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母校がなくなりました。という話。

すごい昔に、わたしが高校生活を費やした「大曲高校の英語科」がなくなるよ!ってことで、当時の担任に頼まれて閉科記念?の文集に寄稿した文章が天才的によかったので、ここに残しておきます。

以下、どうぞどうぞご拝読くださいませ。
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「大曲高校の英語科がなくなるんだってさ。」

なんと衝撃的な言葉でしょうか。23年前に門をくぐり、雨の日も、嵐の日も、晴れの日も40分かけて通った私の思い出の場所でもある英語科がなくなると聞いた際、想像以上の衝撃を受けました。キャンパスは残れど、担任の武田先生と他40名のクラスメートと過ごしたあの英語科がなくなってしまうなんて、予想もしておらず、いまだに信じられない気持ちでいっぱいです。

中学生の頃、母がよくみていた海外ドラマに大ハマりしてまった私は、アメリカの高校に行ってドラマのような生活をしたい!と強く思い、海外留学の資料を集め出しました。すると、どの資料にも

「留学の条件:日本の高校に在籍していること」

との記載があり、海外の高校に留学することを目標に、まずは日本の高校入学の為に受験勉強を始め、より海外を近くに感じられて、かつ生の英語が学べるとことに魅力を感じ、英語教育に力を入れている大曲高校英語科を選びました。晴れて入学が決まり、胸を踊らせ大曲高校の門をくぐったのが、今からもう23年前のことです。

英語科の担任である武田先生の元、個性豊かな同級生が集まり、楽しい高校生活がスタートしました。学習面でも、外国人講師による多岐にわたる英語の授業があり、様々な角度から英語に触れることができました。そのような環境下で、日に日に英語への関心が高まり、やはり本場で英語を学んでみたいという気持ちが大きくなりました。私の気持ちを察してか、武田先生は、私の次のステップを後押してくださり、おかげで本来の私の夢を再確認することができました。クラスメートや武田先生の応援サポートだけではなく、時には違うクラスの先生方のご協力もあり、高校留学の試験にも合格し、2年時の夏からカナダでの交換留学へ旅立つこととなりました。滞在中は、日本へ帰国したいと思う時もしばしありましたが、クラスメートからの励ましの手紙もあり、なんとか現地の高校の卒業までこぎつけ帰国したのが、1997年の夏でした。帰国後もみなさんが暖かく迎え入れてくれ、自然と再度クラスに溶け込むことができ、心から安心したことを今でも覚えております。英語を現地で学んだ上で受ける大曲高校での英語のクラスが、さらに自分のスキルアップにも繋がったと信じています。

その後の私の人生においても、英語科で学んだことや、仲間はなくてはならない財産です。現在、フリーランスでPR、マーケティング、ブランドコミュニケーションだけでなく、エディターの仕事をしておりますが、全てにおいて英語を多用しており、英語を身につけることができたからこそ今のキャリアがあると確信をしております。東京に生活の拠点をおいてはいるものの、年間100日以上は海外で生活している今は、

中学からの夢でもある「海外生活」

に近づきつつあり、現状に非常に満足しております。時には都内で頑張る同級生と酒を酌み交わしながらの励ましあいも、ここまで頑張れた要因の一つでもあります。

形があるものはいつか無くなりますが、大曲高校で学んだ事や素敵な同級生との出会いや思い出はけして無くなりません。在学中に私の留学を実現させる為に、今までのレギュレーションでは対応できないことが多い中、様々なお知恵を貸してくださった武田先生を始め、他先生方、留学中にたくさんの手紙を送ってくれたクラスメートのみんなには言葉にできない感謝でいっぱいです。大曲高校英語を通し得たこのような宝物を胸に、これからも現状に満足することなく、母校の誇りに恥じる事なきよう、「英語科魂」を胸に日々精進して参りたく存じます。今も頑張っている現三年生の皆様のこれからが幸多く輝くものになるよう、心よりお祈り申し上げます。

Spread joy. Chase your wildest dreams

-パッチ・アダムスより。


編集後記

とてつもなく、私と仲のいい人はお察しいただけると思いますが、ほぼ嘘です。留学したのは本当ですが、全くクラスメートと仲良くなかったし、いまだに全く付き合いなんてありません。でも、我ながら、綺麗に書けたので、ここに残しておきます。この文章を担任に送る際に私のメールの文章がくっそギャルで恥ずかしいくらいです。「もし、if you need it in another format, please let me knowでお願いします。TYPOとかあったらすみません!念のためダブルチェックしてください!」なんやねん。まじで。ギャルかよ。そして、担任からの返事も面白かった。「なかなか文章がうまいですね。ではおやすみなさい」って。なんやねん。で、最後のしめくくりがパッチアダム。誰やねん!

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