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タイのブロックチェーンの現状を見にThailand Blockchain Expo 2022に訪問

バンコクのBITECでブロックチェーンのイベントが行われていたので散歩がてら見に行ってみました。新しい技術は既存サービスをひっくり返すパワーがあるので、たまにキャッチアップします。

予備知識なしで見に行ったのですが良かったです。印象に残った2つのブースを紹介します。

Bitkub


タイの大手取引所でありながらNFT、ブロックチェーンゲーム、VRゲームの開発を行なっています。

ブースではウォレットのアカウント開設のためのプロモが行われていました。電話番号やメールで認証するので顧客情報を取るにはいいのでしょう。

どこのブースに行ってもウォレット開設をやらされたので今やウォレットだらけです。お財布もそのうちブラウザーのように淘汰されるでしょう。

話を戻してプロモの中で最も印象深かったのは自分の顔写真のNFT化です。

写真撮影するために専属カメラマンと撮影用のブースまで準備されていました。写真を撮ってから4日後にNFTが自分のウォレットに届くようです。

日本ではウケるかどうかわからないのですが、自撮り好きで、老若男女を問わずSNSが盛んな東南アジアでは効果のありそうなプロモだと思いました。フィリピンでも効果的だと思います。

開発中のVRゲームもゴーグルを使用して説明してくれます。わりと楽しいです。ブースの中でNFTを獲得して集めた3種類のNFTを使って景品がもらえます。

景品をもらえなくても今回取得したNFTは次回のイベントで提示すると優先してくれるような話もしていました。マーケティングの手法も時代と共に変わってきてるなあと。ゲーム性もあって思わずブースに長居してしまいました

Class Cafe


タイのカフェブランドで地方にも進出しています。
若者が多いサイアムスクエアや大学にも店舗があります。

バイナンスのスマートチェーン上でClassコインというトークンを発行していて、注文したコーヒーはメタマスクで決済可能でした。

仮想通貨全体の価格変動が激しいので現金決済の方が個人的には良いのですが、会員権のようなNFTが売買されるとウォレット決済時に割引価格とか、
初期のファンにエアドロとか次の展開が考えられるので面白そうな感じがしました。

クリプトに抵抗がなさそうな若者がターゲットになっているので浸透しそうな感じでした。メタバース空間も開発していて土地も購入できるようです。

会場に来ていた人たちはNFTや Defiなどを理解していてリテラシーが高い人が多い気がしました。

お客さんにウォレットアカウントを開設させてゲームで遊べるアイテムのNFTやエアドロでコインを配ったりと新しい手法でアカウント数を伸ばそうとしているのも面白かったです。

日本のブロックチェーンExpoには行ったことがなく比較はできないのですがタイのExpoのレベルはかなり高いと感じました。正直に言うと鎖国している国のサービスはすでに太刀打ちできない状態になっているんじゃないか?とも思わされました。

人々が普通の生活に戻ってきてコロナ下で準備してきた企業とそうでないところの差がかなり開いているのがExpoの展示で可視化されてしまった気がします。

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