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セクションが揃った時は(自分の)音が聞こえなくなるんだよ

こんにちは♬
昨日は娘が球技大会で捻挫したらしく、迎えに行ったり病院に行ったりとなんだかバタバタ。
でも病院の先生が娘がめっちゃ好きそうなおじいちゃん先生で、診察が終わってからも話題はおじいちゃん先生の話で持ち切り(笑)
娘の年配者好きはけっこう面白いです。


いま所属してるビッグバンドを始めた頃に、「セクションが揃うと自分の音が聞こえなくなるんだよ」っていう話を聞きました。
人の癖を熟知して、こういうパターンではこのぐらいの長さになる、とか、この人はこういうフレージングをするだろう、とかは仕事で鍛えられてるので、1回聴いたり一緒に吹けばだいたいわかるんですが、そういう感覚には最初なかなかなれなくて。
やっぱり自分の音がとってもよく聞こえる状態だったんです。

それが、最近リハをしていてふと、「あれ、これだな」っていう感覚になって。

音の出るタイミング、バランス、音を切るタイミング、全てがガチっとはまると本当に自分が4本同時に吹いてるみたいな感覚になるんです。
うわ、キタコレ、気持ちいい〜!
ってなるんですよ。

今までもけっこうそういう瞬間はあったんですけどね、こないだのリハの時はものすごいいい感じでガチッとはまった曲があって。
自分がどのくらいのどんな感じで吹いてるかっていうのが一瞬なくなるんですよね。


これはビッグバンドだけに言えることではなくて。
音程、フレージング、音の入り切りが揃うと、本当に気持ち悪いぐらい自分が吹いてる感覚がなくなるんですよ。
クラシックでもそういう感覚はもちろんあります。
同属楽器はもちろん、他の楽器が入ったとしてもその全てのタイミングや感覚が揃うとスッと楽になるんです。

吹奏楽でも同じことが言えます。
1人で無理して吹いていませんか?
自分がリードしようと頑張りすぎていませんか?
もしくは逆にこっそりひっそり隠れていたりしませんか?

1人で無理して吹いたり、リードしようと頑張ると、すぐバテます(笑)
人に合わせすぎたりするのもまた違います。
お互いが同じ方向を向く(物理的ではなく)というのができると、驚くほど楽に吹けるようになるんです。

もしくはできないのを隠してモヤモヤっと吹くのも疲れます(笑)
中途半端にセーブして吹くと疲れるんですよ。


時々レッスンの時に私が一番下のパートを吹きます。
そうすると、上を吹いてる子が今までできなかったことがさらっとできるようになってしまったりします。
そう、セクションのバランスが悪かっただけなんです。

大事じゃないパートはひとつもありません。
全てのプレイヤーが同じ方向を向けるように練習すると、何倍にも楽に吹けるようになるんですよ〜。
ちょっと頭の片隅にあるといいかもしれませんね♬

ではまた。ばいば〜い!

トランペット奏者、作編曲家の岩田恵子と申します。 お仕事の話やトランペットの奏法などについて色々と発信していきます♬