8/21 札幌記念

札幌11R 札幌記念(G2)

◎14ユーバーレーベン

○4ジャックドール

▲9ウインマリリン

△△16アンティシペイト

△11,6,5

予想家の中で札幌は前残り傾向が顕著という意見が多かったのですが、全くそんなことはなく、年単位という開催全体の傾向に限れば、今年は近年で最も差し決着がハマりやすい年になっています。
確かに土曜日は結果だけ見れば、逃げ馬が勝ったり、4角先頭の馬券内率がかなり高かったですが、これは単純な力関係によるもの、もしくはマクって中団にいた馬が4角でたまたま先頭になったケースが含まれているものであり、例年の札幌記念の傾向通り差し有利の様相が強いと想定できます。
それを踏まえて中心は札幌適性の高そうな差し馬ユーバーレーベン。近走、特に京都記念の内容はかなり不満の残るものでしたが、あれは騎乗によるミスの割合も半分くらいあり、馬の実力が劣って負けたとはみなせないと考えています。京都記念ではミルコデムーロ騎手は、今までのユーバーレーベンの競馬とは全く異なる、3番手を取るような競馬を選択しました。元々バテずじっくり加速する末脚を身上とするこの馬にとって、この位置の競馬では全く力を出しきれなかったと言っていいでしょう。
今回も札幌の重たい、前がバテる馬場傾向を最大限利用して、ミルコデムーロ騎手には差し競馬を徹底してもらいたいと考えています。
○ジャックドール。パンサラッサとの比較になりますが、トップスピードではパンサラッサの方が速いですが、パンサラッサは必ずスタートで後手を踏む傾向があります。これまでそのスタートの僅かなミスがレース結果に大きく作用したことはまだないのですが、ジャックドールという完全な同型馬が出現したことにより、パンサラッサにとってはかなりキツイ競馬になると思います。となれば、自ずとレースを支配できるジャックドールの優位度は高まり、高く評価しなければなりません。
またこの馬はG1では少し足りないですが、金鯱賞の内容などからG2までならかなり強いタイプだと思います。よって今回のようなメンバーが揃う一戦でも力はしっかり発揮すると思います。
3番手ウインマリリン。実力はG1級。ただ1年弱歯車が噛み合わない状態が続いているのは周知の通りで、今回もどうなるかは読めない部分があります。
また2000は短く、札幌の荒れた馬場もこの馬にとっては向いていないかもしれません。おそらく札幌記念を使った理由はエリザベス女王杯を照準としたローテによるもので本番は次走だと考えられます。ただし、G2は既に3勝。こういうレースレベルでこそ無類の強さを発揮するタイプであるので、ナメられている今回、決して無視はできません。


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