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チューナーはゲーム機だ。

こんにちは♬
我が家の娘はよく歌っているのですが、昨日はコンクールの課題曲3をひたすらエンドレスで歌っておりまして、
我が家音楽一家とかじゃないので、男子たちは「うるせ〜、静かにして〜」と言っていたので面白くなって私も一緒に歌ったら「ママもうるさーい!」と怒られました。
まあ無理ですよね、静かにするのなんて!(笑)


チューナー問題?なのかな。
数年前ぐらいから「チューナーに頼った指導法はよくない」みたいに唱える方が増えたな〜って何となく思ってます。(当社比)
でも、最近のチューナーってすごいいいんですよ・・・!
昔はみんな男っぽいデザインのいかにも「機械ですがなにか?」というものばかりだったのですが、最近では毎年リニューアルしてキャラクターがプリントされていたり、色とりどりですっごい可愛いんです。
キャラクターは描かれてないけど、譜面台にサクッと挟めるタイプがあったりとか、ホントに今チューナー業界が熱い・・・!

私昔から人と同じものが嫌だったので、当時みんなアナログ針の黒いチューナーを使っていたのにKORGのエメラルドグリーンのデジタルチューナーを使ってましたね(笑)
チューナーが個性的になるの、バンザイ!


今はデジタルチューナーが主流ですが、このデジタルチューナー、デザインだけでなくどんどん性能も良くなってます。
アナログ針のような動き方をするんですが、音の出だしからきちんと拾ってくれるのですごくいいです。
後述しますが、この反応の良さを利用できるのもすごくいいです。
スマートフォン用のアプリもとても充実してきてますね。
私が利用してるのはこれ。

シンプルにこれで十分です。
スマートフォンに入っているのでいつでもどこでもチューニングできます。
針の動きや反応もピカイチ。

ちなみにこれもおすすめ。
チューナー機能もいいですし、なによりメトロノームがいい。
私はこれをiPadに入れて使ってます〜。


さて、そんなチューナーですが、どんな使い方を使用が個人の自由ではあるところなんですが、まあおすすめの考え方として

チューナーはゲーム機だ

と思うことをオススメします(笑)

どうやってゲームとして使うか、ですよね?
ひとつは「真ん中を狙おう!音程あてゲーム」です。

1番手っ取り早いのはロングトーンをする時間ですね。
ロングトーンをするついでにちょっと遊んじゃいます。
前述しましたが、最近のチューナーはとても精度がいいので、音が出た瞬間から音程を捉えて表示することができます。
なので、アナログ針のように左から右へグイーーっと針が動くということは
まずありえない
んです(笑)

あら?あら?左から行ってます?(笑)
そう、なので最初からど真ん中にズドン、と音を当てれば針は最初から真ん中に現れるんです。
ほら、ちょっと楽しくなってきませんか?

もうひとつは「赤いランプをつけるな!音程を維持するゲーム」です。
ひとつめの音あてゲームで緑のランプにズドンと当たっても、そこから針が動いてしまっては音程が変わってしまうってことですよね。
そこで音程が緑のランプから外れないように維持するんです。
これもロングトーンの練習の時がいいです。
これをやると、音をまっすぐ支えるための筋力ができあがります。
口輪筋であったり、腹筋であったり、背筋であったり、音(息)を維持しようと思うことで筋肉を使います。
口腔内を動かさないトレーニングにもなりますね。

おまけとして、「音程を自由に動かすゲーム」もあります(笑)
でもこれは、できるだけアンブシュアの変化をつけないで息の方向性だけでコントロールできると理想的。
どうやったら音程が低くなるのか、高くなるのか、色々実験して遊んでみるってのもいいと思います♬


チューナーを使うに当たって、あんまりやらないほうがいいなっと思うのは、この「音程を自由に動かすゲーム」を意識しないで、無意識に、

「合っていない音程をチューナーを見ながら直す」

ということをすることです。

これ、最初に行っておきますが何の役にも立ちません(笑)

これが「チューナーに頼ったらアカン」ってやつだと思うのです。
よく考えてみてくださいね。
曲の中で音程を音が出てから変えることって・・・ほとんどないですよね。
最近の吹奏楽作品の中では指定して使うことがあったり、ベンディングのようなテクニックが必要な場合だけじゃないかなと思います。
通常は音っていうのは出たらその時の音程が人の耳に残ります。
合奏の場合はなおさら最初に出た音が揃っていたいですよね。
なので、「音程あてゲーム」はおすすめなのです。

日々真ん中に来るようにトレーニングしていると、自然に真ん中に吹けるようになってきます。
是非遊んでみてくださいね。


チューナーにしろ、メトロノームにしろ、便利な道具は「どうやったら効果的に使えるか」っていうのを考えてあげると、その機能の何十倍も便利に使うことができます。
あくまでこういう機械はトレーニングだったりサポートするための道具なので、上手に活用したいですね。

ではまた。ばいば〜い!

トランペット奏者、作編曲家の岩田恵子と申します。 お仕事の話やトランペットの奏法などについて色々と発信していきます♬