何でもない日記―2023.8.14―

「なんでもう3時?」
 なんでだろうね。今こうして日記を書いている傍らにはやはり漢文がある。勿論、これを書き終わったら、再び視神経たちに無理を言って、漢文を読むことになるだろう。
「そういえば夜更かしっていけない事じゃなかったっけ」
 どうだろう。確かにいけない事だったような気がする。あれだ、成長ホルモンとかだ。あと睡眠時間を確保していないと、何より授業中に困る。大体、(今からすれば信じられない事に!)小中高と、殆ど我々の時間割に隙間なんてなかっただろう。高校の時はあった。高3、自習時間みたいなのが週に2時間分だけあった。
 あの頃は今よりも追い詰められていて、今よりもあっけらかんとしていた(あっけらかんとしているカント、あっけらカント)。皆は自習時間に何をしていただろうか。ちゃんと参考書や過去問に目を通して、バリバリと勉強していたんだろう。俺は―確か早慶オープンとかいう訳の分からん模試を受ける前くらいまでは―全然"自習"していなかった。大体図書館にいて、回転する縦長・円形の本棚の傍にある二席の椅子に自分とリュック(リュックは相棒だ。一人旅の時、上座に座るのはたいていリュックなのである)を収めて、テーブルに申し訳程度の勉強グッズを広げて。そうしてやる事と言えば、図書館内を(静かに!)歩き回る事と、眼の前の回転本棚に、その頃新たに追加された漫画を読む事だった。タイトルは、『犬夜叉』、そして『SKET DANCE』だった。どちらも随分と面白かった。(読み終わったら勉強しますから~)と思いながら、結局その後ちゃんと勉強したかどうか、定かではない。
 もうあれから4年も経った。4年という時間は重いし、深い。何か思い出すというのは簡単な事ではなくて、狙いすましてボーリング調査をするような感覚だ。記憶を語ると言うのは、そういう、いらない層のリフレインに耐えながらという感じがある。いらない事まで思い返すのも、ボーリング調査だと思えば少しは納得できるだろう。だよね?
 まあいい。あまりこれにかまける暇もない(し寝なきゃいけないんだ!)けど、今日も書くだけ書けて良かった。今これを書いている今日(昨日)は、とても楽しい一日だった。そして今日(明日)は、日本にとって大切な一日だ。
 能動的にこの日を意識するようになって、もう10年近くになる。この日の層だけは、ここ10年、どこを引き出しても同じものだと言えるだろう。どうか皆も、多少は、いや、ちょっとばかしは、そうでありますように。

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