春という名で君は生まれた
秋という名で君は生まれた

桜咲く頃君は微笑み
椛色づく頃君は心たぎらせ

アイノカタチは違えども

愛されるふたりがいる

桜の下を君は歩き
隣には君を見つめる瞳(め)がある

ほの暗い車内の君は真っ赤ないちごのジャムをつけ
隣の彼の心をえぐる

春には春の
秋には秋の

愛する人がそばにいて

ポンコツだけど愛される
ポンコツだから愛される

生意気だけど小悪魔で
小悪魔だけど生意気で
そこを愛する人がいる

短き春を長いものとし
短き秋を瞬時に燃やし

それぞれが描く

アイノカタチを