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この夏一番効果があった時短基礎トレーニング①

こんにちは♬
娘も今日から部活が夏休みに入りました。
ソファで寝落ちして朝まで寝ておりましたが・・・(笑)
この夏一生懸命頑張ったので、好きなだけ羽根を伸ばして貰えればと思います。


さて、いつもはあまりレッスンの内容に関して具体的な内容を書いていないのですが、今日はちょっとだけ公開します。
レッスン受けた人たちは「あ、これやったわ」って内容なので見なくて大丈夫です(笑)
個人レッスンでも部活動のレッスンでも、あらゆるところでこのトレーニングメニューを実施しました。

柱としては「ロングトーン」「スケール」「タンギング」の3つです。
リップスラーの練習は今夏行なっていません。

目次
・ロングトーンは全部で4種類・・・目的を意識して練習する
---------ここからは次回以降更新します--------------
・スケール・・・まずは簡単なスケールから覚えよう
・タンギング・・・1日4分やるだけでタンギングが上達?
・おまけ・・・時間があればこんな練習もしてみよう


1.ロングトーンは全部で4種類

楽器を演奏するにあたって、一番必要な能力が「音を長く伸ばせること」です。
初心者レッスンをする時も、まずとにかく一つの音を長く吹く、というのを目標としています。
たま〜に、ロングトーンは必要ないみたいな意見も見かけるんですが、目的を知らずにやるロングトーンほど無意味なものはないです。
ただダラダラと音を伸ばしているだけでは何のトレーニングにもならないし、時間の無駄だからです。

(中学生の時はそんな感じでしたけどね笑)

さて、ロングトーンの目的はなんでしょうか?
まずは「効率の良い振動を持続させる(筋力を身につける)」というのが最大の目的です。
楽器を長年演奏している方は自然と身についていることもあるので、必要ないという方もいるとは思いますが・・・私も定期的にここを見直ししています。
音の出始めから終わりまで、安定した振動が続いているかどうか、またそれを維持するための筋肉を意識して使っているかどうかを確認する作業としてもロングトーンは最も「簡単」かつ「効果的」な練習だと思います。

ロングトーンを維持させるために使う筋肉としては2種類、口角や口周りの筋肉でアンブシュアの崩れを防ぐことと、安定して息を供給するための鳩尾(みぞおち)付近の筋肉です。

特に後者の鳩尾付近の筋肉は、深呼吸するとわかりますが、力を抜いていると息はあっという間にブワッと出てなくなってしまいますが、力を少しキュッと入れてあげるだけで息が持続するようになります。
咳き込んだ時に使う筋肉なので、一度ゲホゲホと咳き込んでみるとわかると思います。
この筋肉は自然な姿勢を維持するためにも使います。

本題の練習の内容です。
ロングトーンは4種類。

1. mfで8拍吹いて4拍休む
2. ffで4拍吹いて4拍休む
3. ppで16拍吹いて4拍休む
4. pp<ff>ppで8拍吹いて4拍休む

1.は前述の筋肉を意識して安定した音が維持できるようにするトレーニングです。
もちろん、1オクターブ往復が望ましいのですが、今回挙げたのは「時短」ですので、これをド・レ・ミ・ファ・ソ・ラ・シ・ドの上行系のみで行います。

2.は下降系で行います。
ffは息はたっぷり使って、肩はリラックス、でも先程の鳩尾の筋肉には軽く力をいれつつ4拍間たくさんの空気を持続するように送ります。大きな音を出す(たくさん息を吐く)というのはどうしてもリラックスが鍵になってくるので、鳩尾まで力を抜いてしまうと一気に息を吐き出してしまい、継続して同じ音量が出なくなってしまいます。
とにかくロングトーンは「維持すること」が大切ですので、そこを意識します。

3.はまた上行系。今度は「息を少なく維持するトレーニング」です。
小さい音というのはどこでコントロールしていますか?
よく見かけるのは、小さい音を口元でコントロールしている人です。
口元で息をコントロールすると、アンブシュアであったりフォームが崩れるので「バテ」の原因になります。
それよりも、息の出どころをコントロールしてあげると、口元に負荷がかからずに安定した小さな音を出すことができます。

「声にならない小さな声」ではなく、「声帯が振動する限界ギリギリの小さな声」を出してみてください。
その時、とても身体に力が入るでしょう?
おそらく、力が入る箇所は先程の鳩尾の部分。
そう、そこにグッと力を入れて「息がたくさん出てしまわないように我慢する」というのが小さい音を維持する秘訣なのです。
唇の振動は最小限に、身体への力の加減で音を維持することを意識します。
大切なのは、小さい音をこうして出すことを習慣化することなので、続けていると負荷が減るようになってきます。

4.は下降系で行います。
3で実践した小さい音からスタートし、徐々に体の力を抜き、リラックスした状態、そこからたっぷりした息を使って楽器を響かせ、またグーッと身体を緊張状態に持っていく、という「締める・緩める」トレーニングです。
この時に、どこが一番大きくしたいか頂点を極めることも大切です。
私のレッスンでは5拍目を頂点とし、8拍目の終わりまでかけて小さくしていく、というようにやっています。

この4種類のロングトーン、1オクターブを2往復するだけなので、5分程度で終わります。
時間がない時も5分あればできますので、毎日のトレーニングに使うことができます。
ただし、その5分フルに頭と耳と感覚を使ってトレーニングしてください。
最初にも書きましたが、何も考えないでやっても時間を無駄に使うだけなのです。

もちろん、1オクターブだけでなく、「自分が出せる全ての音」でやることができると、更に演奏できる幅が広がります。
あくまで、時短で済む方法ですので、時間があれば音域であったり、片道でなく1往復したりするのもやってみてください。

これを毎日継続した子はこの夏本当に伸びました!
昨日の記事にも書きましたが、「本番で楽をするために、楽をしない」というのを貫いた結果ですね♬

かく言う私も毎日のようにレッスンで生徒さんたちと一緒にこれをやっていましたら、いますこぶる調子がいいです(笑)
ただし、1オクターブが主だったので、それ以外の音域がダメですが(笑)
それは今トレーニング中です。

続きはまた後日。
ではまた。ばいば〜い!

トランペット奏者、作編曲家の岩田恵子と申します。 お仕事の話やトランペットの奏法などについて色々と発信していきます♬