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森おじの大槌移住ライフ【2023年7月活動報告】

今年の夏は本当に何処にいても暑い。
毎日のように熱中症警戒アラートが発令されている。
全くいつになったらこの暑さはおさまってくれるのだろうか?
外での作業がメインの私達にとっては死活問題である。
そんな時はどうしてもクーラーが効いた部屋で冷たいものを食べたくなってしまう。
しかし、この時期は体を冷やし過ぎることで血流不全を起こし自律神経が乱れたり、胃腸の働きが弱ることによる食欲減退など、夏バテの症状を訴える人が増えていることも問題になっているようだ。
こういった夏バテを改善するためには、旬の食べ物を温かい料理にして食べたり、湯船に浸かりリラックスすることが有効なようだ。
例を見ない暑さに体調管理が難しい時期だが、是非とも健康的に楽しい夏を過ごしたいものである。
と、そんなことを考えながら徐に氷菓に手を伸ばしているのだが...

それでは、7月の活動報告をどうぞ。

1.草木染めワークショップ@一関 縁日

7/1は一関にある株式会社京也染物店が経営している、古民家を改装した『暮らしの複合ショップ  縁日(えんにち)』にて草木染めワークショップに参加させていただいた。
京屋染物店は岩手県南の城下町の一関で100年以上続く伝統ある染物屋だが、伝統的な技術だけにとらわれない先進的な取組みを積極的に取り入れており、今回のワークショップもクラウドファンディングを活用した先進的取組みの一環であるようだ。
古き良き文化を残していくためには、時代の流れを的確に読み取り適応するスキルや知識が必須であると感じた。
今回はその思いも含めて、色々なものの見方やセンスを学ばせていただいた。

『縁日』の暖簾は潔い佇まいで存在感が感じられる
無駄なものを極限まで削っていくと何故センス良く感じられるのだろう
淡い色合いがとても素敵な草木染めの手拭い
何気なく道端に生えている植物でも技術と知識があればこんなにも豊かな色が出ることに驚いた
草木を煮出した湯に浸けてしばらく煮込む
模様をつけるために輪ゴムや割り箸で縛るのだが
私のはウミウシ?みたいになった
色を定着させるための溶液に浸して洗うとこんな色になる
使っていくにつれて色が落ち着き、さらに味わい深いものになるそうだ
一つとして同じ柄はない
人間の深層心理的なものが出ていそう

2.いわて森林づくりコーディネーター研修@矢巾 岩手林業技術センター

7/3〜5は主催:岩手県、運営:岩手県森林組合連合会の『いわて森林づくりコーディネーター研修』に参加させていただいた。
この研修では「森林の公益的機能の維持増進と持続可能な森林経営を目指し、森林の整備・保全等に関する幅広い専門知識と技術を研修し、地域における森林整備活動を推進する人材を養成する」ことを目的としており、全8回のうち今回は1.2回目の研修を受けてきた。
①コミュニケーション・ファシリテーション研修
コミュニケーションや活動の円滑化に必要な知識及び技術の習得を目的とする。
②環境重視の森林づくり研修
適切な間伐による針広混交林化や複層林化など自然条件に応じた多様で健全な森林への誘導をはじめ、伐採跡地や森林病害虫被害などの更新を行うための知識及び技術の習得を目的とする。

相手に信頼してもらい、納得してもらうためには確実な知識とわかりやすい伝え方を習得すること、そして何より相手の想いを聴く能力が必要不可欠であることがわかった
数年前に皆伐を行ったという現場にてフィールドワークを行う
皆伐後、どんな植物が生育しているのか細かく調査していく
国立研究開発法人森林研究・整備機構
森林総合研究所 研究ディレクター 正木隆先生 に色々教えていただきながら調査を行った
調査結果をもとにこのフィールドが将来どのような可能性があるのか、チームで話し合いプレゼンテーションを行った

3.サウナイベント試運転@浪板海岸 三陸花ホテルはまぎく

7/9は三陸DMOセンターの佐々木さんからお話をいただき、浪板海岸の傍にある三陸花ホテルはまぎくさんの敷地をお借りしてテントサウナイベントをプレ開催した。
また、釜石で製鉄設備と整備を生業とされている石村工業さんには薪ストーブとテントを用意していただき、吉里吉里国からは燃料となる薪を提供させていただいた。
今回は試験的な開催で問題点や必要なものの洗い出しだったのだが、ゆくゆくは大槌の豊かな自然を肌で感じられるイベントとしてきちんと整備していこうと思う。

ロケーションはこの上無いほど良い
冬はここで足湯などもできるそうだ
燃料となる薪を割っていくー
設置完了ー
サウナストーンには主に花崗岩やかんらん岩などマグマが固まってできた熱に強い火山岩がよく使われる
入ってみて感じたが、やっぱりサウナチェアが欲しい
サウナテントでも室内はおよそ100℃近い
水分補給は必須
サウナ後に海へダイブ
最高に気持ちいい
今まで味わったことがないような開放感だ
これこそテントサウナの醍醐味と言えるだろう
その後Colemanのインフィニティチェアにて整い
身も心も無限大∞
インベントとして開催するには色々とハードルはあるが、やるだけの価値は十分あると感じた
最初は手探りだが、みんなで知恵を出し合えばきっと問題点もすぐ改善できるだろう

4.ベーシックアーボリストトレーニング・ロープ高所作業研修@金ヶ崎 岩手県立県南青少年の家

7/18〜21は金ヶ崎の岩手県立県南青少年の家にてコケラワークス小山石さん主催のアーボリストトレーニングBAT-1.2とロープ高所作業研修を受けてきた。
小山石さんには刈払機取扱いやチェーンソーの特別教育など度々お世話になっている。
ちなみに今回受講したアーボリストトレーニングとはツリークライミングの一種だが、講習の内容はムービングロープシステムMRSより実作業に特化した内容となっている。
一般的な伐木技術ではなく高所での作業技術のため、より専門的な知識と正確性が求められ、一歩間違えば、死に直結するような内容が多くある。
そのため、ここでの内容紹介は詳しい内容は書かないこととする。
万が一にもここで見た記事を参考に作業して事故になっても責任が取れないためである。
実際に仕事として作業しなければならない方は、決して動画や一部の知識のみで作業してはならない。
必ず専門的な知識を修得するための講習を受けてからにして欲しい。

国際的な基準をもとに作成された資料のため非常に専門的な知識が多い
ロープの特性や結び方のコツを学んだ
日頃から反復練習しないと忘れそうだ
研修の間はなかなか天気に恵まれず、わずかな晴れ間を狙ってフィールドワークを行った
大きな動力を用いなくても、ロープや様々な滑車を利用すれば何百キロもある木を上部から安全に降ろすことが可能

5.JICA岩手イベント受入れ@吉里吉里国

7/29はJICA岩手イベントの受入れを吉里吉里国で行った。
吉里吉里国の自然の豊かさを楽しんでもらうためにバーベキュー用の椅子と机を丸太で用意した。
ただ切って並べただけだが、意外とそれっぽくなったと思う。
酷暑のため、凉をとってもらえるよう常に散水しながらバーベキューを楽しんでいただいた。

ここでお酒飲みながら花火観れたら最高だろうな
美味そうな肉たち
理事の方の知り合いからジビエ肉もいただいた
直火焼きじゃがいもの旨さは格別
オリーブオイルと塩だけで何個でもいける
霧吹きの水が意外と楽しかったらしい
なんでも楽しめるのは子供の特権である
水浸しでも泥んこでも気にしないよね

6.個人的活動『生き物図鑑』

最後は恒例となった生き物たちの紹介をして今月の報告を終えようと思う。
最初の方は植物系だが後ろにいくにつれて虫などが増えてくるので、苦手な方は三枚目の写真ぐらいでご退出願う。
それでは、また来月の報告をお楽しみに。
グッドバイ👋

ネムノキ レア度E
和名のネムノキは、夜になると葉が合わさって閉じて(就眠運動)眠るように見えることに由来する。漢字名の「合歓木」は、中国においてネムノキが夫婦円満の象徴とされていることから付けられたものである。
カツラ レア度E
和名カツラは葉の香りに由来し、落葉した葉は甘い香りを発することから、香りが出ることを意味する「香出(かづる)」が名前の由来といわれている。
アカネズミ レア度C
アカネズミは、ネズミ目ネズミ科 アカネズミ属 に属する小型のネズミ類の1種である。日本固有種であり北海道から九州までの全域に分布している。後足の筋肉が発達しており、行動範囲は1日あたり数kmにわたる。
コクワガタ レア度E
コクワガタは、コウチュウ目クワガタムシ科オオクワガタ属コクワガタ亜属の1種である。日本本土では最も普通に見られるクワガタムシの1つ。
キタマイマイカブリ レア度B
マイマイカブリは、コウチュウ目オサムシ科オサムシ亜科に分類される昆虫の1種。カタツムリを専門に食べるオサムシがマイマイカブリに分類される。北の地域ほど色彩が鮮やかで「歩く宝石」と呼ばれるほど美麗種が多くコレクターも多い。ちなみに外敵から攻撃を受けると皮膚炎を起こす可能性のある分泌液を噴射するため捕まえる時は注意が必要である。

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