・はじめに

はじめまして。Twitchで主にゲームの配信をしているポラスと言います。
私は近頃、英語の勉強をしてたりするのですが「英語のゲームを翻訳しながら遊びつつ配信すれば楽しいし勉強になるし続けられるんじゃね？」という考えから今回の記事の手法を構築してみました。
本文中でも紹介している翻訳支援ツールPCOTの開発者のぬるっぽさんのご協力も頂くことで、非常に簡単に実現できましたので皆さん是非一度試してみてください！ぬるっぽさん本当にありがとうございます！！！

ゲーム画面を翻訳しつつ配信上に文字を載せている図

・用意するもの

1. 遊びたい英語のゲーム
2. PCOT
3. OBS

上記の３つだけで大丈夫です！（配信しない場合はOBSは不要）
それぞれ1つずつ説明していきます。

1. 遊びたい英語のゲーム

基本的に何でも良いのですが翻訳の際に一瞬時間がかかるため
①フルスクリーン表示ではない
②アクション性の低いもの
が望ましいです。ADVゲームとかノベルゲームとか。
今回の例ではWhere The Water Tastes Like Wineというゲームで試してみました。

2. PCOT

ぬるっぽさん作の翻訳支援ツールです。
上記のリンクからダウンロードしてZIPを展開するだけで使用できます。

3. OBS

実況配信用の無料で使用できるツールです。
PCOTで翻訳した英文をOBSのテキスト表示機能で配信画面に表示します。
テキスト表示の機能の詳しい説明はこちらの記事がオススメ。

・やり方

手順1. PCOTで翻訳したいゲームを指定
手順2. PCOTでゲーム画面を翻訳
手順3. 翻訳結果をOBSで表示する

こちらも簡単です。1つずつ見ていきましょう

手順1. PCOTで翻訳したいゲームを指定

PCOTを起動し、翻訳したいゲームのプロセスを指定します。

Where The Water Tastes Like Wineを選択

手順2. PCOTでゲーム画面を翻訳

ゲームを実行中にフリー選択機能で翻訳したい画面領域を指定して翻訳を行います。Ctrl+Fなどのショートカットを指定しておくと画面を切り替える必要がなくて便利！

赤枠の領域をマクスでクリック＆ドラッグして選択

選択後にPCOT側に認識した文字と翻訳結果が表示されます。

1～2秒ぐらいで表示されます。早い！

タイトル設定という機能を使うと毎回領域を指定せず、予め設定した領域をショートカットで翻訳することができます。Where The Water Tastes Like Wineのようにテキストが表示される位置が固定されているゲームの場合こちらの方が便利かも。

こちらもショートカットキー割当が便利

手順3. 翻訳結果をOBSで表示する

※こちらは配信を行わない方は必要ありません。
手順2で翻訳したメッセージがPCOTのexeがあるフォルダ内にresult.txtとして自動で出力されます。

「翻訳結果を出力」でもresult.txtが生成されます

出力されたtxtをOBSのテキスト表示機能で配信画面上に取り込みます。

赤枠の部分を設定

あとは配信の見栄えに合わせてレイアウトを調整すれば完成です！

お疲れさまでした！

・おまけ ～DeepL連携～

PCOT標準の翻訳より翻訳の精度は上がりますがクリックする箇所が増えるため配信を行う場合は若干リアルタイム性が落ちます。配信をしない人は特に手間は増えないためこちらを利用するのもオススメです。

こちらの方が自然な文章になる模様

手順1. DeepLクライアントをインストール
手順2. PCOT側でDeepLと連携
手順3. 翻訳結果を出力

こちらも3つの手順で簡単に導入できます。

手順1. DeepLクライアントをインストール

DeepLの公式サイトからクライアントをダウンロード＆インストールします。アカウントを作成する必要は無いようです。

手順2. PCOT側でDeepLと連携

PCOTの画面でDeepLと連携にチェックを入れます。

この状態でゲーム画面の翻訳を行うとDeepLのクライアントが起動している場合、DeepLのクライアントに自動で認識した文章が渡されて翻訳が行われます。

手順3. 翻訳結果を出力

DeepLクライアントで翻訳結果のコピーを行います。

赤枠の位置をクリック

この状態でPCOT側で「翻訳結果出力」をクリックするとDeepL側の翻訳結果がresult.txtとして出力されます。OBS側でresult.txtを表示していればそのまま表示が切り替わります。

2クリック増える代わりに翻訳精度が上昇する感じ