたっけ。

食後は、島の東側に向かってドライブ。
お天気も良くて、車の窓全開で風を浴びながら30分くらい走って行くと、ハロナ潮吹き岩の駐車場に到着しました。
見晴らし台は、急な崖っぷちの上にあるのですが、下を覗き込むとかなりの高さで怖い！
潮吹き穴は水中にある溶岩洞で、入り口が両端にあります。
波により海の水が洞に入って、洞窟が狭くなるにつれ圧力が増して勢いよく水が穴から吹き出す仕組みだそうで、高さは9mにも及ぶ時もあるとか。
この日は9mまでは上がらなかったけれど、割と勢いよく吹き出してくれていて、飛沫が上がる度に全員で「おお！凄い！」と大歓声！
結局は10分位で「潮吹き」の見物は飽きてしまいましたが、見晴らし台からは見渡す風景は、本当に素晴らしいの一言に尽きる！
どの島かは分からなかったけど、お隣の島も見えました。

まだ時間が早かったし、車だから自由がきくので、予定外だけど次は真珠湾のアリゾナ記念館に行ってみようということになりました。
フリーウエイに乗って45分位、午後2時過ぎに到着しました。
観光客は結構いたのですが、平日だったせいか、この日最後のツアーに間に合いました！
真珠湾ミュージアムに行き、展示品を見学した後に真珠湾攻撃のドキュメンタリー映画を観ました。
こんなことが実際に起きたのかと思うと、胸が締め付けられる思いがしました。
社長さんとお兄さん1人は戦中の生まれ。
全社員の親世代は、完全に戦争の経験者です。
戦後生まれの平和ボケ世代の私達は「話で聞いていただけ」の世界だけど、こんな風に遺留品などを見てしまうと、気持ちがどんよりしてしまう…
（広島の原爆記念館でも、同じような気分になりました）
改めて、2度と戦争は起こらないで欲しいと思いました。
その後、シャトルボートでアリゾナ記念館に渡り、戦没者に祈りを捧げました。

しんみりした気分で真珠湾を後にすると、時計は夕方5時過ぎを指していました。
一旦ホテルに戻って車を駐車場に置き、初日の夕食は、ホテルから徒歩で行ける「マジックオブポリネシア」に行きました。
フルコースディナーをいただき、その後迫力あるマジックショーとポリネシアンダンスのショーを楽しみました。
余談ですが、こちらはコロナ禍の影響で、2020年に閉店してしまったそうです。
とても残念。

ホテルに戻る途中、ビールやおつまみを買い込んで、社長さんのお部屋で二次会。皆、時差ボケと寝不足で睡魔に襲われ10時に解散、長い1日が終了しました。

出発前から初日までで、かなり長くなってしまいました（笑）
次回は、この続きのお話をしようと思います。

〜続く

今日はここまでです。
次回は、第100話：社員旅行 〜 1993年 2度目のハワイ編 Part 2 に続きます。

ここまでお読みいただき、ありがとうございました。
またお会いしましょう♪