緊張はいつも隣に置いておこう。

こんにちは♬
昨日は娘の学校のホール練習でした。
ちょっと2〜3年生の演奏を聴いてきましたが、普段中学生の演奏ばかり聴いているので、やっぱり高校生はうまいっ!と素直に感じました〜。
みんな素敵な演奏ができますように。


そんな訳でコンクール、始まってますね。
高校野球もしかり、教育の仕方や暑い中での・・・と色々と議論はありますが、一生懸命何かに向けて頑張るっていうことは素敵な経験になりますね。
なにかに打ち込めることがあるっていうのはそれだけで人生を豊かにしているんだと思います。

教育論を語るときりがないので(笑)そのへんは割愛しますが、やはり本番になるとかならずつきものなのが「緊張」だと思います。

私は子供の頃からステージに立っているので、昔はほとんど緊張しませんでした。ステージでの愉しみ方も知っていましたし、割とステージでの魅せ方も子供ながらにわかっていたような気がします。

ただ、大学生になってから緊張する、ということを覚えました。
それは、自分に足りてないものがたくさん見えてきたり、上手な人もたくさんいたり、評価されたり、色々と怖いものが見えてきたからなんだと思います。
その緊張はその後もずっと自分の乗り越えたいテーマでした。
どうやって乗り越えてきたかというのはまたいずれ書きますが、今日はその中のひとつをお話しますね。


まあ緊張についてのメカニズムや、メンタルトレーニングなど色んな本や文章を読みました。
色々試したりもしましたが、私に一番合っていたのは「常に本番と同じように緊張して練習する」ということでした。
「え〜、そんなのその場の雰囲気にならないとできない!」と思うでしょう?
私もそうです(笑)
ただし、「本番と同じようにスタートしたら何があっても止まらない練習」というのはできるんです。

日常の練習の時に、本番と同じように「絶対やり直しができない」練習をするのです。

「そのつもりでやってるけど」という方はきっと既にきちんと吹けているでしょうから大丈夫です。
でも、そのつもりでやってるのにきちんと吹けないとしたら?

練習のときってどこか甘えがあって、「そのつもりで」練習しているのにミスすることや思ったとおりにいかないことってありますよね。
そんな時にどうしますか?
止まってやり直したり、最初の音を少し確認して出してみてからもう一度そのフレーズを吹いたりしていませんか?

少し前に面白い動画を見つけました(笑)

これ、すっごいわかりません?(笑)
めっちゃ共感しました(笑)

ただ、この練習法だと「何かあったら止まってしまう」練習なんです
緊張を伴って練習するというのはこの「何かあった」場合もずっと最後まで曲を演奏し続ける練習なのです。

もちろん、ミスをした箇所、うまくいかなかった箇所は記憶しておいて、あとでその部分をとりあげて↑のような(笑)練習をします。

だってね、本番って、思ったとおりに行かない場所とかいっぱいあるじゃないですか。緊張して足が震えてたりとか。
でもね、いかなることがあっても最後まで演奏し続けないといけないんです。
完全に1人で無伴奏でやるならいいと思うんですが、トランペットの場合だいたいにおいて合奏であることがほとんどなのです。
合奏だと本当に止めることはできないですよね。

何かが起こって止まってしまってもリカバリ(復帰)をできるだけ早くします。
ミスをしてもそのまま吹き続けます。
指が回らなくても次にどんどん進みます。

そんな練習をしていると、不思議なことにひょこっとできるようになったりするのです。
そして、いつもそうやって緊張感を伴った練習をしていると、本番も同じパフォーマンスができるようになってくるのです。

本番と同じ環境やメンタルで練習するのは難しいけれど、この練習だったら自分にもできる、と思っていつもこうやって練習しています♬
是非やってみてくださいね。

緊張は、いつも隣に置いておくのが仲良くなる秘訣・・・かな?

ではまた。ばいば〜い!

トランペット奏者、作編曲家の岩田恵子と申します。 お仕事の話やトランペットの奏法などについて色々と発信していきます♬