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(大人になって)初めてのダビング

デッキを購入してやりたかった事の一つに

ダビングをする

という事があります。


その昔自分の世代だと レンタルCDショップでお気に入りのCDを借りて 1週間以内にカセットにダビングして ウォークマンで聴くって事をしてました。よね?

それを大人のクオリティでやりたいなと画策しておりまして

サブスク以前は自分でプレイリストを作って仕事中かけたり 当時のボスに頼まれて講習のBGM用に2-3時間のプレイリストを使ったり 数々の結婚式二次会のBGMを選曲したりとやっていた事を カセットに落とし込みたいな

という事です。

今回自分が使用した機器

・MacBookPro(Apple Music)
・オーディオインターフェース(Zoom/AMS-24 )
・オーディオケーブル
・各種カセットテープ

Zoom/AMS-24

(これは必要以上に仰々しくやってます シンプルにiPhoneをデッキに繋ぐだけでもほぼ同じ事できます。色々やりたいだけです。あくまでも自分の場合 ただのめんどくさい男です)

自分が思う良い音の定義

・音の解像感高め
・高音域の鳴り

昔からSONYのモニタリング系ヘッドホンをメンテナンスしながら使っていて 解像感高めの音で 細かい音の分離やスピーカーで聴き取りにくい音までくっきり聴きたい派

音が良いという判断は個人の好みに由来するので このwebsite内ではほぼこの意味で使います。

使ったテープ

Recording the Masters FOX C60とC90
・皆さんご存知 中目黒waltzさんのC60とC90

今現行で発売されているカセットテープ

プレイリスト作り

今回とりあえず四つ作りました。

・Songs around VW
・Rest in peace YT
・YSIG Singles
・Roland Alphonso

コレ後程リンク貼っときます

全てA面B面で分けて2つ用意しました。

出来る限りテープの終わりの無音が出来ないように 曲順も重要ですが無音が長いと少しストレスなんで極力少なく 場合によっては曲をかえました。

んで元から出てる音が良い方が結果が良くなると思うのでApple Musicでロスレスでダウンロードしておきます。やはりAACだと劣化が多いのでロスレス形式推奨です。この時点でSpotifyじゃないのです。音質重視派はApple Musicがオススメ 曲によってはハイレゾもプラン変更無しで利用できます。(ただし有線ヘッドホン+α必須 気になったらググろう)
それをオーディオインターフェースを介してデッキに送ります。
その際の設定はFinderで「アプリケーション」→「ユーティリティ」→「AUDIO MIDI設定」というアプリケーションで「24bit/48.kHz」に設定 これはApple Musicのロスレス最大ビットレート24bit/48.kHzと合わせています。オーディオインターフェースが24bit対応していたら是非そうしましょう。ロスレスでDLしたらそのビットレートでデッキに送らないとあまり意味がないと考えるからです。

AOUDIO MIDI設定(Mac)

ここまでする必要あんの?って思いますが そこにあるのは
「ロマン」
だけです。が、この後びっくりしました。

いざダビング

まずデッキの準備から 初めてのバイアス調整です。
っていっても自分のデッキはオートキャリブレーション機能でデッキ任せです
おそらく長くやっていくと マニュアルで設定したくなってきて 上位機種を狙い出すんだろうかと思います。
キャリブレーションが済んでから 録音スタンバイ状態にしてMacBook Proから音を出します。オーディオインターフェースのOUTPUTのつまみは6/10くらいにしました。デッキ側の録音レベルつまみをいじり メーターが±0くらいがMAXになるように設定して 頭出ししたテープを回し Mac側も再生スタートです。

アナログなんでコピーするのに等倍の時間がかかります。昔はこんなの当たり前でしたが 今となっては懐かしいですね。今はHDDが遅いから動画制作用にはほぼSSDしか使わないくらい コピーの時間が短縮されてますね。

実際はうまくいくまで2-3回やりました。トライアンドエラー。出音と録音レベルが上手くいってなくて 音が歪みまくっていたりと 苦戦しましたがなんとか納得いくレベルでダビングができました。

結果、音がめちゃくちゃ良い!!

これにつきます。特にRecording The Masters FOXのシリーズは原音にかなり近い最上の出来です。高音も出てますし 音の解像感 隅々の音まで細かく輪郭もしっかり記録されています。自分の思った意図がうまくダビングされました。

これはマジでロスレスでしっかり伝送してテープに上手くのっかてくれた感がすごいです。もちろんカセットテープ特有のサーーっていうヒスノイズこそありますが そこはS/N比ですね 音が出てしまえば気になりません。むしろ若干のヒスノイズはアナログ感がでます。全く無いよりかはあった方が良いレベル。

そもそもですがCDの音源使えば最初からロスレス同等またはロスレス以上の音質ですがね・・・

「カセットテープ」=音悪いと思われている節は多く 自分もそこまで音質は期待していなかったですが これにはびっくりしました。嬉しい誤算。

一方waltzさんのテープですが こちらは解像感こそFOXには敵いませんが 良い意味でカセットテープっぽい角が少しとれた質感 スピーカーで鳴らしていると差はあまり感じないかもです。モニタリング環境が良いと違いは感じますが リスニング用途としては良いと思います。

せっかくなんでデザインも

自分はやる時はとことん凝るので 曲のリストもIllustratorでデザインして
ある程度デザインが固まったらテンプレ化して あとは曲名をコピペして 色だけ変えてインクジェット写真用の紙にプリントして カッターで手切りしてJカードを作ります。 この時のコツは紙の折る箇所の裏をカッターの歯の背の部分で切れない程度になぞると 上手く折れます。


同じフォーマットで
背中も統一感


中もデザイン

さらにカセット自体にもラベルを作りたいのでそんな時はTEPRAです。
今時のTEPRAはアプリでラベルのデザインができて カスタマイズが無限にできます。jpgの画像も二諧調化されますがプリントできちゃうので Illustratorでタイトルのデザインをしてjpg保存して テプラアプリに読み込み サイズを決めてプリント その後いらない端をカッターでカットして完成。
ここまでする人はいないと思いますが・・・ 完成すると愛着が半端ないです。


透明なシンプルな筐体なんでテプラが合います
TEPRA
TEPRA

プレイリスト

実際ダビングしたプレイリストも紹介します。

まず作りたかったのが「Songs around VW」VWは Vampire Weekend のことで 自分が大好きなバンドです。バンドに縁があるアーティストや 同時期に一緒に良く聴いていたアーティストを中心に構成しました。45分弱なんで 90分テープ片面ずつです。

それから作ったのが「Rest in peace YT」YTとは高橋幸宏さんの事です。
ここ数年YMO関連はよく聴いていて 特にゆきひろさんが好きで METAFIVEもよく聴いていました。亡くなった時に仕事中にかけるBGMとして作った追悼プレイリストをカセット用に再編集しました。こちらも90分テープ用。

お次は「YSIG Singles」YSIGはご存知Your Song Is Goodというバンドのことで
自分は彼らがCDをリリースする前から下北沢シェルターでライブを観ていた生粋のYSIGラヴァーです。アルバムで聴く派の自分があまり聴かないシングルをまとめたカセットになります。コレは60分用です。

最後は「Roland Alphonso」ローランドアルフォンソはスカタライツのオリジナルメンバーで なんとなく聴きたくなったので60分にまとめました。これは蛇足ですかね。

って感じです。
もしここまで読んでいただいた奇特な方がいらっしゃいましたら 本当に有難うございます。

最後に愚痴をひとつ。

現行で買えるカセットって数少ないと思いますがコノ磁気研究所さんのHIDISC これ品質はどうあれ このデザインは萎えました・・・カスタマイズしようがない!!


これは萎えた・・・

磁気研究所さん もうちょいグレードの高いカセットで リブランディングしてカセットだしませんか?? ディレクションしたいですねーー

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