海外営業としての通訳経験とその準備記録 5

前回とは別件で中国を訪問する事となる。

担当案件における"3国間貿易"案件で、中国の工場で作った製品を台湾へ直送する。今回は、海外営業/品質確認時通訳/検査補助が主な仕事となる。

検査の補助に関しては、出張員に加工のプロの大先輩方がいらっしゃった為、私はその指示に従い補助を入った。

検査時、製品の状態によっては持参した測定工具だけでは賄えず、現地で測定器具や設備を使用させてもらうケースがあり、そんな時に通訳が必要となる。今回も出張が決まると、検査器具の名前、設備名を英語で覚えておいた。検査器具については、使用が予想される器具名を先輩に確認しておき、それを調べ、簡潔なリストを作り、繰り返し口に出したり、スペルを書けるように(通じない場合に書いて相手に伝えるため…) 準備を進めた。この作業は毎回地道な作業となるが、これをしておくと大概のことは意思疎通でき、現地で慌てずに済むという事が経験からわかってきた為、毎回丁寧に取り組んだ。

この時、machineには"機械加工をする"という意味がある事を知り、その守備範囲の広さに驚いたのはここだけの話…。

今回も特にトラブルなく、出張を終えられた。

少しでも安心できるように、出張に行く際は、わかっている事であっても、半ば"お守り"代わりのように、このような地道な準備をするようにしている。

繰り返している内にそれが自分の中で"当たり前"となり、それは大きな財産となっている事に気がつく。

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