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Hormon Mute(ワウワウミュート)の話

こんにちは♬
昨日はね、お昼に前夜の余りのカレーを食べる予定だったんですよ。
でも義母に駅にある乃がみのパンを買ってきてほしいと頼まれていて、駅にほど近い商業施設の駐車場に車を停めたんですよ。(最初の1時間無料)
でね、その商業施設の中を通り抜けるときにね、見ちゃったんですよね、「いきなりステーキ」・・・。
そういえば500円分のポイントがあったんだよね。。。来月には切れちゃうから忘れないうちに使わないとということを思い出しちゃったんですよね・・・
もうおわかりですね?(笑)

余ったカレーは夜カレー焼きそばになりました。


以前ミュートの話を書きました。

今日は一種類に絞ります。
その名も「Hormon Mute」の話です。
いわゆる「ハーマンミュート」と呼ばれているのはHarmon社が作ったワウワウミュートのことですが、それに類似したものすべてを総称して呼ばれています。
つまり「サランラップ」とか「セロテープ」みたいな感じで、1社が作ったものに対してそう呼んでしまっているものですね。
(本当はラップだったり食品用ラップ、セロハンテープ、ですよね)

トップに載せた写真は右2つがハーマンミュート、左はJoral(ジョーラル)社のワウワウミュートです。

いい記事がありました。
こちらも是非読んでみてください。

このハーマンミュート、他のミュートと違うのはミュートにStem(ステム)と呼ばれる金属のチューブにお椀がくっついたようなものが付属しているというところです。

これを本体に装着するとこんな感じです。

ミュートがボコボコなのは長年使って落としまくったから・・・ではないです(笑)
わざとハンマーで叩いてありますが、そのへんの話はまたいつか。

さて、そのStemをつけた状態と外した状態、それぞれの音色を聞いてみましょう。

音色の違い、わかりますか?
Stemを装着すると明るくてちょっとおちゃらけた感じの音になりますね(笑)
ずっと笑点のテーマこれだと思ってたんですけど、今聞いてみたら違いましたね。
カップにプランジャーみたいな感じでしょうか・・・。そのへんの分析はまた今度します(笑)
文字にすると「プワ〜」って感じの音だと思うんです(笑)

対してStemを装着していないほうはちょっとジャズっぽい雰囲気の音が出ますよね。
もちろんクラシックでも使います。
外に向けて音が出る部分が小さい穴のみなので、音量も小さいです。
素材によって音質が変わるので、アルミだったり銅だったりシーンによって使い分けたりします。
(なので我が家にはこれが4種類あります笑)

で、ここからが本題なんです。
学校のレッスンに行っていると、ほとんどの学校の生徒さんたちが「Stemを装着した状態」で吹いているということです。
がっ!が!ですよ!
ほとんどの楽譜は「Harmon Mute」と書いてあると、それは、

Stemを装着していないことを想定して書かれている

ということなんです。

作曲家や編曲家の皆さんは楽器の特性やこういうミュートなどの道具に関してきちんと勉強されている方がほとんどだと思います。私も例に漏れずそこだけはきちんと勉強したいと思って常にアンテナを張っています。
なので、おおよその楽譜に「H.Mute」と書かれていたらそれはStemがない状態を指しているのです・・・。

ではStemを使う時はどう表記してあるかというと、

Harmon Mute with Stem
とか、
Harmon Mute Stem in

となっています。

丁寧な作家さんだと通常(Stemを使用しない)の場合でも

Harmon Mute (not Stem)

と表記してくれてあります。

驚いたことに、だいたいStemを装着している学校に行って「ここ外すんだよ」って言うと「えっ、ここ外れるんですか!?」と驚かれたり、ひどい場合はStemのチューブが本体と固着してしまって取れないという事態にも。。。。
先生方もホントに・・・お願いします・・・。
スライドグリスひと塗りするだけなんで・・・。

余談ですが、このハーマンミュートってすっごいベルから外れやすいんで落とす確率も高いミュートです。
重いしね。
私もありますよ、何度も。本番中に「ゴッ」って音がして。
ああ恥ずかしや。
これ、落としにくくするには、装着前にベルに「ハア〜〜〜っ」と息をかけて湿らせてあげると落ちにくくなります。
湿気でコルクがくっついてくれるので。
それでも、ちょっとした刺激でポロッと外れるので、装着時は慎重に〜。

ちなみにハーマンミュートの話と書いて、今回音を撮ったのがジョーラルでごめんなさい、ハーマンのStemがいま手元になくって(笑)実家の練習室に置いてあります(笑)

そんな訳で、ハーマンミュートについてのお話でした。
ではまた。ばいば〜い!

トランペット奏者、作編曲家の岩田恵子と申します。 お仕事の話やトランペットの奏法などについて色々と発信していきます♬