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はじめてサークル参加してみた〈準備編〉

こんにちは。けいろのです。
もう年の瀬ですね。気づいたらアークナイツも4周年を迎えようとしていて月日が経つ早さを実感しています。

今回、冬コミ(C103)に初めてサークル側で参加することになりました。
去年からアークナイツの二次創作即売会に足を運ぶようになり、いろいろな方のサークルを巡って楽しんでおりました。
今回はサークルとして出店する側での参加に踏み切れたので、その辺の話をつらつらと書いてみます。

はじめてのサークル参加

大前提としてサークル参加するならマンガで1冊作って出たいという想いがありました。グッズよりも本の方がお手頃で、戦利品を持ち帰って家で読むワクワク感もプラスされるのでとてもお得感があるのが買って回るときの感想だったので、自分も新刊は用意して出たいなと思っていました。

本の内容についてもやはりマンガ形式が好ましいかなと考えていました。本を作るだけなら「イラストまとめ本」みたいな形式もあります。Twitter(X)にあげている絵は沢山あるのでそれらを編集して本にすれば形にはできるのですが、1枚絵が特別上手いわけでもないので本としてお出しできるか不安がありました。マンガがあれば多かれ少なかれ読後感を出せるのではと思った次第です。
そんなわけでサークル参加のために、マンガを描く必要がありました。

マンガ作成…?

マンガどうやって描けば…。
イラストや一発ネタ、パロディなんかは気軽に思いついてはXに放流しているのですが、マンガとなるとセリフや効果、コマ割りなど普段と違うことが求められます。
とりわけストーリーを考えてセリフを組み立てるのが苦手でサークル参加へのネックとなっていました。やりたいのはゆるい4コママンガみたいなものなのですが、起承転結の「起」から躓いて苦悩が続いていました。1発ネタとしての「結」だけならなんとか思い浮かぶのですが、ここに前のストーリーを足してマンガにしようとすると、蛇足のようにも思えてしまい形にできないことが多かったです。

そんな折、ご縁があって Uttiy さんと4コママンガを一緒に作ることになりました。原案とイラストを分業する形でのマンガ企画です。
合同誌の打ち上げで持ち上がった話なのですが、渡りに船でとてもありがたかったです。この辺の製作秘話についてはまたどこかで書ければなと思ってます。

どのイベントに出るか

普段活動している「アークナイツ」のオンリーに出るのが自然かなと思っていたのですが、アークナイツで(多分)一番大きいイベント「Arts in Sanity」だと6月ごろのため、半年近く空いてしまうため別のイベントを探すことになりました。
本として1冊分のネタが溜まるのが10月、11月くらいだったので編集作業入れると12月末あたりがベストかなといった感じです。
12月のイベントといえばそう、コミケです。アークナイツに限定しない大きな同人誌即売イベントになりますが、夏コミ参加したときもアークナイツで出している方が多く、サークルの受け皿も広いので出てみることにしました。

参加申し込み

コミケの申し込みは他のイベントより早く夏コミが終わった直後ぐらいに募集開始し、8月に募集締め切り、11月当落発表があり年末にイベントが開催されるというスケジュールです。
応募からイベント日までが長めで、当落が出るまでも数ヶ月の空きがあります。当落発表からは2ヶ月ないので事前にある程度準備を進めておく必要がありますし、参加する心づもりでいたのに抽選に外れてしまうみたいな恐ろしいパターンもあるみたいです。初回は不備がなければ受かるみたいな噂を頼りに準備を進めていました。

無事受かって安心しました。

ちなみにサークル参加、Webから申請したのですがなかなか大変でした。コミケのページと申し込み用のページが分かれていてどこで何をすればいいのかが分からなかったり、販売予定部数をこの時点で入力しなくてはいけなかったりでヒーヒーいいながら申請しました。不備あると落選するかもしれないので注意事項も一つ一つ確認しながら埋めていきました。経験者が近くにいたら教えてもらうのがいいかもしれません。

準備したもの

初めてのサークル参加、何をすればいいのか全く分からなかったのでとにかく調べまくりました。
ほぼ必須といえるのは

  • 頒布物

  • 敷き布

  • お品書き

あたりでオプションとして

  • ポスター

  • ディスプレイするための台など

  • コイントレー

があると華やかな感じになるみたいです。
今回は頒布物に加え「敷き布」「お品書き」「コイントレー」を準備してみることにしました。

頒布物(マンガ)

イラストの寄稿は経験ありますが1から自分で原稿をつくって本にしてもらうというの初めてでした。
今回、Xにあげたマンガの再録を中心としたので着手時点で内容はほぼ完成していました。それらを1ページごとに並べて、表紙をつければ完成!…といけばよかったのですがそんな簡単では無かったです。

まずページ数や本のサイズ、原稿のフォーマットなどを決める必要があるため、先に印刷会社から決めることにしました。専用のテンプレートを配布していたりページ数、レイアウトの制約など印刷会社によって特徴があるため、1社決めてそこのルールに従って作っていこうとなりました。

印刷会社を選ぶ基準としてはCLIP STUDIO PAINT EXから簡単に入稿できるところを主軸に据えました。株主優待を使ってクリスタを使っているので、最上位のEXの機能が活用可能でした。EXの機能の一つに「同人誌用設定」があり、ここにプリセットでいくつかの印刷会社が登録されています。

これをつかえば何も考えず印刷用に出力できるのでは…!と思いこのプリセットにある印刷会社を調べていくことにしました。
最終的に、クリスタの入稿ガイドが記載されていて、コミケへの搬入対応もしっかりできそうな「栄光」様に決めました。

普段使っているiPad作業台も栄光様の商品で馴染みがあったという点も大きかったです。
こちらの印刷会社だとオフセット印刷は表紙込み20Pからの取り扱いだったので、本文16P(表紙は4P扱い)のA5モノクロで作ることにしました。
オフセットとオンデマンドの違いはあまり分かってなかったですが綺麗なのはオフセットとのことなのでエイヤで決めました。

印刷所、サイズ、ページ数が決まったのでそれをクリスタにセット。そうすると表紙を含めたページ管理や各ページごとのテンプレートが自動でセットされます。便利ー。
ページをバラバラに管理すると見開きの左右の組み合わせとかも気にしなくてはならないですが、これだと自然に管理できてよかったです。
書き出しも「同人誌印刷用データ出力」したものをそのまま固めて入稿フォームに送信したらバッチリでした。案内の方には表紙は専用のテンプレートをダウンロードして使うことをおすすめされてましたが、クリスタプリセットそのままでも問題なさそうです。

原稿を3Dでプレビューしてくれる機能もついてます。初めての紙の本でどこまで印刷されて、どんな感じで仕上がるのか全然分からなかったのですが、このプレビュー機能のお陰で完成のイメージをもとに大きさなど調整することができました。EXすごい。

ちなみに入稿した直後、印刷会社の方からこんなお知らせが出ていてとてもドキドキしながら本の完成を待っていました。大きなイベントが重なってしまったみたいで印刷所どこも大変だったみたいですね。

祈ることくらいしかできなかったですが、先日無事完成した本が届きました。本当に感謝しかないです✨
表紙の発色もすごく綺麗に仕上がっていて大満足でした。
マット加工や角を丸角にしてみたのもうまくはまった感じがあります。
これが初めての同人誌…!

部数は10部を自宅に、残りをコミケ直接搬入という形にしました。
こちらもトラブル無く搬入されることを祈るばかりです。

頒布予定の実物

新刊の他にシールやアクキーなんかも準備したのであわせて持っていきます。本と比べるとグッズはやはり割高になりやすいですね。

敷き布

サークルのスペースに置かれている机を装飾するための布です。何も敷かないと殺風景な長机なのでほぼ必須みたいな扱いとなっているみたいです。足下の荷物を隠せるのも大きいです。
テーブルクロスとか適切にカットした布であれば何でも問題ないのですが、手前側にポケットをつけて収納できる専用の敷き布をみて「これだ!」となりました。
自分で裁縫する自信はないので、ポケット付きの敷き布を探していたところ、オリジナルの敷き布を作成できる「オリキジ」様にたどり着きました。

規定サイズの画像を入稿するだけで布に印刷してくれ、マジックテープで専用のポケットの着脱も可能になってます。
受注生産なので割高にはなってしまいますが、イベント参加回数増やせば1回あたりも安くなるヨシ!ということで作っちゃいました。

敷き布上面

入稿から半月ほどで敷き布が届きました。
つやつやでとても綺麗です。
頒布物などを並べるため、机の天板部分は背景濃いめにしました。頒布物を並べることを考えると暗めの配色で模様もシンプルな方がよさそうです。

敷き布正面

こちらは前に垂らす部分。青もっと濃くすればよかったかもですが生地の光沢の感じとはマッチしています。1スペースサイズなので横幅は長机半分の90cmです。別のイベントで長机1個割り当てられた場合ちょっと困りそうですが…。

お品書き

何を頒布するのか、それぞれの値段はいくらなのかを案内するためのお品書きです。大きい方が見やすく会場でも目立って便利です。ただその分印刷が大変だったり会場までの荷物が嵩んだりするので今回はA4サイズで作ってみることにしました。
A4だとコンビニプリントでサッと出せますし、硬質のケースにいれてスタンドに立たせれば展示できるので荷物もコンパクトです。
そのままXで宣伝できるよう1枚の画像として作りました。
スペース番号は当日会場でスペース探している人の手がかりにもなるので大きめにレイアウトしてます(A4なのでそもそも小さいかもですが)

頒布物の値段はキリがいい方がお釣りの管理が楽になっていいみたいですね。500、1000円の組が作りやすいよう値段設定してみました。

ハードケースにいれて立ててみたところ

スタンドも折りたたみ式なので荷物としてはかなりコンパクトになります。ポスタースタンドだとどうしてもかさばってしまうので割と最適解かなと。

コイントレー

お知り合いのサークルを回っていていいなと思ったのがオリジナルのコイントレーです。コロナ渦でお金のやり取りをトレー経由でやることも多くなってきたので準備しておくのがよさそうです。となると常時机の上に居座るものですし、来てくれた人とやりとりする道具でもあるわけですからここでオリジナルなものを作っておくのは悪い考えじゃなさそうです。

自作コイントレー

というわけで作ってみたのがこちら。ダイソーのコイントレーにL版のネットプリントを貼り付けただけですが、小銭をまとめて回収する口もあって案外実用的かもしれません。素のプリントだとコインで傷が付きそうなので、この上から貼るタイプのラミネートシート(これもダイソー)を貼って保護してます。使い勝手やいかに…!

いざコミケへ

というわけで 2023/12/30(土) のコミケに参加します。
配置場所は西お49bになります。
ちゃんとサークルできるか不安も多いですが頑張りますのでどうぞよろしくお願いします!

https://www.comiket.co.jp/info-a/C103/C103Info.html


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