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アプリで使えるカラーガイド

こんばんは。グラフィックデザイナー、カラリストの藤田です。
今日は手軽に使えるカラーガイドのお話。

DICとかPANTONEとか

色の勉強をしてると、DICとかPANTONEとかよく目に耳にします。
印刷の世界でお世話になる、二大カラーガイドですね。

かみ砕いて説明すると……
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いわゆるCMYKを混ぜて作る色ではなく、
「特色」と呼ばれる専用のインクがあり、
『DICの〇番』『PANTONEの〇番』と指定すると、
その色で印刷することができる。
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というものです。

DIC

DICは、DIC株式会社(旧 大日本インキ化学工業)が提供するカラーガイドで、全6巻+日本、中国、フランスの伝統色の3巻をあわせた1,940色があります。

PANTONE

PANTONEは、PANTONE社から出ているカラーガイドで、グラフィックデザイン用、ファッション・ホーム・インテリア用、プラスチック用など様々な方向性で多数の色が出ています。
グラフィックで使うもので、大体2,000色以上の色が用意されています。

冊子はなかなかにお高い

さて、そんなデザインとは切っても切り離せないカラーガイドですが、
紙で買うとなかなかの価格になります。

いわゆる扇型のカラーガイドは、
見ていて楽しいですが、
当たり前のように1万円以上かかります。
「色が好きだから眺めてて楽しい♪」レベルのお話ではなくなりますね。

こういうやつですね。個人では買うのをためらう価格。

アプリでカラーガイドを見れる時代

とは言え、時代はデジタル化の海の中にありまして、
DICもPANTONEもスマホのアプリでカラーガイドを出してくれています。
(DICはMac、iPhone、iPadのみですが…)

もちろん、
紙に印刷されているものほど再現性はありませんし、
ディスプレイの設定で見え方はまったく変わってしまいます。

…が。

アプリは無料で使えるんですよね。
「こういう色があるのか」と好奇心を満たすのにも使えるし、
さっと「これくらいの色がいいと思うんですよね」的な、厳密ではない指標出しに役立ってくれます。

番号だけでなく、近似色のRGB値やCMYK値も拾えるのでありがたいですね。

スマホに入れておくと、楽しくて便利なので、
色やデザインをお仕事にしていない方でも、
色に興味があれば入れておくと楽しいと思います。

以上、色のデジタルツールのご紹介でした。

■DIC

■PANTONE(全部を無制限で使うにはアプリ内課金必要です)


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