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Swingのリズムを練習する。

こんにちは♬
今日は全国的に大雨とのこと、これを読んでいる皆さんのところは大丈夫でしょうか。。。
昨年の西日本豪雨を思い出してしまいます。
どうか大きな被害が出ませんように。

さて、今日は珍しく?撮って出しのネタ。
「Swingのリズムをどうやって表現するか」です。
Swingのリズムは楽譜の表記だとこうなります。

つまり8分音符を三連符の8分音符2つ分と1つ分で演奏します。
「タタ」ではなく「タータ」というようになりますね。

でも、「タータ」と演奏したところでSwingには聞こえないんですよね。
ちょっと違和感がある。
ずっと同じ音で吹いていたら基礎練習っぽい感じになりますね(笑)

Swingの特徴として、もう一点挙げられるのは「裏拍が強い(重たい)感じになる」ということだと思います。
つまり、実際に演奏しているものを記号で表す場合、

こんな感じになっています。
そしてこのままだと「タンッタタンッタ」となってしまう場合が多いので、

こんな感じに表拍の音符を長めに演奏して、裏拍を強く、といった状態になってます。

ジャズを演奏されている方にとってはこんな事は当たり前に感じると思いますが、普段クラシックであったり、身近にジャズを聞く環境がない方の場合はこれだけでも普段やっていないことなので大変だと思います。

発音としては「トゥートゥトゥートゥ」という発音なのですが、ジャズの世界ではこれを「ルーダルーダ」とか「ズーダズーダ」のような発音で表現します。(もちろんダにはアクセント)

Swingのアプローチには二通りあって、
ひとつは感覚的に捉えるタイプ。
これは、聴いた感じそのままをコピーしていく感じ。
もうひとつは、理論的に捉えるタイプ。
これは、実際どうやって演奏しているかというのを頭の中で考えて組み立てていきます。

ですが、感覚的に捉えられるタイプの方は本当に少なくて、大概の私のところにレッスンに来てくださってる生徒さんたちは後者のタイプで練習していっています。

どちらからアプローチするにしても、実は脳内では「具体的に何をどうすればいいか理解して(身体に)指示を出している」ということなんです。

昨日のレッスンの生徒さんは理論的な方がしっくりする方だったので、具体的に何をどうすればいいかということをアドバイスさせていただきました。

ただ、感覚的であれ理論的であれ、結局フィジカルをトレーニングしてあげないとその(Swingの)感覚は身につかないわけで。
そのためのトレーニング方法をアドバイスさせていただきました。

以前、「ジャズとクラシックの吹き分けの話」を書きましたが、私もどちらかというと理論的に捉えて演奏しています。
最初はもちろん感覚的に吹いていましたが、それをしているとクラシカルな吹き方に戻すのが大変だなあと気づいたからです。
自分の身体や脳内で何が起こっているのか、今自分は何をしているのか、ということが明確に見えないまま演奏してしまうと、軽いパニックを起こしてしまいそれがバテることに繋がったりフォームを崩す原因になります。
そんなことに負けないフィジカルとメンタルを作ればいいんですけどね(笑)
四六時中ラッパを吹いていられる環境だったらまた違うのかもしれません。

とりあえずここまでができると「Swingっぽい」とか「Jazzっぽい」感じにはなると思います(笑)
ここから先はクラシックもジャズも同じ、「曲を理解する」っていうことが必要になってくると思います。
ニュアンスは曲によっても編成や周りのプレイヤーによっても変わってきますしね。
常に修行ですね(笑)

ではまた。ばいば〜い!

トランペット奏者、作編曲家の岩田恵子と申します。 お仕事の話やトランペットの奏法などについて色々と発信していきます♬