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2019年総括

2019年は非常に苦しいシーズンだった。

 平成30年度新人戦1回戦は誠恵に10-0と勝利するものの、続く2回戦で東部の雄である日大三島に0-12で大敗を喫した。

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 この敗戦をきっかけに、広島の西本先生の門を叩き、「西本理論」を導入することとした。この理論で間違いない、と確信を持ち、選手にこの理論の素晴らしさを説きスタートした。

 また西本理論を学び、現在も定期的に西本先生のところへ行き、学び続けているトレーナーの大石氏を呼び直接指導にも当たっていただいた。(大石氏はバドミントンの日本代表のトレーナーなどを現在も行っている、日本の一線で活躍されている凄い方)この理論を学び、劇的に動きが変わった選手が3名現れた。その後も、今シーズン終了まで追求していくこととなる。

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 1月に筑波大学蹴球部の小井土監督にクリニックをしていただき、大敗した守備についてトレーニングを行っていただいた。

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 チームの一体感を高めるため、継続的に週1回ある朝練は、グループワークに当てた。目標の共有や、ミッションの確認を行った。

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 2月に桐陽高校と合同練習を行わせていただき、浦和レッズで21年間プロとして活躍された山田暢久さんにもチームを見ていただいた。

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 3月には30年度のユースリーグ昇格の原動力となった3年生の送る会を実施した。最後までやりきることの大切さを、下級生は脳裏に焼き付け、自分たちの代でも東部Aリーグへの昇格を約束し、感謝の気持ちを持って3年生を送り出した。

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 4月にオーストラリアの2チームと国際交流マッチを行い、サッカーボール1つで世界がつながることを再確認し、サッカーの素晴らしさを感じることができた。

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 インターハイが開幕するが1勝2敗でグループリーグ敗退となった。3年生は10名全員が残り、今シーズンは今までの代では感じられない一体感を持ってシーズンをリスタートすることができた。

 しかし、6月から開幕したユースリーグは、全く勝利から見放されてしまった。毎節スターティングメンバーが変わる、良く言えば競争があり、悪く言えば安定しない1年間であった。インターハイ後、悔しさと覚悟を持って臨んだはずの3年生。一向に「チーム」にはなれなかった。「グループ」「群れ」であったように感じる。10名と、せっかく残った3年生は取り組む姿勢は悪くはない。しかし、それ以上に、チームのために何かをするということに対して、臆病になっているように感じた。1年時より、何事にも皆で協力して取り組むことができた、「過去最高」の学年のはずだったのだが、最終学年になり、一皮向けずにいた。

 今思えば、自分自身のアプローチが、甘かった。

グループからチームになるために、何を働きかけただろうか。衝突を恐れずに、選手同士がコミュニケーションができるように働きかけただろうか。皆で、協力して1つのものを作り上げるようなアプローチができただろうか。

 8月には、合宿・富山遠征・沼津中央U11カップの運営。例年通り行った。例年通りであった。8月末には保護者会主催でBBQを開催して選手権に向けて気持ちを1つにした、はずだった。

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9月の選手権1回戦は、県リーグの強豪富士東と対戦。前半こそ0-2で折り返すものの後半大量失点してしまい、0-9の敗戦となった。ユースリーグもそうだが、失点した後のキックオフのボールをそのまま失って失点してしまうということが5,6回は目の当たりにした。明らかに、メンタル的な立て直しができないでの失点であった。

 11月、長く苦しいシーズン。降格も決まり残すは最終節。対戦相手は、降格争いをしていた沼津高専さん。開始5分で失点してしまい、またこの試合も、と悪夢がよぎるが、最後の最後で3年生が結果を出した。最終節でようやく今期初勝利を手にし、3年生を送り出すことができた。これほど、勝利することの難しさを感じたシーズンはなかった。指導者人生で、絶対に忘れることができない、シーズンとなった。

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 実は、9月の選手権で、3年生が10人いたところ、5人が一気に抜けてしまった。リーグ戦真っ只中、それもまだ一度も勝利していないにも関わらず。最初は、理解に苦しんだが、色々な人からのアドバイスを受けて、自分自身に問題があることを痛感させられた。

 単純に、試合に負け続けて嫌になってしまった→監督としての責任。

 サッカーが楽しくなくなってしまった→監督の責任。

真実はわからない。しかし、他人軸ではなく、自分軸で考えなければならないことは間違いないこと。

 自分自身にもっと力があったら、無力感を感じた、この1年間であった。



と、一気に1年間を振り返ったが、自分自身としての課題は、

徹底すること

徹底度が足りなかった。ボールを動かす理屈はわかっている。どのように身体を扱ったら良いかはわかっている。あとは自分自身が学び続け、それを徹底すること。指導者としてもっともっと学び、成長したい。2020年を振り返った時に、良いシーズンだったと振り返ることができるように。

2020年も、「誠実で情熱があり常に学び続けることのできる指導者」になれるよう、頑張ります。

沼津中央高校サッカー部と二橋慶太をよろしくお願いいたします。

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