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藤田さんちの本棚紹介 #15

こんばんは。グラフィックデザイナー、カラリストの藤田です。
今日は1日1色、365日365色(時に366色)を収めた本をまとめて紹介。

1日1色。気軽に色を知っていける365日本

ここ近年、そういうのが流行っているのか、
1日1色、色を学んでいける的な本が手元に3冊集まりました。
ただ1冊ずつ個別に書くのは難しい(全部同じような内容になってしまう)ので、まとめてドーンとご紹介します。

1. 365日 にっぽんのいろ図鑑

程よいグラデーションのドットが美しい1冊。

暦生活 著 / 高月 美樹 監修
株式会社 玄光社 発行
2020年12月16日初版 / 2,300円+税

この本の5月23日は『瑠璃色』。

「〇月〇日はこの色!」という感じで、
色名+写真+説明文という構成になっています。
特に色相やトーンなどに連続性は感じられず、七十二候に沿って決めていった感じがします。
タイトル通り、日本の色ばかりが365色収められています。

(ちなみに、自分が持ってる初版は、最後の索引が乱丁になっていてちょっと面白いです)


2. 366日  日本の美しい色

THE 和テイストな表紙の1冊。

橋本実千代 監修
株式会社 三才ブックス 発行
2021年11月1日初版 / 2,500円+税

5月23日は『若苗色』。

「366日の教養シリーズ」の色バージョンです。
こちらも収められているのは日本の色名ばかり。
構成は基本一緒で、各ページの「豆知識」が独自コンテンツ。
色以外の知識も併せて得られます。
また1日ごとに「赤→ 橙・茶 → 黄 → 緑 → 青 → 紫・桃 → 無彩色」と色彩を回しているので、似た色が続かないのもいいですね。
配色例も掲載されています。


3. 毎日楽しい!色の日めくり配色帖 365

本当に先日出たばっかりの1冊。表紙、すごく好みです。

 桜井輝子 著
SBクリエイティブ株式会社 発行
2022年5月2日初版 / 2,000円+税

先の2冊に比べて、和名の色にとらわれず、むしろ欧米圏の色名が多めです。
本文の構成としては前2冊とほぼ同じで、
「色名+写真+説明文+配色イメージ」となっています。

5月23日は『海老茶』でした。

「〇月〇日はこれ!」というより「〇日目はこの色」という作りで、色相に沿って展開されていきます。
ピンクから始まるところが、こうした書籍をたくさん手掛けられている桜井さんらしいなぁと思いました。

1日1色とは言わず

結局のところ、ぶっ通しで読んでしまったので、
1日1色なんて風流な感じではなくなってしまいましたが、
いずれもついつい読み進めてみたくなる手軽さでした。
あと「日別」だと出てくる色がバラバラなのも面白かったですね。

同じコンセプトながら、ちょっとずつそれぞれの個性が光っているので、気になったものがあれば、ぜひどうぞ。


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