見出し画像

ディグ・ディグ著者 さくさく


10/4、12日に渋谷DESEOにて行われた軽音部ライヴ「桜丘の戦い」。その出演バンド11バンドの取材・編集全てを1人でやり遂げたさくさくに、今回はスポットを当てる。ディグ・ディグの作業に関することはもちろん、彼女が何を思いこの企画を立ち上げ、そしてすべての作業が終了した今どのように感じているのか、話しを聞いてみた。
(インタビュアー:河村)


●インタビュー記事はいくつ書いたんでしたっけ?
さくさく 「桜丘の戦い」ライヴに出演した全11バンド分と、あとOBライヴのきっかけの1記事を書いたので、12記事ですね。
●1記事大体3000文字前後ですから、かなり書きましたね…。率直な感想はどうですか?
さくさく 正直な話し……やっぱりひとりでやるには大変だったのかなと思いつつも、いろんなバンドにスケジュールを調整して、話しを伺いに行ったりするって作業は楽しかったですね。
●直接会いに行って取材してましたよね。
さくさく そうですね。
●初対面のバンドもあったりしましたが、苦労したりはしませんでしたか?
さくさく 特に苦労とかはなかったですね。皆さんけっこうリラックスしていろんな事を話してもらえたので、すごくやりやすかったです。
●じゃあどちらかと言えば、それを文字に起こす方が…
さくさく そうですね(笑)。仕事しつつ、編集やるっていうのはどうしてもどこかで時間を割かないといけないので。途中からはだんだんとコツをつかんできたので、順調に進みましたけど。
●なるほど。そもそもなぜインタビュー記事を書こうと思ったんですか?
さくさく まず今年OBが出演できる軽音部ライヴがあると聞いたときに、以前「BEATRIGGER」(去年の学園祭ライヴ)で出演した”アジアンガーデン”というバンドで出ようって話しになったんです。ただ、今回の「桜丘の戦い」ライヴの開催日が私の仕事の忙しい時期で……。休日も空けられるかわからなかったので、出演できなくなっちゃったんですね。
●そうなんですね。
さくさく それでも、在学中は頻繁にライヴに出てましたし……基本3バンド以上みたいな。それくらい掛け持ちもしてたくらいなんで、いざ出演できないってなると”寂しい”って部分があったんです。そこで何かしらの形で軽音部に関わるというか、貢献できないかなと。ちょうど今年から仕事で編集や取材、記事に起こす作業をやるようになったので、”こういうことをやりたい!”と思ったのがきっかけですね。
●なぜインタビュー形式に?
さくさく 今の1年生あたりは、OBと一緒にライヴをやるとなってもあまり先輩たちを知らないですし、軽音部自体わりと世代の幅が広がってきていてお互いよくわからないと思うんです。
●ライヴ当日会場で初めて会う人もいますね。
さくさく そこでインタビューの記事を書けば、バンド、メンバーの人柄や、この人たちはこういうモチベーションでやってるんだ、とかわかるので、読んでもらえれば初対面で会った時でも、”あの記事読みました!”みたいなワンクッション挟めるんじゃないかなと。
●世代間の橋渡しをしつつ、交流のきっかけを作れれば、ということですね。
さくさく なかなか初対面で話しができる人って軽音部にいないですからね。●確かに。シャイばっかりですね(笑)
さくさく そうですね(笑)
●軽音部員のあやや(1年生)がTwitter上で”記事が楽しみ”という風に発言してくれてましたね。
さくさく すごく嬉しかった。ああいう反応は本当に嬉しいですね。この企画は私が一方的にというか、”自分がやりたいから”という理由で始めたものなので、周りの人がどう思っているのかっていうのは正直わからない。そういう不安もあったので、あややの様なリアクションがあると嬉しいです。

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

●ここでスペシャルゲストとして、軽音部副部長の岡田佳大さんにお越し頂きました! ディグ・ディグのいち読者としての感想などをうかがいたいと思います。
岡田 よろしくお願いします。
●ディグ・ディグの記事を欠かさず読んでくれていた、とのことですがいかがでした?
岡田 今までライブなどで交流のある先輩っていうのがカワシンさんの代ぐらいまでだったので、それより上のOBってなるとどんな方々がいるのかわからないじゃないですか。例えば、今回「桜丘の戦い」ライヴに出演してくれた初代部長のしんさんとか。ただディグ・ディグを読んでいると、自分の知っている先輩方と、そのさらに上の先輩の方々にはこういうつながりがあるのか、っていうのが見えてきたりするのが面白かったですね。当時の軽音部の背景みたいなものが読み取れるのも良かったです。
●どういう人達がいるのかを知ることができたってことですね?
岡田 そうですね。
さくさく 狙い通りですね!
岡田 更新も楽しみにしてました。
さくさく 良かった(笑)
●充分に軽音部に貢献できているようですね!
さくさく そうですね。でもやっぱりライヴに出たいですね(笑)。スタジオ後のメンバーに取材に行ったり、みんなの話しを聞いてたりすると…。
●そうなっちゃうよね(笑)。話しは変わりますけど、「記事」というところに着眼した理由が、人柄を伝えるっていうところ以外にもあるんですよね?
さくさく そうですね。例年だとライヴの宣伝にTwitterを主に使っていたんですけど、140字の制限があるじゃないですか。それだとどうしても伝えきれない部分があるんですよね。結成の経緯とか、今何してるとか、どういう楽曲を作っているとか。これはディグ・ディグの名前の由来にもなるんですが、そういうところを”掘り下げていく”っていうことを考えると、やっぱり記事にするのがいいのかなと。記事にもフォーマットというか、ある程度の制限はあるので掘り下げるにも限度はあるんですけどね。
●10/4に出演した「日デアルティメットスターズ」の記事を読みましたけど、成り立ちとかかなりカオスですよね。
さくさく 改めて話しを聞くと、”あっそうだったんだ”っていうことは多々ありますね。バンドの結成経緯なんて、身内の更に身内みたいな感じですし。
●記事を読んでいると、ステージの人間がどういう気持ちでそこに立っているのかっていうのがわかるのもいいですよね。
岡田 ステージ上でのパフォーマンスの時間って限られてますしね。自分が伝えたいことを伝えるっていう時間が。その意味でも、記事から”ああこの人たちはこういうことを思ってライブをしているんだな”っていう背景がわかるので、いいことだと思いますね。
●そろそろしめたいと思いますが、今後のディグ・ディグの予定などはありますか?
さくさく うーん、わからないですね。今回は自分が発起人というか、やりたくてやったことなので。でも、やって欲しいっていう声がもしもあったなら、”やります!”っていう方に動くのかなとは思いますけど。現状はやっぱり未定ですね。
●軽音部はライヴ直前まで、外に発信できるものってほとんどないので、そういった点を補えるこの企画は成功だったと思います。
さくさく そうですね。”大変だった”とはあんまり言いたくはないんですけど、振り返ってみるとさっき言ったことと同じように、どうしても自分の時間を割く必要があったり、1人だったので色々不安はありました。なので、ちょこちょこサポートしてくれていたカワシンさんには助けられました。あとは、記事を読んでくださったみなさんの反応ですよね。あややとか、楽しみにしてくれてるっていう、反応ありきなところもこの記事にはあって。リツイートしてくれたりとか。自分がやったことを広げてくれる人達があってこその、ディグ・ディグだったのかなと思いますね。
●今日はありがとうございました。
さくさく・岡田 ありがとうございました!


.