第一回

 記念すべき第一回であります。読者諸氏におかれましては普段より格別の何某を承り候云々…まあ前置きはいいとして。早速始めましょう。

 本日はちょっとおしゃれに車の話なんかをしたいなと思って、アルファロメオジュリエッタについて調べていたんですが…正直これ合コンとかで役に立つなと思ってやめました。僕はもうだめだと悟りました。そもそも役に立たない知識なんてあるのだろうか…そんな考えが頭をよぎります。もうだめだ。どうでもいい。僕はあきらめました。もういいんだ、無理しなくても。僕にできることをやればいい。そうだ!俺はオタクじゃないか!役に立たないことはたくさん知ってる。それを好きなだけ文章としてしたためよう。知っていてもモテない知識を存分に披露しよう。そう思いました。


 今日はポルシェについて語る、いや、書く。いいね?ポルシェだ。といっても車の話じゃない。ポルシェというものをオタク目線で語りたい。では早速実践してみよう。

ポルシェ博士

 いわずと知られたポルシェという車のメーカー。だが本来はデザイン事務所だった。1930年から1931年くらいに設立されたとの説があるが定かではない。現在はこれまたご存じおなじみのフォルクスワーゲン社の傘下である。かわいいよね、ビートル。
 そのデザイン事務所を立ち上げたのがポルシェ博士。本名フェルディナンド・ポルシェ。オーストリア出身。スラブ系の苗字であるとかなんとか言われてるけど、そこらへんはどうでもいい(深掘りするとこれだけでひとつ記事が出来てしまう)。この人エンジン作らせたら天才だったわけよ。それなもので実は事務所を作る前にメルセデス、これも有名だね、ベンツの会社。そのメルセデスがダイムラーと併合してダイムラー・ベンツになったときに車の開発とかいろいろやってたのがポルシェ博士だったんだよね。
 ダイムラーにいたころにはスポーツカーの開発なんかもやってて、その功績が認められて称号ももらった天才。予備知識はこれくらいで。本題は次章から。

軍事開発で見せた才能

 前章で触れたとおり天才なもんだからすごいエンジン作れることはそもそもわかっていたわけ。最初はダイムラーに勤めていたポルシェ博士。そんななか1914年に皆さんご存じ第一次世界大戦が始まります。
 ポルシェ博士は先見の明があって、戦前から飛行機の有用性に気づいていた。ダイムラーでは飛行機、ここでは航空機エンジンと呼ぼう、こいつを開発していた。もう戦争が始まるころには、このエンジンは傑作と呼ばれていた。後にこの設計思想はいろんな傑作エンジンに受け継がれていくことになります。
 まあとにかく航空機が強くなったのはポルシェ博士のエンジンあってこそだったんだね。オーストリア=ハンガリー帝国は戦争に負けちゃったけど、そのあとは車の開発にまた戻ります。前述のスポーツカーの開発をやるようになるのはこのころから。

独立後とヒトラーとの関係

 戦後の不況で小型大衆車を作るのが困難になったポルシェ博士は1931年、ポルシェ事務所を設立、独立しました。そこで開発してたのがフォルクスワーゲンですね。ちょっと財政難で設計までしかできなかったんだけど、いろんな会社から特許料をもらっていたんだね。それこそアルファロメオも払ってます。
 このときスターリンから「金いっぱいあげるからソ連に来いよ」って誘われたんだけど、ロシア語今からやるの無理ゲーっていって断ったという話があります。
 その後1933年、ヒトラーに言われてやっとフォルクスワーゲンが作れることになりました。ヒトラーはポルシェ博士のことがお気に入りで、閣下じゃなくてヒトラーさんて呼んでも許してたって話。すごい話だよね…

二度目の世界大戦

 さて今日のターゲットセンテンス。戦車開発。
 ポルシェ博士は強力な戦車の開発に携わりました。軍用車両も作った。このころは戦車って歩兵支援が主な任務だったんだけど、ドイツ軍は電撃作戦ていう戦車の機動力を駆使した戦術を取り入れたんだね。そんでもちろんヒトラーから言われてポルシェ・ティーガーっていう戦車を作りました。自分の名前がついてる戦車ってすごいね。まあこれは欠陥品ていわれて試作品だけだったんだけど、性能は他のティーガーやパンターなどのアニマルシリーズにも引けをとらないほどだったらしい。
 高性能なスペックになってしまったがために修理とかが大変だったからって理由があります。が、マウスっていうめちゃくちゃでかくてかたい戦車作ったりエレファントっていう重駆逐戦車を作ったりしました。戦車についての詳しいことはいつかまた書きます。
 ヒトラーとは仲良しだったけど、政治思想的にはナチズムに対して否定的だったそうです。独裁主義は嫌いだったみたいだね。

晩年

 戦後はその開発手腕を見込まれていろいろ頼まれたみたいだけど、逮捕されたりしていろいろ大変だったポルシェ博士。長い収容生活で健康状態が悪くなって、保釈はされたけど最後はフォルクスワーゲンとポルシェが開発されたのを見届けてこの世を去ることになります。75歳没。最後まで開発者だったんですね。


 はい、というわけで今回は車っていうかポルシェっていう人についてオタク目線で書いてみました。ガルパンの影響で戦車が語りたくなったんだけど、やっぱり予備知識は必要ってことでいろいろ書きました。

 どうだ、役に立たないだろう?

 それでいいんだ。役に立たれちゃ困る。そういう記事だ。今日はここでおしまい。また次回よろしくお願いします。


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