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PANTA et KeiOkubo

少し時間が経ってしまいましたが昨年2021年12月1日に頭脳警察のPANTAさんとのデュエットアルバム「PANTA et KeiOkubo」が発売されました。

PANTAさんとの出会いはもういつだったか覚えておりませんが、初めて本格的にPANTAさんと音楽を奏でたのは2019年の2月1日だったと記憶しています。その日はTBSラジオに頭脳警察としてPANTAさんとTOSHIさんで出演される予定だったのが、それだけじゃなくてもう少し刺激が欲しいということになり、戸川純avecおおくぼけいのリリースで関わっていただいたTEICHIKUのディレクター経由で呼んでいたきました。収録では当初やる予定だった曲を変更して、PANTAさんと橋本治さんの共作詞の「悲しみよようこそ」も演奏しました。というのは橋本治さんがその三日前に亡くなり、その日がお通夜だったからです(お葬式だったかもしれません)。

その後、頭脳警察の50周年プロジェクトに関わらせていただくようになり、アルバム「乱破」、シングル「絶景かな」などなどいつの間にか頭脳警察や PANTAさん、TOSHIさんと一緒に音楽を作るという高校生の自分に聞かせてやりたいような状況になりました。

そんな中、シャンソンにも詳しいPANTAさんから毎年新春シャンソンショウというイベントでシャンソンをやったりしている僕に今度シャンソンやろうよなんて言っていただき、二人でやろうと思ってたらいつに間にか人間が増えて黒い鷲なんてユニット名をつけてバンド編成でやることになったりして二人編成は叶わず、1年くらい過ぎた2021年の5月23日にやっとピアノと歌のデュエットライブが実現しました。PANTAさんのコメントによると「Panta et Laigle Noir からの流れで、「Panta et Kei Ookubo」というタイトルにしてしまいましたが、実態と名づけ方は昔、鈴木慶一とやった「PKO」の続編と思ってもらっても良いかもしれません」なんて書いていただいて、恐縮です。そのライブの出来がとても好評であったのでその録音を元に今回、アルバム「Panta et Kei Ookubo」を制作しました。

最初に本格的に一緒に演奏した時は橋本治さんがお亡くなりになったばかりだった時でしたが、今回「冬の七夕」という橋本治さんの死を知ってPANTAさんが思わず歌を書いてしまったという曲を収録しました。そして、僕の作詞作曲の「カナリヤ」も収録しました。このカナリヤという曲は実は今までリリースしたものには決まった日本語の歌詞は無く、それはコンセプトとしてサビの歌詞は決まっているが他は歌い手の好きなように歌詞を書いて歌っていただくというものだったからなんですが、僕がソロで歌うときは僕が歌詞を書いて歌っていました。それは若い頃に亡くなった友人ミュージシャンに向けた歌詞でした。今回のアルバムで「詩人の末路」「冬の七夕」「カナリヤ」という並びは非常に思い入れが深いです。

アルバムの最後に収録されている「さようなら世界夫人よ」という曲も初めてPANTAさんとラジオで演奏した時にやりました。あれから数年経ち、こうやって一緒にデュエットアルバムを作れて光栄です。そして、演奏もなんだかだいぶ自由にやらせていただいており、おおくぼけいってこういうピアノも弾くんだなぁなんて自分でも発見したりしてます。

たまに自分でも聞き直したくなる作品になりました。是非とも聞いてみてくださいませ。

購入は

https://brainpolice002.stores.jp/items/617e20fe0c98464b9f8aa3c7


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