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4色の茶色で描く

こんばんは。グラフィックデザイナー、カラリストの藤田です。
今日は最近よく書いてるスイーツイラストの簡単な制作過程を。
画材:色鉛筆、ケント紙 / ハガキサイズ / 所要時間:20分ほど

3~4色の茶色だけで描ける

今回は焼き菓子、最近よく描いてるAnd Teiさんのスコーンを題材に。
シンプルな形と色彩のおかげで、3~4色の茶色で描けます。

1. まずは形を

ざっくりと円柱を描きます。
キレイな円柱でない方がリアル感が出るので、色々崩しながら形を取る感じ。

2. 天面をざっくり塗る

形を取ったら、天面をざっくりと塗ります。
薄く広いストロークで全体を取って、凹凸をイメージして細かなストロークで濃さを加えます。

3. 側面は断層を意識して

続いては断層を。
実際、天地方向に割る事ができるので、3~4層の重なりを意識して、細かな縦のストロークで埋めていきます。

埋めたら、薄く塗り重ねながら、表面のデコボコ感をイメージしながら、影を加えていきます。
ここまで使ったのは、1色の茶色だけ。

4. 2色め、3色めを加える

ちょっと鉛筆の粉が残っちゃってますが、少し濃い目の茶色で影を加えます。2色め。

さらにもう一段階濃い茶色で、影を重ねます。3色め。
円柱のエッジ部分を明るく残したまま影を入れて、立体感を。
また全体的に、最初の茶色を薄く載せて不要な明るさを消していきます。

5. 影を加えて、軽く消しゴムがけ

最後に影を追加&明るくしたい部分やはみ出た部分に消しゴムをかけて完成です。
接地面にもう少し濃さが欲しかったので、黒を加えました。

今回は「茶色だけで描く」というコンセプトで描いてみましたが、
シャドウ部分に青や緑を加えたり、違う色でお皿を描いたりしたら、また雰囲気変わりますね。
インクや絵の具を追加すると、より質感を出すことも可能です。

という感じで、普段記録しないまま描いてしまってる工程のご紹介でした。
そして、描いてるのに集中してるとやっぱり記録は難しいな、というのも分かりました。

4色だけでも濃淡だけで色々表現できるので、お手持ちの色鉛筆で試してもらえたら嬉しいです。

実体験&勉強から得た色彩のお話を発信しています。 よろしければサポートいただけると嬉しいです。 心躍る色彩のご紹介に繋がる様々なアイテムの準備に活用させていただきます。